視聴者注目の”瞬間”を分析! NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の第20回「帰ってきた義経」

TVISION INSIGHTS株式会社

ご家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンの「視られている量」を測るTVISION INSIGHTS株式会社(所在地 :東京都千代田区、代表取締役社長 郡谷 康士、以下TVISION)は、2022年1月にスタートした、三谷幸喜さん脚本・小栗旬さん主演の『鎌倉殿の13人』を、毎放送回、視聴者がどのシーンに注目したのかを分析しています。

5月22日に放送された第20回「帰ってきた義経」は、視聴者にどのように見られていたのでしょうか?

テレビの視聴者の様子を、1分毎の「TVISION推定視聴率」と、「テレビの前にいる人のうち、テレビ画面に視線を向けていた人の割合=注目度※」のグラフで見てみました。

 



『鎌倉殿の13人』毎分の注視データで見る、視聴者が注目したシーンとは?


第20回は、源頼朝(大泉洋さん)との確執が深まってしまった源義経(菅田将暉さん)が、鎌倉へ無言の帰宅をするという回でした。

京を離れ、奥州へ逃れた義経。しかし、温かく迎え入れてくれた奥州の覇者・藤原秀衡(田中泯さん)が程なく死去します。これを知った義時(小栗旬さん)は、状況を探るため平泉行きを志願しますが、義経の才を恐れる頼朝は、藤原国衡(平山祐介さん)・泰衡(山本浩司さん)兄弟の仲の悪さにつけ込み義経を討つように冷たく命じます。八重(新垣結衣さん)に見送られ、平泉へと発たつ義時。一方、捕らわれた静御前(石橋静河さん)は鎌倉で……というストーリーでした。

ツイッターでは、「#鎌倉殿の13人」がオンエア中から5週連続の世界1位になりました。義経ロスが多く呟かれ「義経の最期」もトレンド入りしました。中盤の20時28分頃、義経が秀衡の“幻”を見る注目度も高かったシーン。ダンサーの本領を発揮していると絶賛する声も多く「田中泯さん」もトレンド入りしました。



 
毎分での注目度と推定世帯視聴率の推移
 


最も注目されたのは、20時18分で、注目度は79.1%でした。静御前について、義時が義経に話している回想シーンの一部でした。鎌倉に捉えられた静は身の安全のため、最初は名前を偽ります。ところが、比企能員(佐藤二朗さん)の妻、道(堀内敬子さん) から義経に捨てられたのだと言われると、自分が本物の「静御前だ」と名乗ります。そして、お腹には義経の子供がいることを明かします。自分が静だと信じてもらえないなら舞を舞うと決意をみせました。回想場面と現在の義経が交互に映し出され、静のことを想う義経の無念さと鎌倉への憎しみが描かれました。静に同情した人も多く、注目が集まったと考えられます。

注目度が二番目に高かったシーンは20時30分と32分でした。注目度は78.1%でした。平泉から鎌倉に戻ろうとしている義時の前に、弁慶(桂久創さん)が現れ、義経の元に案内します。屋敷を泰衡の兵に囲まれていたため、義時は隠れ道を通り義経に会います。その後、義経が義時の策に気付いたことを話すシーンで一旦注視が下がりますが、弁慶の戦支度が終わったあたりからまた、注視が上がってきました。泰衡の兵が屋敷の周りの罠にかかる音を聞いた義経は、弁慶に「今だ。世話になった」と言い、戦へ送り出すシーンでした。義経がまさに最期の覚悟を決めたと思われる切ないシーンで、注目されたと推測されます。


注目度が67.4%と最も低かったシーンは冒頭で、オープニングが放送されていました。

二番目に低かったシーンは20時07分で、注目度は70.1%でした。病に伏せていた藤原秀衡が庭に出て、鎌倉を攻めたかったと言いながら倒れます。義経と泰衡が駆け寄りますが、秀衡は息を引き取ってしまいます。シーンが鎌倉に移り、義時が頼朝に秀衡の死と、今後の平泉の出方を予想しました。

 
※2021年の年間の、プライム帯(19‐23時)におけるドラマジャンルの平均注目度は63%


<過去放送回の「鎌倉殿の13人」各回注目シーン分析はこちらをご覧ください>   
https://telescope.tvisioninsights.co.jp/summary-kamakura13/

TVISIONでは、視聴者のテレビへ目線がどれだけ向けられたのか、テレビ番組では毎分、CMでは毎秒でデータを取得しております。今後も注目のテレビ番組やCMの分析を行って参ります。





【TVISION INSIGHTS株式会社について】
TVISION INSIGHTS株式会社は人体認識技術によってテレビ番組・CMの視聴態勢データを取得し、BtoB向け視聴分析サービスを提供しています。
ご家庭のテレビに、TVISIONが独自に開発した人体認識技術を搭載した調査機器を設置し、調査参加者の視聴態勢を毎秒で自動的に取得。「誰がテレビの前にいて、きちんと見ているか」というTVISION独自のアテンションデータを広告主・広告会社・放送局など国内累計160社以上のクライアントにご活用いただいています。現在、国内では関東エリアの2,000世帯・関西エリア600世帯、地上波/MX/BSの全番組を計測しています。TVISIONでは「新しいデータによってメディアマーケットを圧倒的に進化させる」というミッションのもと、テレビの価値をアテンションデータによって顕在化しています。

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