アバター遠隔接客サービス「KSIN」、AIリアルタイム翻訳・字幕機能をリリース
台北市で開催されたアジア最大級のICT展示会「InnoVEX 2024」に出展
円谷フィールズホールディングス傘下の株式会社デジタル・フロンティア(本社:東京都渋谷区、代表取締役会長:植木英則、以下「デジタル・フロンティア」)と、株式会社ユニキャスト(本社:茨城県日立市、代表取締役:三ツ堀裕太、以下「ユニキャスト」)は、両社で共同開発したアバター遠隔接客サービス「KSIN(けしん)」のオプション機能として、AIを活用したリアルタイム翻訳・字幕機能をリリースしたことをお知らせいたします。また、本機能のお披露目として、台北市で開催されたアジア最大級のICT(Information and Communication Technology(情報通信技術))展示会「InnoVEX 2024」(2024年6月4日〜6月7日)にて、アバター遠隔接客サービス「KSIN」の展示を行いました。今回が「KSIN」にとって初の海外出展となりました。本出展では、外国語対応可能な通訳スタッフが日本から遠隔でアバターを操作し、現地の“外国語を母国語とする来訪者”と日本人のスタッフ、通訳スタッフとで三者間通話を行うとともに、翻訳AIによるリアルタイム翻訳・字幕表示機能を活用し、現地での来訪者と日本人のスタッフ間において、多言語によるコミュニケーションを実現いたしました。日本にいるスタッフの通訳に加えAI翻訳された字幕が表示されるという「有人とIT技術のハイブリッド対応」によって、より円滑なコミュニケーションをとることができました。またフォトリアルのCGアバターは海外でも非常に関心が強く、多くの来訪者に興味を持っていただきました。
新型コロナウイルスによるインバウンド需要の低迷が、2022年10月の水際対策緩和以降、急速に回復しています。みずほリサーチ&テクノロジー株式会社が今年6月18日に発表した「2024年インバウンド見通し」では、旺盛な訪日需要は今後も続き2024年の訪日外客数は、3,477万人に上ることが予想されています。インバウンド需要の急速な回復に伴い、サービス業界・観光業界において、従来の人手不足問題に加え、外国語対応が急務となっている状況です。しかし、外国語対応可能な人材確保は容易ではなく、人手不足問題はより深刻化することが予想されます。このような背景を受け、アバター遠隔接客サービス「KSIN」は、外国語が話せずともリアルタイムで翻訳・字幕表示することで外国語でのコミュニケーションを支援します。また外国語の対応が可能であるが遠隔地にお住まいの方など勤務形態に制限がある方へアバターを介して働くことができる就業機会を創出し、人手不足の問題にも対応してまいります。
本機能の対応言語として、まずは英語・中国語・韓国語の3言語から開始し、今後ニーズに合わせて随時対応言語を拡大していく予定です。
デジタル・フロンティアは、今後も本サービスをはじめ、円谷フィールズホールディングスグループが有するデジタルアセットと映像開発技術・コンテンツ等を融合し、デジタル領域における新規事業の開発に積極的に取り組んでまいります。
■「KSIN(けしん)」サービスの概要
サービスに関するより詳細な情報につきましては、下記ウェブサイトをご確認ください。
KSIN公式サイト
https://unicast-robotics.com/ksin-avatar/
<デジタル・フロンティアについて>
3DCG制作を中心とした日本の映像プロダクション。国内におけるデジタルヒューマン研究開発のパイオニアであり、実在の人間と見間違えるほどの高品質なCGモデル制作技術を保有しています。実写合成のVFX、作画ベースのセルルックアニメーション、フルCGアニメーションなど、幅広いジャンルの制作を手掛けています。主な作品実績に「今際の国のアリス」「竜とそばかすの姫」「GANTZ:O」「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」など。
※ 株式会社デジタル・フロンティアは円谷フィールズホールディングス株式会社のグループ会社です。
<ユニキャストについて>
「人とロボットが共創する未来をつくる」を事業ミッションとし、コミュニケーションロボットの業務活用を通して、人々がより生産性を発揮できる社会の実現を目指しています。
本サービスの他に、ロボットを利用した企業受付サービス、AI検温サービスなどの開発・提供を行ってきました。その中で培った接客業務のシステム化ノウハウを本サービスの開発に生かし、効率化だけではなく、お客様にとって新鮮で満足度の高い接客業務DXの実現に取り組んでいます。
※記載された会社名、商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。