画像認識、エッジにおけるインファレンス(推論)など重要機能を強化
アナリティクスの未来をけん引する米国SAS Institute Inc. (以下 SAS ) は本日、人工知能 (AI) の導入を図る企業を支援するためにNVIDIAと提携することを発表しました。両社は、NVIDIAのGPUとCUDA-X AIアクセラレーション・ライブラリを利用した機械学習、コンピューター・ビジョン、自然言語処理の分野で協力し、SASのAIサービスのコア要素をサポートすることで、より迅速かつ正確なインサイトを導けるようにします。
SASのテクノロジー担当シニアバイスプレジデントであるギャヴィン・デイ (Gavin Day)は、次のように述べています。
「AIは、あらゆる業界のビジネスを変革しています。AIベースのトランスフォーメーションの中心となるのは、高度なアナリティクスです。強力なGPUは、数百万もの演算を高速処理することで、アナリティクスを高速化し、またAIによる実効性を高めます。NVIDIAとの提携により、両社の強みを組み合わせることで、人間のインテリジェンスを拡張し、AI本来の潜在力を引き出すことができます。」
人工知能は、医療、ライフサイエンス、製造業、金融サービスなどの業界に大きな価値を提供します。SASとNVIDIAは、たとえば次のように顧客のAI導入を支援します。
- 医療機関は、オブジェクト認識を使用して良性に対して悪性腫瘍細胞を特定します。
- 製造業企業は、コンピューター・ビジョンを利用して製品が生産ラインを離れる前に欠陥を検出します。
- 金融機関は、不正検知によって数兆ドル単位の金額を保護します。
NVIDIAのアクセラレーテッド・コンピューティング担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーであるイアン・バック (Ian Buck) 氏は、次のように述べています。「SASとの提携により、当社のエンタープライズのお客様はAIの真の価値を抽出できるようになります。NVIDIAのテクノロジーを利用することで、企業はデータサイエンスのワークフロー全体の迅速化によるイノベーションの促進、新しいサービスの追加、収益の向上を実現することができます。」
SAS® Viya® (SAS Visual Data Mining and Machine LearningやSAS Event Stream Processingなどの製品を含む) を対象としたNVIDIA GPUサポートの拡張により、顧客は、画像分類、オブジェクト検出、音声認識、画像認識、感情分析などの高性能AI機能のメリットを活用できるようになります。また、両社はディープ・ラーニングと意思決定機能をエッジデバイスに導入することで、従来以上にIoT活用機会の拡大を図ります。たとえば、商用ドローンなどのエッジデバイスにAIテクノロジーを搭載すれば、産業プラントのインフラ監視から予知保全に至るあらゆるものに対応できるようになります。ドローンに組み込まれたGPUとアナリティクスにより、データが存在する場所で分析を実行できます。リアルタイムのデータ分析は、より迅速かつ正確な判断につながります。
NVIDIAとの提携は、AIと機械学習に対するSASのコミットメントの1つの戦略的要素です。SASは、AIソフトウェア・イノベーション、教育プログラム、その他リソースに対し、今後3年間に10億ドルを投資することも発表しています。SASの最高技術責任者兼最高執行責任者であるオリヴァー・シャーベンバーガー (Oliver Schabenberger) は、NVIDIA GTCカンファレンスにおいて「AI: Technology's Inevitable Consequence」と題した基調講演を行いました。
<SASについて>
SASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。革新的なソフトウェアとサービスを通じて世界中でデータをインテリジェンスに変える力を与え、企業に活力をもたらしています。SASは「The Power to Know®(知る力)」を世界各地の顧客に提供し続けています。
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