日本橋二丁目地区第一種市街地再開発事業が、「2020年度グッドデザイン・ベスト100」を受賞
2019年に全体竣工した「日本橋二丁目地区第一種市街地再開発事業」が、公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2020年グッドデザイン賞」の「街区・地域部門」において、本日、2020年度グッドデザイン・ベスト100を受賞しました。
本事業は、重要文化財である高島屋日本橋店を保存活用することを核とし、日本橋の伝統と文化を受け継ぎながら、日本橋全体のさらなる賑わいの形成に寄与するプロジェクトです。高島屋日本橋店のリニューアルに加え、最新のBCP性能を備えたオフィスと新・都市型ショッピングセンター「日本橋高島屋S.C.」を主要用途とする、大規模複合ビル2棟と、ガラスの大屋根をかけた路面店舗が立ち並ぶ歩行者専用道路(日本橋ガレリア)を一体的に整備し、訪れる多くの方々を惹きつける、魅力と活気にあふれた日本橋の再生を行いました。
<受賞対象>
・プロジェクト名:市街地開発・都市計画・公共施設整備
[日本橋二丁目地区プロジェクト : A街区・B街区・C街区・D街区・日本橋ガレリア]
・受賞カテゴリー:街区・地域開発
<デザインのポイント>
・ 高島屋本館の重要文化財指定の際に評価された増築の過程を分析し、現在的解釈を加えて他街区を整備、連続する街並へと拡張した。
・ 新旧の建物間の道路を歩行者専用道路に変え、重要文化財と呼応する軽やかなガラス大庇をかけ、楽しく歩けるガレリア空間とした。
・ 日本橋ガレリアを核とし、駅前広場・地下区道・街角広場・屋上庭園などで公共的で立体的な街区間の回遊と、様々な人の居場所を実現した。
<審査委員の評価コメント>
重要文化財に指定された1933年にオープンした高橋貞太郎による当初のデザイン、そして村野藤吾による増改築を踏まえた、21世紀の大型の再開発である。過去の意匠や構成をリスペクトしつつ、それらを現代的に解釈しながら、新しいヴォリュームを加えているが、新旧のビルのあいだに大きなガラスの大庇をかけた遊歩道を設けたり、屋上を連結し、全体の回遊性を高めている。巨大プロジェクトだからこそ可能な新しい都市的な文脈を創出したことが評価される。現代の要素を加えることによって、本館の魅力を再発見しながら、百貨店の屋内外を歩くことの楽しさを感じさせるデザインが実現した。
※グッドデザイン賞とは
1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
※グッドデザイン・ベスト100とは
グッドデザイン・ベスト100は、今日におけるデザインの水準を高めるに相応しい、これからのモデルとなりうるデザインとして、その年のすべてのグッドデザイン賞受賞対象の中で、審美性、提案性、可能性など総合的に優れているとして高い評価を受けた100点です。
※本リリースの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)における2つの目標に貢献しています。
目標11 住み続けられるまちづくりを
目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
「日本橋二丁目地区第一種市街地再開発事業」について
【事業概要】
【建物概要】