治験・臨床研究での診療データ利活用を強力に推進へ 臨床試験事業部を新設
MDVは2017年6月に株式会社コスメックス(当時)を子会社化し、MDVトライアルとして臨床試験支援事業を開始しました。その後、MDVが保有する病院データで実患者数4,158万人(2022年10月末集計)、保険者データ1,782万人(同)に達した国内最大規模の診療データベースを積極的に活用した臨床試験実施医療機関の選定や、臨床試験が実現可能かを検討するためのフィージビリティ調査などを通じて臨床試験支援事業を推進してきました。
今回の組織改編を通じて、MDVトライアルのリソースやネットワークなどを、MDVの「臨床試験事業部」が継承します。今後は従来、MDVトライアルが展開してきた治験施設支援に加え、MDVが保有する診療データを治験・臨床研究に利活用する事業を強力に推進してまいります。
新設される「臨床試験事業部」を統括するMDV取締役の中村正樹は、「医療業界、とりわけ製薬会社では医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が叫ばれています。その中で治験・臨床研究領域でのデータ活用のニーズは確実に高まっています。データを積極的に活用すれば、治験・臨床研究にかかる諸費用を抑えることも可能となります。データを活用することで治験・臨床研究の効率化が、これまでのような大きな壁でなくなり、新薬開発などが促進されてアンメット・メディカル・ニーズ(いまだ有効な治療方法がない疾患に対する医療ニーズ)が少しでも解消されるのが私たちの思いです」と述べています。