若手クリエイターと日本橋をつなぎ、日本橋の未来をつくる共創プロジェクト nihonbashi β(ニホンバシ ベータ)始動

新進気鋭の有名クリエイターや若手クリエイター、日本橋の地元企業らが集結し7月31日にローンチイベントを開催

nihonbashi β project(ニホンバシ ベータ プロジェクト)は、2018年7月31日(火)に日本橋の未来をつくる共創プロジェクト「nihonbashi β」のローンチイベントを開催し、新進気鋭の有名クリエイターや若手クリエイター、日本橋の地元企業らとともに「nihonbashi β」を始動しました。

nihonbashi βは、五街道の起点としてあらゆるヒト・モノ・コトが行き交うはじまりの場として賑わい、伝統を守りながらも革新を続けた日本橋と未来志向のクリエイターをつなぐ、新たな共創の場を提供するプロジェクトです。日本橋の企業・店舗・人と若手クリエイターがセミナーやワークショップといった共創活動を通して、コミュニティを組成しながら日本橋に新たな体験を生み出していくことを目標としています。

本プロジェクトの始動にあたって、7月31日(火)に『nihonbashi βローンチイベント』を開催し、新進気鋭の有名クリエイター講師陣7名、プランナー・デザイナー・プログラマーなどの多種多様な若手クリエイター16名他、日本橋の店舗や企業の代表者たちが集まりました。ローンチイベントでは、「nihonbashi β」の企画趣旨や本プロジェクトの第一弾となる「未来ののれん展」ワークショップのオリエンテーション後、講師陣によるトークセッションが行われました。

“のれん分け”という言葉があるように、“のれん”は店舗、特に老舗店にとっては象徴であり、日本橋の街並みの特徴の一つとなっています。この“のれん”を題材に、最先端のテクノロジーや自由なアイデアを掛け合わせ、来街者に新しい体験を提供する“のれん”を地元企業との協働を通して制作します。ワークショップで生まれた作品は、コレド室町、にんべん日本橋本店、マンダリン オリエンタル 東京、三井ガーデンホテル日本橋プレミアに実際に掲出し、11月上旬にnihonbashi β「未来ののれん展」として大きく発表する予定です。

本プロジェクトを主催し、講師としても参加するnihonbashi β project代表の(株)バスキュール 代表取締役 朴 正義氏はローンチイベントに際して「日本橋の街のチャレンジを増やし、日本橋から世界に羽ばたくクリエイターを生み出したい」と抱負を語りました。



『nihonbashi βローンチイベント』参加者

■『nihonbashi β』ローンチイベントの模様
ローンチイベントはnihonbashi β project坂本氏による挨拶で幕開けし、nihonbashi β project代表の、(株)バスキュール 代表取締役 朴 正義氏が、nihonbashi β projectについて「若手クリエイターと日本橋の街をつなぎ盛り上がりを作りたい。“未来ののれん”をデザインするというテーマは、街のブランドの象徴に対して新しいチャレンジをするという意味でプロジェクトにふさわしいと思う。新しいのれん体験を提供したい」と述べました。また、日本橋に本社を持つ世界的先端素材メーカーである東レ(株)が“のれん”の制作に協力し、素材を提供することが決定しました。なお、プロジェクトの優勝チームは2019年に竣工する日本橋の商業施設において開業イベントで作品展示を検討している旨が発表されました。

 

三井不動産(株)日本橋街づくり推進部の新原氏が江戸時代からの日本橋の成り立ちや歴史的な中心性、日本橋エリアの再開発について説明した後、にんべん日本橋本店に“のれん”を掲出する、(株)にんべん代表取締役社長高津克幸氏が参加店舗を代表して挨拶しました。「創立319年のにんべんをはじめ、日本橋には多数の老舗店舗があり、昔から新旧多様な文化が融合して新しいものを生み出してきた。若いクリエイターの力で日本橋が一歩先のステージに立つのが楽しみです。」と語りました。

 

有名クリエイター講師陣7名によるパネルディスカッションでは、今注目の街、というテーマで「パリが面白い。インキュベーション施設があったり、プログラマーが無償で学べる場所があったり。行くと常に変化がある」(西村氏)「ミラノに注目している。ミラノデザインウィークを長年取材しているが、街中がハイテクノロジーなクリエイティブでいっぱいになる」(山崎氏)といった意見を交わし、日本橋の魅力について、「新旧入り交じった中で品格がある」(後藤氏)、「人で成り立っている街のイメージ」(矢後氏)と実際に日本橋の街歩きをした感想を交えて語りました。最後に多種多様なクリエイターと共創する際のアドバイスを過去BAPAに参加した後藤氏は、「作ってみると見えることもあるので、とにかく作ること。あとメンバーとは直接会う方が、熱量が伝わります。」と述べ、中村氏は「自分の考えたアイデアを可愛がりすぎないこと。たくさんアイデアを出して捨てて、数打つことが大事。日本橋の伝統に囚われず、革新的なものを創るのも大事だが、日本橋の伝統の力を利用するのも一つの手」と述べました。
大手メーカー、ベンチャー企業、広告代理店など様々なバックグラウンドを持ったデザイナー、プログラマー、エンジニアなど多様なクリエイターの参加が発表され、参加する若手クリエイターは、「若者代表として、若者が来る街づくりをしたい」(慶應義塾大学 藤木氏)「人の心に残るクリエイティブを創りたい」(ビービーメディア(株) 高橋氏)と意気込みを語りました。



■『nihonbashi β』概要
主催:nihonbashi β project
(構成員:株式会社JDN、株式会社バスキュール、三井不動産株式会社)
HP:https://nihonbashi-beta.jp/

■「未来ののれん展」ワークショップ スケジュール

【アイデアワークショップ】

「第一回 日本橋の歴史とクリエイティブな街とは」
日時:8/4(土)13:45〜 /場所:Clipニホンバシ
講師:西村真里子、山崎泰
概要:参加クリエイターによる街歩き後、「世界のイノベーション事情」について西村氏・山崎氏による講義。ミラノサローネ、フレンチテック等の世界のイノベーションに関する事例紹介の後、日本橋の特徴や役割を理解した上で未来の日本橋について考察するグループワークを実施。

「第二回 日本橋の老舗・ブランドとクリエイティブの結び方」
日時:8/25(土)14:00〜 /場所:31 Builedge YAESU
講師:中里唯馬
概要:中里氏による「ファッション×イノベーション」をテーマにした講義後、ターゲットを想定した上で日本橋の老舗企業のイノベーションアイディアを考えるグループワークを実施。それぞれのアイデアに対してレビューを行う。

「第三回 のれんのコンセプト設定」
日時:9/8(土)13:45〜 /場所:Clipニホンバシ
講師:中村勇吾
概要:“未来ののれん”を掲出する日本橋の店舗を見学後、中村氏による「インターフェースデザイン」をテーマにした講義を実施。各店舗の特色を理解した上で、“未来ののれん”のコンセプトアイデアを考えるグループワークを実施後、チームごとに発表。

【のれん制作チェック】
日時:9/22(土)・10/6(土)・10/20(土)14:00〜
講師:後藤映則(9/22)、矢後直規(10/6)、朴正義(10/20)
場所:Clipニホンバシ

【未来ののれん展/制作したのれんの展示とプレゼンテーション】
日時:11月上旬(予定)

※プログラム内容は変更になる可能性があります。

■ nihonbashi β 講師プロフィール

後藤映則 アーティスト/デザイナー

1984年岐阜県生まれ。アーティスト、デザイナー。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。代表作に時間の彫刻「toki-」シリーズ。近年の主な展覧会にSXSW ART PROGRAM(アメリカ・2017 年)、Ars Electronica Festival(オーストリア・2017 年)やTHEドラえもん展TOKYO(東京・2018年)。

中里唯馬 
1985年東京生まれ。2008年ベルギー・アントワープ王立芸術アカデミーファッション科を日本人最年少で卒業。同校卒業コレクションがヨーロッパで数々の賞を受賞。2009年自身のファッションブランド「YUIMA NAKAZATO」を設立。2016年パリ・オートクチュール・ファッションウィーク公式ゲストデザイナーの1人に選ばれ、日本人として史上2人目12年ぶりに公式スケジュール参加。

中村勇吾 tha ltd.
1970年奈良県生まれ。ウェブデザイナー/インターフェースデザイナー/映像ディレクター。多摩美術大学教授。2004年にデザインスタジオ「tha ltd.」を設立。主な仕事に、ユニクロの一連のウェブディレクション、KDDIスマートフォン端末「INFOBAR」のUIデザイン、NHK教育番組「デザインあ」のディレクションなど。

西村真里子 HEART CATCH
国際基督教大学(ICU)卒。IBMエンジニアとしてキャリアをスタートし、その後ADOBEフィールドマーケティングマネージャー、デジタルクリエイティブ会社バスキュールのプロデューサーを経て2014年にHEART CATCHを設立。テクノロジー×デザイン×マーケティングを強みにプロデュース業や執筆業を行う。

朴正義 Bascule
1967年東京生まれ。2000年にバスキュールを設立。数多くの企業やブランドの新しい体験づくりの企画ディレクションを担当し、カンヌライオンズ、D&AD、ニューヨークADC賞、文化庁メディア芸術祭など受賞歴多数。2014年、次世代クリエイター育成スクール「BAPA」運営開始。2015年にテレビの新体験づくりに挑む(株)HAROiDを日本テレビと合弁で設立。

矢後直規 SIX
1986年、静岡県生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。2013年より株式会社SIXに所属。LAFORET HARAJUKU、NHKドラマ精霊の守り人のビジュアルや、RADWIMPS、Chara、菅田将暉などのCDジャケットやミュージックビデオ、ラフォーレミュージアムでの瀧本幹也展「crossover」のアートディレクションなどを担当。

山崎泰 JDN
1969年、北海道生まれ。北海道大学で心理学を専攻。丹青社に入社し。1997年に社内新規事業としてインターネットでデザイン媒体「JDN」を始める。顧客と商品の開発を担当し事業成立の中心的な役割を担う。2011年より株式会社JDNの取締役。

この企業の関連リリース

この企業の情報

組織名
三井不動産株式会社
ホームページ
http://www.mitsuifudosan.co.jp/
代表者
菰田 正信
資本金
34,016,200 万円
上場
東証プライム
所在地
〒103-0022 東京都東京都中央区日本橋室町3-2-1

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