PHR「カルテコ」、ソニーがAIを活用した予測分析ツールで技術協力 発症リスク予測の対象疾患を拡大へ
国内最大規模の診療データベース(2024年2月末 実患者数4,674万人)を保有するMDVは、Prediction Oneの技術を応用することで、医療の発展・健康管理促進を支援します。Prediction Oneはこれまで、BtoB企業のサービスを開発・提供してきました。今回初めて、BtoCモデルのエンドユーザー向けサービスの提供をサポートすることになります。
■発症リスク予測、2024年9月末までに合計22疾患に拡大目指す
MDVはカルテコのさらなる機能強化に向け、Prediction Oneを活用します。具体的には、カルテコに付帯するサービスの一つである疾患発症リスクを示す未来予測機能「疾患リスクレポート」にPrediction One のAI技術を応用します。
現在のカルテコの「疾患リスクレポート」では、健康診断の結果から既存のロジックを使用し、6つの疾患の発症リスクを提示してきましたが、Prediction Oneの予測分析サービスを応用することで、6疾患のほかに、2024年9月末までに発症リスク予測を合計22疾患までに拡大します。
現在、MDVはソニーネットワークコミュニケーションズのデータサイエンティストの支援により、PoC(概念実証)を実施しており、計6疾患のPoCを完了し、有効性を確認しております。
=ソニーのAI予測分析ツールPrediction One とは=
ソニーネットワークコミュニケーションズが提供するPrediction Oneは、機械学習やプログラミングなどの専門知識がなくても数クリックの簡単な操作で予測分析ができる非専門家向けAI予測分析ツールです。
ソニー独自開発の自動モデリングによって高い予測精度を実現し、AIモデル開発における専門性を要する部分を自動化し、業務負担を軽減します。予測とともにその根拠も合わせて提示されるため、次のアクションが取りやすいことも特長の一つです。