Autodesk、Fusion の最新 AI 機能を発表 ~生成 AI とオートデスク アシスタントを統合し、製品ライフサイクル管理の効率化とチーム連携を強化~

オートデスク株式会社

米国 Autodesk 社(本社:米国カリフォルニア州/代表取締役社長兼 CEO:アンドリュー・アナグノスト、以下、Autodesk)は、2025 年 9 月 16 日から 18 日(日本時間 9 月 17 日から 19 日)、米国テネシー州ナッシュビルで開催されたデザインと創造(Design & Make)のカンファレンス「Autodesk University(AU) 2025」(以下、AU 2025)において、製造業向け業界別プラットフォーム Autodesk Fusion(R)(以下、Fusion)の最新 AI 機能を発表しました。

製造業に訪れるパラダイムシフト
AI の進化により、製造業はいま新たな転換点を迎えています。1980 年代のパラメトリック モデリング、1990 年代の Windows プラットフォームの普及に匹敵、あるいはそれ以上の変化です。
AI は設計・エンジニアリング・製造の在り方を根本から変革し、その進展はかつてないスピードで加速しています。生産能力の拡大、創造性の向上、生産性の改善といった大きな可能性を切り拓くと同時に、深刻化する熟練人材不足を補う不可欠な存在となりつつあります。さらに、少ないリソースでより多くを実現するための基盤として、業界に新たな価値をもたらしています。

Autodesk はこれまでも、ジェネレーティブ デザインの開発、クラウド化の推進、業界特化型 AI モデルの構築を通じて業界をリードしてきました。今後もこれらの強みを生かし、実用的かつ価値ある AI ソリューションの提供を拡大していきます。

SwissDrones 社は、設計、製造そしてデジタルツインの管理に Autodesk Fusion を利用しています
 
製造現場の効率化を支える AI 機能
Autodesk は製品開発ライフサイクルのあらゆる段階で AI を活用し、業務効率化を実現しています。主な取り組みは以下の通りです。
  • タスクの自動化: AI による自動化や機能拡張、戦術的なサポートによって、既知の非効率や付加価値の低い業務を解消します。
  • ワークフローの自動化:AI がワークフロー全体を再定義し、人の能力を拡張することで、エンドツーエンドのプロセスにおいて高い付加価値を生み出します。
  • システムの自動化:AI を活用してエコシステム全体を接続・学習させ、自律的に生成・調整・最適化を行います。
この 2 年間で Automated Drawings(自動寸法)や Automated Constraint(自動拘束)といった AI 機能が急速に普及し、顧客から高い評価を得ています。Autodesk は今後もこうした取り組みを加速させていきます。

AU 2025 での主な発表
  • Fusion における生成 AI による編集可能なジオメトリ: Autodesk 独自の製造業向け基盤モデルを活用し、単一のプロンプトから詳細な BREP ジオメトリを生成。すぐに編集可能な CAD  データとして利用でき、設計プロセスを飛躍的に加速します。
    この機能は、Autodesk Research が取り組む BrepGen プロジェクトなどの研究成果にも基づいて
    おり、AI による精密な 3D モデル生成の最前線を実用化へとつなげています。

    BrepGen プロジェクト
    https://www.research.autodesk.com/publications/brepgen/
  • オートデスク アシスタントの導入:エージェント型 AI「オートデスク アシスタント」を Fusion や  Vault に搭載。
  ・Fusion:チームコラボレーションを促進し、スケッチ拘束や製造ツールパス生成を自動化。
       エンジニアは設定作業から解放され、創造的業務に専念できます。
  ・Vault:自然言語検索に対応し、古い図面の更新などを自動化。
       さらに BOM(部品表)を  Fusion Manage の PLM ワークフローに連携し、
       製品ライフサイクル全体で「単一の正しい情報源」を提供します。
  • Microsoft との協業強化: Azure OpenAI Service や GPT-image-1 を活用し、Fusion データを文脈に合わせて配置し、フォトリアルな画像を生成可能にしました。例えば、新たに設計した家電製品をキッチン環境に配置してシミュレーションできます。さらに Microsoft 365 と連携し、PowerPoint プレゼンテーションへ自動変換でき、販促資料の作成も効率化されます。
今回の発表は、過去 2 年間にわたり築いてきた基盤の上に成り立っており、Fusion の機能拡張からポートフォリオ全体への AI 統合に至るまで、「接続されたインテリジェントな製造」の実現を着実に推進しています。
AI はすでに身近な存在となり、未来に向けて前例のない速さで進化しています。Autodesk と共に、その未来を切り拓いていきましょう。

製品の詳細は Fusion ブログをご覧ください。
https://www.autodesk.com/products/fusion-360/blog/ja/


Autodesk/オートデスクについて
1982 年に設立した Autodesk は、米国サンフランシスコに本社を構え、現在世界約 40 カ国・地域で事業を展開している「デザインと創造」のプラットフォームカンパニーです。サステナブルな建築物から次世代自動車、デジタルファクトリー、最先端技術を駆使した映画やゲームにいたるまで、ありとあらゆるものづくりのデザイン・設計・創造をテクノロジーの力でサポートしています。建設、製造、メディア & エンターテインメント業界における業務の効率化・自動化を促進する業界に特化したソリューションを搭載したインダストリークラウドを提供するほか、部門間のみならず業界全体の連携を実現し、業務プロセスを横断的にサポートする「デザインと創造のプラットフォーム」を展開し、より良い未来を築くべく、新たな可能性に挑戦するすべてのイノベーターを支援しています。
詳細については、https://www.autodesk.com/jp をご覧になるか、Autodesk のソーシャルメディアをフォローしてください。#MakeAnything

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