京王プラザホテル(東京:西新宿)は、2021年に開業50周年を迎えます。そこで、世界各国からお客様をお迎えし、心に寄り添うサービスを提供するホテルとして私たちのおもてなしに秘められたエピソードを100回シリーズでお届けしてまいります。
■VOL.27 日本酒のイメージを変えた業界初の日本酒バー〈天乃川〉
それは“事件”といってもいいような鮮烈なデビューでした。1992年4月、京王プラザホテルに業界初の日本酒バー〈天乃川〉が誕生。折しも日本酒級別制度が廃止され、原料米や産地など品質で日本酒が選べるようになった年。日本酒の特性を合わせてグラスを選び、当時は珍しかったカラフェでのサービスを行うなどこれまでの日本酒に全くなかった新しい発想でその魅力と愉しみ方を発信する〈天乃川〉は連日メディアにも登場し、日本酒をお洒落で愉しみ深いお酒へとイメージづけた店として、ブームの牽引役となりました。
「きき酒師」によるお客様のお好みに合わせた酒選びから、最適な飲み方、絶妙な燗づけ、酒に合わせたアテや料理、酒器にいたるまでのこだわりは、当時から変わらぬ〈天乃川〉ならではの魅力。2003年からは全国の蔵元から隠れた銘酒やおすすめの逸品をご紹介する「蔵元の会」をスタートし、常に新たな味わいと潮流にアンテナをめぐらせています。2005年には、開業当時からの天然木の看板を移設し、和食〈かがり〉店内へリニューアルオープン。お客様にはカウンター越しにきき酒師と語り合えるスタイルで、お楽しみいただいています。和食の世界遺産登録で日本酒にも熱い視線が注がれる今、歳月を重ねた〈天乃川〉には国際色豊かなお客様たちも。「Sake」の多彩な魅力と愉しみ求めて今夜もカウンターで和やかな「Kanpai」が響きます。
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