SAS、「SAS(R) Viya(TM)」を発表:オープンでクラウド対応したハイパフォーマンス・アナリティクスとビジュアライゼーションのための次世代アーキテクチャ

~あらゆるスキルレベルのユーザー、データ規模に対応し、機械学習などのビッグデータ向けソリューションのために開発~

アナリティクスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下 SAS)は、米国時間4月18日~21日にラスベガスで開催された「SAS Global Forum 2016」において、ハイパフォーマンス・アナリティクスとビジュアライゼーションのための次世代アーキテクチャ「SAS(R) Viya(TM)」を発表しました。SAS Viyaは、あらゆるアナリティクス課題に対応する、機械学習を含むSAS製品群の基盤となります。SAS Viyaは、分析対象データの規模に応じた高い拡張性をもち、アナリティクス・ライフサイクル初期段階の分析的探索から最終段階であるビジネス価値の創出までに要する時間を最小化し、アナリティクスのあらゆるスキルレベルのユーザーのビジネスニーズに対応します。

オープンでクラウド対応のSAS Viyaとその対応製品は、あらゆる分析ニーズに応えるシンプルな統合コンピューティング・プラットフォームを提供します。SAS Viyaと、対応する初期製品は、5月から一部の早期導入企業に対して限定提供を開始し、一般向けには2016年第3四半期のリリースを予定しています。

IDCのSaaSおよびクラウド・サービス担当プログラム・バイスプレジデントのエイミー・コナリー(Amy Konary)氏は、「新世代のミッション・クリティカルなアプリケーションの大半はデータ・インテンシブであり、クラウド上で開発・実行されています。今後3年から5年のうちに、ほとんどの大企業は自社のデータ・センターよりもクラウド上でより多くのデータを管理することになります。IDCではこの「データ引力」がレガシーなシステムやデータのクラウドへの移行を促進すると見ています」と述べています。

SAS Viyaの利点は、単なるクラウド・コンピューティングのサポートに止まりません。シンプルで強力なSAS Viyaのアーキテクチャは、クラウド上にもオンプレミスにも容易に導入することが可能です。またSAS Viyaの統合アーキテクチャは、複数のコーディング言語・環境を組み合わせて使用する必要性を最小化すると共に、アナリティクス・ライフサイクル全体をサポートするテクノロジーを統合します。一般的なプログラミング言語やオープンAPIからアクセスでき、あらゆるスキルレベルのユーザーに対してアナリティクスとデータマイニングの実行を可能にします。

Ovumの調査・分析担当ディレクターのニコル・エンゲルベルト(Nicole Engelbert)氏は、「SASは、SAS Viyaのリリースによって、アナリティクスの未来を構築するための舵を大きく切り始めました。これは顧客の理想を実現するソリューションを統合する壮大で革新的な事業です。アナリティクス・ユーザーが新しいテクノロジーをいち早く統合して利用できることが何よりも重要なことなのです」と述べています。

SASのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼最高マーケティング責任者のランディー・ガード(Randy Guard)は、「アナリティクスは今や、企業の中心にしっかり据えられて、新しい機会の創出、カスタマー・エクスペリエンスの向上、利益の増加に貢献しています。SAS Viyaは、企業や政府機関などのさまざまな組織にクラウド対応の単一のオープン・アーキテクチャを提供します。また管理が容易で、様々なアナリティクス課題に対応し、あらゆるスキルレベルのアナリストに価値を提供します」と述べています。

初期提供の対応製品は、ポイント&クリック式のユーザー・インターフェースとインタラクティブなプログラミング・インターフェースが実装されます。SASは、2016年に以下の製品をSAS Viya向けに提供する予定です。

•「SAS(R) Visual Analytics」
•「SAS(R) Visual Statistics」
•「SAS(R) Visual Investigator」
•「SAS(R) Visual Data Mining and Machine Learning」

SAS Viyaは、SASとSAS以外のプログラミング言語からもアクセスできる新しい分析手段をサポートします。まずはPython、Lua、Java、パブリックなREST APIをサポートします。「SASはオープン・ソース・テクノロジーを採用して、オープン・スタンダードに寄与します」とランディー・ガードは述べています。

SAS Viyaは数多くのパブリック・クラウドおよびプライベート・クラウドのインフラストラクチャで利用できるサービス指向のクラウド対応アーキテクチャであり、サービスとして利用することが可能な新しいオープンAPIを提供します。ビジネス・ユーザーからデータ・サイエンティストならびにアプリケーション開発者まで、SAS Viyaを利用する誰もが、アナリティクスによる信頼できる洞察と意思決定を迅速に導き出すことが可能です。

「SAS Viyaのオープン・アーキテクチャは、誰もがアナリティクスを利用できるように設計されており、ナレッジを共有するコミュニティーを形成して、このオープン性をさらに高めていきたいと考えています。SASユーザーは、コード、プロシージャ、ビジュアライゼーション、サービスを提供し、アイデアを共有してコラボレートすることができるようになります」とランディー・ガードは述べています。

従来からの特長であるアナリティクスのためのマルチ・ベンダー対応のアーキテクチャであることに加えて、SAS Viyaは、アナリティクスのためのマルチ・クラウド対応のアーキテクチャを提供します。単一のコードで開発できるため、インフラが進化してもアナリティクス資産を容易に移植することを可能にし、一貫性と再利用性を担保します。

SAS Viyaに付随する新しいアナリティクス製品には、以下の製品が含まれます。

SAS Visual Analytics:
ビジュアル・データ・ディスカバリー、インタラクティブ・レポーティング、セルフサービス型データ探索に対応します。この製品は既に世界数千カ所で導入されており、SAS Viyaの初期リリースに含まれる予定です。

SAS Visual Statistics:
グラフィカル・ユーザー・インターフェース、予測モデリング、プログラミング・インターフェースを特長とします。特定のグループやセグメントのモデルをインタラクティブに作成や精緻化をすることが可能で、また、迅速に洞察を導き出すことができます。

SAS Visual Investigator:
グラフィカルでインタラクティブにインテリジェンスの管理と調査機能を提供する新製品です。インテリジェンス・アナリストや調査員による偽陽性(誤った判定)の削減、調査プロセスの効率化、不正検知、顧客セグメンテーションの改善を実現します。SAS Visual Investigatorは、データの形式、サイズ、格納場所にかかわらず、データの検索、クエリ、ビジュアライゼーションを可能にし、また、地理空間、ネットワーク、時間を可視化した調査もサポートします。

SAS Visual Data Mining and Machine Learning:
市場をリードするSASのアドバンスド・アナリティクスをさらに拡張した新製品です。SAS Visual Data Mining and Machine Learningは、構造化データや非構造化データに機械学習やデータマイニングの手法を瞬時に適用したいデータアナリストに向けた製品です。開発者は一度モデルを作成したら、それをどこにでも展開することができます。SAS Visual Data Mining and Machine Learningは、モデルの作成とコードの生成を迅速に行えるユーザー・フレンドリーなインターフェースを提供します。データ収集、分析データの準備、特徴抽出、次元削減、探索的分析、モデリングと学習、統合モデル比較、業務プロセスへのモデルの実装を可能にします。

SASのアドバンスド・アナリティクス担当マーケティング・ディレクターのサッシャ・シューベルト(Sascha Schubert)は、「企業は競争優位性を保つために、いち早く洞察を創出する必要性に常に迫られています。SAS Visual Data Mining and Machine Learningは分散型超並列インメモリ処理により、答えを迅速に導出するため、企業は臨機応変にギアチェンジを行って、マーケットの変化に対応することができます」と述べています。

SAS Viyaについては、以下のWebページをご覧下さい。
http://www.sas.com/ja_jp/software/viya.html

本発表は、3万人を超えるSASソフトウェアの法人ユーザーとITユーザーがオンサイトとオンラインで集結した世界最大のアナリティクス専門カンファレンス、SAS Global Forumにて行われました。

<SAS Institute Inc.について>
SASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。SASは、革新的なアナリティクス、ビジネス・インテリジェンス、ならびにデータ・マネジメントに関するソフトウェアとサービスを通じて、80,000以上の顧客サイトに、より正確で迅速な意思決定を行う支援をしています。1976年の設立以来、「The Power to Know(R)(知る力)」を世界各地の顧客に提供し続けています。


*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。

*2016年4月19日に米国ラスベガスで開催されたSAS Global Forumにて発表されたプレスリリースの抄訳です。

この企業の関連リリース

この企業の情報

組織名
SAS Institute Japan株式会社
ホームページ
http://www.sas.com/jp
代表者
手島 主税
資本金
10,000 万円
上場
非上場
所在地
〒106-6111 東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー 11F
連絡先
03-6434-3000

検索

人気の記事

カテゴリ

アクセスランキング

  • 週間
  • 月間
  • 機能と特徴
  • Twitter
  • デジタルPR研究所