SAS(R)のコグニティブ・コンピューティング、ビッグデータとアナリティクスで複雑な課題を解決

SAS Institute Japan株式会社

~サイバー犯罪の検出、猛暑時の電力調整、小売価格の自動設定など、コグニティブ・コンピューティング技術を活用したアプリケーションの可能性は無限~

*2016年9月12日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリースの抄訳です。 米国ラスベガス発 アナリティクスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下 SAS)は、コグニティブ・コンピューティング・システムの構築になくてはならない重要なコンポーネントを提供しています。その中には、他の追従を許さない自然言語処理や、ディープ・ラーニングのオープンなAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)ライブラリなどがあり、それらは新しい「SAS(R) Viya(TM)」プラットフォームを含むアドバンスド・アナリティクス上で動作します。 開発者はこれらのコンポーネントを組み合わせてコグニティブ・コンピューティング・システムを構築し、テキストや画像、将来的には音声や映像などの日々変化する膨大なデータの処理に当てることができます。SASは、最新のコグニティブ・コンピューティング関連のアナリティクスのポートフォリオに、「SAS(R) Visual Data Mining and Machine Learning」と「SAS(R) Visual Investigator」を加えました。 SASのエグゼクティブ・バイスプレジデント 兼 CTO(最高技術責任者)のオリバー・シャーベンバーガー(Oliver Schabenberger)は、「コグニティブ・コンピューティングは、ヒューマン・インテリジェンスの増強につながる自然言語処理や画像処理、テキスト・マイニング、機械学習などからなる破壊的なテクノロジーです。SASはアナリティクス分野においてこのコグニティブ・コンピューティングを何十年にもわたりサポートしてきました。そして変革期を迎えた今、人間とコンピューターとのインタラクションのさらなる自動化と精度向上のために、ディープ・ラーニングとハイパフォーマンス・コンピューティングの重要性が高まっています」と述べています。 TDWI社のバイスプレジデントであるファーン・ハルパー(Fern Halper)氏は、「コグニティブ・コンピューティングは今後様々な特徴のものが登場するでしょうが、その根底に一貫して存在するのが、人間の作業を自動化するための、膨大なデータ・ソースとデータ内の点と点を結んで全体像を浮き彫りにするパワフルで柔軟なアナリティクスの組み合わせです。それらは、家庭のエアコンの調整といった日常的なものから、電力会社が猛暑時に市中への電力供給を調整するといった複雑なものまで含まれます」と述べています。 さらにハルパー氏は、「B to C企業がAPIを全社的に取り入れれば、人々が時間や場所を問わず、必要な時にコグニティブ・コンピューティングを経験するという新しい世界が開けてきます。そのときこそコグニティブ・コンピューティング時代の真の幕開けであり、人々が日々の生活の中でナレッジ・オートメーションのパワーを実感するときとなるでしょう」と述べています。 ヒューマン・インテリジェンスの増強 コグニティブ・コンピューティングのゴールは、人間と機械のインタラクションを自然な形で行えるように支援することです。コンピューターは私たちの身の回りの世界を「感じ、読み取り、聞き、見て」認識します。そしてその結果を自然言語で話したり、書いたり、または人の行動を直接指示したりして、人間にフィードバックします。 SASが支援する企業が抱える複雑な課題解決には、以下が挙げられます。 ・SASは、小売業の難しい価格設定を支援しています。売上、地域、季節、サプライチェーンに関する膨大なデータを入力するだけで、SASのアナリティクスが学習を深め、例えば売り尽くしたい商品の最適な新価格を自動的に提示します。 ・SASは、気温が極端に上昇する猛暑の期間に、電力会社が確実かつ安全、低料金で電力供給を行えるよう、電力需要の予測の向上を支援しています。 ・SASは、自動車メーカーがより安全で信頼性が高く、潜在的メンテナンスに関する状況を把握し、自動車オーナーとコミュニケーションできる自動車の開発を支援し、安全性の向上に貢献しています。 ・SASは、企業や政府のコンピューター・システムに潜むサイバー犯罪の検出を支援しています。 ・SASのレコメンデーション・エンジンは、ユーザーが関連するウェブサイトや仕事、書籍、ビデオ、ゲーム、衣服、ツールなどを見つけやすくする支援をしています。SASの自然言語処理とアドバンスド・アナリティクスを活用することで、企業は顧客のパーソナライズ化を推進し、関連するレコメンデーションを提供することで、ロイヤルティーを高めることができます。 ・SASは、企業がライブチャット・メッセージのテキストや感情を分析して、質問や課題を適任者にアサインできるよう支援しています。またカスタマーサービス担当者がテキスト・マイニング支援チャットを使い、顧客が質問や課題の解決を自分で迅速に見つけられるようにすることで、顧客満足度を向上させる支援を行っています。 シャーベンバーガーは、「SASはテキスト・マイニングや機械学習などの実績あるソフトウェア・テクノロジーをベースにしたコグニティブ要素を以前から開発しています。今後も、この変革期を迎える分野でお客様がアドバンテージを得られるよう、コグニティブなアプローチとアプリケーションの開発を続けていきます」と述べています。 Decision Management Solutions社のCEO(最高経営責任者)のジェームス・テイラー(James Taylor)氏は、SASのこのビジョンを裏付けるように、「SASはSAS Viyaプラットフォーム上に数々の新しい分析アルゴリズムや機械学習アルゴリズムやコグニティブ・アルゴリズムを提供するだけでなく、他のアルゴリズムとの統合も容易にするよう取り組んでいます。SASはSAS Viyaプラットフォームをベースに、さらに最先端のオープンなプラットフォームを構築して、堅牢でパワフルな機能セットを提供していくことでしょう」と述べています。 ディープ・ラーニングと人工知能(AI)をベースにしたコグニティブ機能は、SAS Viyaプラットフォーム上に構築されるSASソリューションに組み込まれていきます。また、コグニティブ・サービスとしては、ユーザーのレスポンスからアナリティクスを駆動してレコメンデーションを提供し、学習するという質疑応答システムがあります。一方企業側もオープンなSAS Viyaプラットフォーム上でコグニティブ・アナリティクス、画像処理、ディープ・ラーニングの機能にアクセスして、コグニティブ・ソリューションの構築が可能になります。 本発表は、ラスベガスで開催されたSAS主催のビジネス・テクノロジー・カンファレンスである「Analytics Experience」で行われました。このカンファレンスには、オンサイトとオンラインを含めて10,000人以上が参加し、クリティカルなビジネス課題についてアイデアを共有しました。 <SAS Institute Inc.について> SASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。SASは、革新的なアナリティクス、ビジネス・インテリジェンス、ならびにデータ・マネジメントに関するソフトウェアとサービスを通じて、80,000以上の顧客サイトに、より正確で迅速な意思決定を行う支援をしています。1976年の設立以来、「The Power to Know(R)(知る力)」を世界各地の顧客に提供し続けています。 *SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。

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