530年続く“高山茶筌”を世界に発信する見習い夫婦の“夢のカタチ”!
「LIFE ~夢のカタチ~」2024年7月13日(土) 午前 11:00 ~ 午前 11:30
茶道の茶筌の一大産地、奈良県生駒市高山町で伝統工芸の“高山茶筌”を作る「翠華園 谷村彌三郎商店」。三代目当主のもとで息子の谷村圭一郎さんと妻のゆみさんが修業中!茶道人口の減少により、家業は大ピンチ! 危機を救ったのは圭一郎さんとゆみさんが立ち上げたオシャレな新ブランド「SUIKAEN」でした。
抹茶の世界的ブームを勢いに、外国人観光客や海外に向けて高山茶筌を広める谷村さん夫婦! タイで大人気の抹茶カフェでゆみさんが思わず涙した嬉しい理由とは?
茶道で使う茶筌は、抹茶をなめらかに攪拌するために室町時代に発明された繊細な道具。その一大産地が奈良県生駒市の高山町にあります。この地で作られる“高山茶筌”は530年の歴史を誇る伝統工芸品で、国内生産の9割以上を占めています。
代々、高山茶筌を作る「翠華園 谷村彌三郎商店」は1908年創業の老舗。現在は三代目当主で彌三郎の名を継いだ父の谷村佳彦さんのもと、息子の圭一郎さんと妻のゆみさんが修業中です。
裏山で長い時間をかけて育てた竹からデリケートな技法で作られる茶筌。繊細な美しさに目を奪われます。しかし、茶道人口の減少により、1970年代には50軒近くあった高山茶筌の業者も現在は16軒に減少。さらに、コロナ禍でお茶会がなくなったこともあって、谷村さんの家業はピンチに追い込まれます。そんな危機を救ったのが、圭一郎さんとゆみさんが立ち上げたオシャレな新ブランド「SUIKAEN」でした。父の佳彦さんは「格式を落とす」と反対しましたが、SNSで発信したところ、オシャレな茶筌は大反響。世界的な抹茶ブームも相まって、海外からも注文が舞い込むようになったのです。
「伝統を守るための革新の時期を迎えた」と語る圭一郎さん。「国際日本茶協会」の依頼で行ったイベントでは、大勢の外国人客に茶筌について佳彦さんとともに語ります。
新ブランドの「SUIKAEN」も少しずつ海外からの需要が高まっています。実はいま、空前の抹茶ブームが訪れているタイ。夫婦で開発した新スタイルの茶筌はどのように使われているのか、気になります。ゆみさんは新作を携え、タイに向かいました。タイで大人気の抹茶カフェでゆみさんが思わず涙した嬉しい理由とは?