~SASを利用した教育によって学部生の統計リテラシーを高め、理工学部出身者の付加価値向上を目指す~
報道関係各位
2016年7月20日
SAS Institute Japan株式会社
アナリティクスのリーディング・カンパニーであるSAS Institute Japan株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:堀田徹哉、以下 SAS)は、学校法人中央大学(総長:酒井正三郎、以下 中央大学)が、同校理工学部にSASプログラミングの基本操作と統計学の基礎知識を学習できるSASのeラーニング・コンテンツを国内で初めて導入したことを発表しました。中央大学は、本教育コンテンツの導入により、理工学部における統計学教育の充実と学生の統計学リテラシーの向上を目指します。
統計学への社会的需要は年々増加していますが、それに応える統計学を履修した学生数は圧倒的に不足しており、多くの大学は学生に統計学を基礎から教育しなければならないという課題を抱えています。こうした中、中央大学理工学部では、学生の統計学リテラシーの向上、統計学教育の充実と統計に秀でた学生の安定的な輩出を目的として、統計学の運用ソフトとして高い実績と信頼性を誇るSASを習得できるeラーニング・コンテンツを今年7月に導入しました。
本eラーニング・コンテンツは、中央大学が全学で導入している学習支援システム「manaba」上で動作し、音声ナレーションを含む画面操作ナビゲーションが付いた動画コンテンツです。SASのデータハンドリングから統計初歩までの使用方法をプログラムベースで学習でき、利用者は約10時間でSASプログラミングの基本操作と統計学の基礎知識を習得できるように設計されています。
同学部人間総合理工学科では、今後入学する学生に対して、2年次終了までに本eラーニング・コンテンツの受講を義務化することを検討しており、これにより学生は必要最小限の統計学リテラシーを習得することが可能となります。さらに人間総合理工学科の学生のうち、少なくとも4分の1の統計検定2級の取得を教育目標として設定します。これによって統計リテラシーの高い学生の安定的な輩出を実現し、統計学リテラシーを同学科卒業生の一つの能力的支柱へと発展させることを目指します。
中央大学理工学部大橋靖雄教授は、「SASは、スクリプト記述型と手続き型が組み合わさったプログラム言語で、習得後は多様なデータをハンドリングできるようになります。並列処理やデータベースとのリンク機能も有し、ビッグデータの扱いに精通していることに加え、SASは、変数の定義、適切な統計演算手法の選択など統計学の基本を学んではじめて運用が可能となるため、統計学的思考法に対する高い学習効果も見込めます。SASの高い実績と信頼性、応用性が今回の導入の決め手となりました」と述べています。
中央大学は今後、理工学部人間総合理工学科での生物統計学ならびに心理統計学等の統計学教育を通して、SASを用いた統計解析のエキスパート排出を目指す方針です。そのためにも、統計学の応用・専門分野に関するeラーニング・コンテンツの更なる拡充と統計講座の充実に力を注ぐべく、コンテンツ共同開発の可能性も視野に、SASとの連携を更に深めていく意向です。
SASが日本国内の教育機関向けにeラーニング・コンテンツの開発を行なったのは、中央大学理工学部が初めてとなります。他の大学に先駆けてSASのeラーニング・コンテンツを導入することで、中央大学は「統計学教育の充実」により他大学との差別化を図ります。本ラーニング・コンテンツの定着後は、より応用的なトピックのコンテンツの拡充を進め、中央大学理工学部を統計学教育の中核拠点とすることを目指します。
SASは今後、このような新たな大学向け教育コンテンツの開発や「SAS(R)Analytics U」を用いた学生向けセミナー企画など、大学におけるSAS教育浸透ならびに、SASを使用する学生を増やすためのさまざまな施策を、これまで以上に積極的に推進していきます。
<SAS Institute Inc.について>
SASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。SASは、革新的なアナリティクス、ビジネス・インテリジェンス、ならびにデータ・マネジメントに関するソフトウェアとサービスを通じて、80,000以上の顧客サイトに、より正確で迅速な意思決定を行う支援をしています。1976年の設立以来、「The Power to Know(R)(知る力)」を世界各地の顧客に提供し続けています。
*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。