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中央大学理工学部は、2024年度4月からD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)科目を新設し、D&I拠点として後楽園キャンパスにダイバーシティラウンジを設置します。これを記念して、2024年3月14日(木)に後楽園キャンパスで教育イノベーション推進事業シンポジウム「理工D&I教育がひらく未来:中央大学理工学部におけるダイバーシティ&インクルージョン(D&I)教育の新展開と実践的でインクルーシブな学びの場の創出」を開催します。
シンポジウムでは、D&Iの3領域(ジェンダー・セクシュアリティ領域、障害領域、グローバル領域)に関する基調講演や、3機関(中央大学、お茶の水女子大学、文京区)のD&Iの取り組み紹介、本学理工学部で新設されるD&I科目の説明が行われます。どなたでも事前申し込みおよび参加費不要でご参加いただけます。
■「中央大学 2023年度教育イノベーション推進事業シンポジウム」概要
●日時:2024年3月14日(木)13:30~17:05(13:00開場)
●開催地:中央大学後楽園キャンパス3号館3階小ホール(東京都文京区)
●内容:主題:「理工D&I教育がひらく未来:中央大学理工学部におけるダイバーシティ&インクルージョン(D&I)教育の新展開と実践的でインクルーシブな学びの場の創出」
司会:山西 博之(中央大学 理工学部教授、学部長補佐)
・13:30~13:35 開会挨拶・祝辞
梅田 和昇(中央大学 理工学部長)
中島 康予(中央大学 法学部教授、ダイバーシティセンター所長)
・13:35~15:05 基調講演
【ジェンダー・セクシュアリティ領域】「ニューロセクシズムと脳科学」:四本 裕子(東京大学大学院 総合文化研究科教授)
【障害領域】「マイノリティの視点から実現する、インクルーシブな社会」:丹羽 菜生(中央大学 研究開発機構准教授)
【グローバル領域】「大学における多文化共生とは」:吉田 千春(中央大学 法学部助教)
・15:15~16:15 各機関のD&I取組紹介
「文京区の取組」:吉村 美紀(文京区議会議員、中央大学評議員)
「お茶の水女子大学の取組」:加藤 美砂子(お茶の水女子大学 理事・副学長)
「中央大学の取組」:長島 佐恵子(中央大学法学部教授、ダイバーシティセンター運営委員会委員長)
・16:15~16:45 中央大学理工学部 新設「D&I科目」紹介
「ジェンダー・セクシュアリティ論I・II」:木戸 繭子(中央大学 理工学部准教授)
「障害学」:番園 寛也(中央大学 法学部兼任講師、ダイバーシティセンターコーディネーター)
「多文化共生論」:八木 はるな(中央大学 理工学部准教授)
・16:45~17:00 質疑応答
・17:00~17:05 閉会挨拶 加藤 俊一(中央大学 副学長、理工学部教授)
●対象:中央大学学生・教職員、附属校生徒・教職員、一般 ※参加費無料・事前申込不要
●主催:中央大学理工学部
●後援:中央大学ダイバーシティセンター
■理工学部D&I科目について
2024年度から、理工学部ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)科目がはじまります。
より多様(diverse)で包摂的(inclusive)な社会の実現への社会的要請(ニーズ)は日に日に大きなものとなっています。「科学技術分野の諸課題、並びに現代社会が抱える複雑な課題に対して、自ら取り組むべき問題を明確化し、積極的に問題解決に向かい、適切な解決策を見出すこと、そしてそのような能力を獲得しようとする姿勢を持ち続けることのできる人材を養成」(理工学部ディプロマ・ポリシー)することを目指す中央大学理工学部にとって、D&Iについての教育体制を整えることは喫緊の課題です。
理工学部D&I科目の新設により、科学技術との関係性も視野に入れながら、より広く社会の要請に応えることができる人材を養成することを目指します。
・「ジェンダー・セクシュアリティ論Ⅰ・II」:
「ジェンダー・セクシュアリティ論Ⅰ」では、D&Iの観点からフェミニズム、ジェンダー論、セクシュアリティ論の歴史と基本的な概念や知識について学びます。
「ジェンダー・セクシュアリティ論Ⅱ」では、基本的な知識も学びながら、より発展的なD&Iの論点も考えていきます。ルッキズムやセクシュアルマイノリティの置かれている状況など、現代社会・文化におけるアクチュアルな問題を考えるとともに、フェムテックをはじめとした、科学技術との関係性についても考察を深めます。
・「障害学」:
障害をめぐる社会の歴史と現状、障害は個人の心身機能の障害と社会的障壁の相互作用によって創り出されているという障害の「社会モデル」、その社会的障壁を取り除く責任は社会の側にあるとすることからなされる「合理的配慮」など、現代においてD&Iを考えるにあたり知っておくべき障害学の基本的な知識と考え方を学びます。また、バリアフリー、ユニバーサルデザインなど、社会的障壁を取り除いていく試みにおいて、科学技術は一層大きな貢献を果たすことが期待されていることから、自然科学や技術・工学の分野における貢献の可能性も考えていきます。
・「多文化共生論」:
社会における多様な言語・文化・宗教のあり方を学ぶとともに、異文化理解、ナショナリズム、人種差別や排外主義、移民・難民問題といったアクチュアルな論点について考察を深めることで、グローバル化の急速な進展の中で社会のD&Iを達成していくために何ができるかを考えていきます。多文化共生についての十分な知識を得ることは、現在のようなグローバル化が急速に進展し続ける状況下において、将来、国際的な活躍を期待される理工学部の学生にとって、とりわけ重要な知識・教養となってきています。
<本件に関するお問い合わせ>
中央大学理工学部事務室
TEL:03-3817-1715
E-mail:riko-km-info-grp[アット]g.chuo-u.ac.jp
<取材に関するお問い合わせ>
中央大学広報室
Email:kk-grp[アット]g.chuo-u.ac.jp
※[アット]を「@」に変換して送信してください。
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/