SAS Artificial Intelligenceを活用したほぼリアルタイムでの病院や家庭向け敗血症モニタリング/アラートシステム
- 敗血症は、病院での死亡率が最も高い疾患の1つであり、その死亡率は15~30%と推定されています。
- 敗血症は入院や再入院の一般的な要因であり、その発生率は6%と推定されています。
- 米国では、敗血症の治療費用は他のどの疾患より多く、その額は240億ドルに及んでいます※1。
SMASH-Hは、SAS® Artificial Intelligence(https://www.sas.com/ja_jp/solutions/ai.html)の強力なツールセットを使って患者の状態を表すデータを10分間隔でトラッキングし、変化の時系列予測分析を行います。分析の結果は、高品質で実用的な情報として、病院の既存の視覚化モニタリングツールやアラートシステムで活用されます。SASのグローバル・メディカルディレクターであるスティーブ・カーニー(Steve Kearney)は、次のように述べています。「PERSOWNのようなパートナーは、SASの信頼できるAI、機械学習、クラウドベースの機能を利用して、健康状態の維持と改善に大きな影響を与えるソリューションを開発しています」
SMASH-Hは、世界中の臨床従事者の知見をリアルタイムで共有し、すべての医療スタッフが、入院中および退院後の患者にできる限り最適な情報を提供することを可能にします。臨床情報学と呼吸器内科の認定医であるジョセフ・コロラフィ(Joseph Colorafi, MD)氏は、次のように述べています。「外来診療においては、初期診断の精度が敗血症患者の来院回数の引き下げに繋がります。臨床的に信頼度の高い予測モデルから迅速に情報を取得できれば、敗血症のタイムゼロを早期に特定することができ、入院患者の敗血症死亡率を10~12%台まで大幅に低減させることにつながります」
PERSOWNは、ベストプラクティスを分析する統合データの共有を目的として設立された、Sepsis Innovation Collaborative(https://www.sepsisinnovation.org/)の発足時からのメンバーです。PERSOWNの会長兼CEOであるビリー・メドウ(Billy Meadow)氏は、次のように述べています。「私たちは、世界中の医療関係者や行政関係者にSMASH-Hの初期利用者の登録を呼びかけています。登録者には、彼らが担当する患者のために優先的なアクセス権が付与されます」
PERSOWNは、臨床研究者および治療プロトコル・アナリティクス向けのプラットフォームのさらなる開発に協力可能な病院を世界各国で募集しています。登録の詳細については、こちら(https://persown.com/smash-h/)をご覧ください。
※1. Bryan M. Gale and Kendall K. Hall.The Use of Patient Monitoring Systems to Improve Sepsis Recognition and Outcomes: A Systematic Review. 2020
*2023年1月10日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリース(https://www.sas.com/en_us/news/press-releases/2023/january/persown-launches-smashh-sepsis-monitoring-and-alert-system.html)の抄訳です。
本原稿はSAS本社プレスリリースの原稿を抄訳したものです。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語を優先します。
PERSOWNについて
最先端のPoint-of-Care診断技術と医療情報技術の融合により、グローバルでの健康を最大化することを目指します。
SASについて
SASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。SASは、革新的なソフトウェアとサービスを通じて、世界中の顧客に対し、データをインテリジェンスに変換するためのパワーとインスピレーションを届けています。SASは「The Power to Know®(知る力)」をお届けします。
*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。