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東日本国際大学(福島県いわき市/学長:吉村作治)エジプト考古学研究所は7月5日、同大1号館で「大ピラミッド探査プロジェクト」に関する覚書を締結。これにより、千葉工業大学惑星探査研究センター、東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻宮本英昭研究室、東北大学東北アジア研究センター佐藤源之研究室、九州大学大学院総合理工学研究院エネルギー科学部門渡辺・金研究室、有限会社タイプエスと、教育・研究分野での連携協力を行う。また、同日、エジプト考古学研究所の第3回公開研究発表会を開催。吉村作治学長による講演や研究員らによるパネルトークも実施した。
「大ピラミッド探査プロジェクト」は、最新の科学技術を用いて大ピラミッド内部の未知の空間を探し出すプロジェクト。ドローンと3次元レーザースキャナを用いた測量、GPR(地中レーダー)を用いた探査、宇宙線ミュオンによる透視技術「ミュオグラフィ」を用いた探査の3つを行う予定。
ドローンによる測量は、(有)タイプエスの設樂丘氏が担当。短時間で広範囲の正確な測量データを得ることができる。また、上空から陰になるポイントについては、3次元レーザースキャナを使用して補完する。
GPR探査は''Ground Penetrating Radar''の頭文字をとったもので、電波を送信して反射波の受信パターンから地下構造を推定する探査技術。今回は観測データを3次元化し、ピラミッド内部の探査に応用する。同探査はGPRの先駆者的存在で地雷探査なども行ってきた東北大学の佐藤源之教授と、「はやぶさ2」などに関わっている千葉工業大学の千秋博紀上席研究員、東京大学の宮本英昭教授のチームで観測に当たる。
ミュオグラフィ探査は、九州大学の金政浩准教授が担当。平均して1分間に1万個/平方メートル程度が地上で観測される宇宙線ミュオンを用い、新たに開発した装置でミュオンの強度変化を計測し、GPRの探査で得られた結果を検証する。
記者発表終了後には、同研究所の第3回公開研究発表会を開催。今回の探査プロジェクトで隊長を務める東日本国際大学の吉村作治学長による基調講演に加え、研究員や同プロジェクトチームメンバーらによるパネルトークを行った。
吉村学長は最後に「ピラミッドの探査は予測がつかないこともありますが、ぜひ結果を出して、いわきのエジプト研究所はすごいと、名をとどろかせるよう力を尽くしてまいります」と決意を述べた。
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古川峻
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【リリース発信元】 大学プレスセンター
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