三井不動産株式会社と一般社団法人UDCKタウンマネジメント(以下、UDCKタウンマネジメント)は、柏の葉に関わる生活者の生活をより便利にするためのポータルサイト「スマートライフパス柏の葉(
https://www.dataplatform-portal.jp/ )」の新サービスとして、株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)の「Health Data Bank for スマートライフパス(以下「HDB for SLP」)」の提供を開始します。
NTTデータが提供する「HDB for SLP」は、心拍数やメンタルストレスレベルなどの「バイタルデータ測定」、ストレス度合いを判定する「パルスサーベイ※1」機能をサービス展開しています。これまで「HDB」は企業の従業員健康管理のために提供されていましたが、「HDB for SLP」では国内で初めて一般利用者向けに提供されます。すでに「スマートライフパス柏の葉」内でサービス提供を開始しているAI健康アプリ「カロママプラス」(提供:リンクアンドコミュニケーション)の機能と、「HDB for SLP」が持つデータを連携することで、両者のサービスの価値を向上します。
「HDB for SLP」は、2021年4月より関係者にて試行運用を開始し、7月から「スマートライフパス柏の葉」の会員の方にサービス展開していく予定です。また「KOIL(柏の葉オープンイノベーションラボ)」、および「KOIL TERRACE」に入居する企業の方には、従業員健康管理サービスとして無償で提供を開始します。
※1パルスサーベイ:週次・月次での簡単な質問の繰返し調査を行うことで、従業員のストレス状況を把握する調査手法
【本リリースのポイント】
・約400万人、2000社の従業員健康管理で利用されている「Health Data Bank」が「スマートライフパス柏の葉」のサービスに追加。2021年7月に一般利用者向けサービス開始。
・「バイタルデータ測定」は、スマートフォンカメラを活用した世界最先端の非接触による計測技術を活用しており、BtoCサービスでの活用は国内初。
・「HDB for SLP」の「疾病リスク予測AI機能※2」と「カロママプラス」の「AI管理栄養士によるアドバイス機能」が連携。疾病リスクに応じたより精度の高い健康アドバイスの提供へ。
※2 NTTが開発した、健康診断で得られたデータをもとに、将来の生活習慣病の発生リスクを提示するAI技術。(本技術は医療機器ではありません。医療目的に利用されることを意図したものではなく、疾病の診断、治療、予防を目的とするものではありません。)
■「スマートライフパス柏の葉」とは
「スマートライフパス柏の葉」は、柏の葉に関わる生活者の方を対象とした、ヘルスケア関連サービスをご利用いただけるポータルサイトとして2020年11月にサービスを開始しました。すでに歩数や体重などのデータ管理ができる「dヘルスケア®」、AI管理栄養士が健康アドバイスを提供する「カロママプラス」、専門医に直接相談が可能な「メディカルノート」などのサービスを提供しており、今回新たにNTTデータが提供する「Health Data Bank」が「HDB for SLP」として追加されました。「スマートライフパス柏の葉」と連携したサービスは、独自開発した安全性の高いネットワーク環境を活用することで、提携サービス間におけるパーソナルデータの連携が可能となり、新サービスの開発等が期待できます。なお、パーソナルデータは、利用者の同意がないと連携はされないのが特徴です。
■「Health Data Bank for スマートライフパス」とは
「Health Data Bank」は、NTTデータが提供する、「企業の健康経営を支援するシステム」と「個人の長期にわたる健康管理を支援するシステム」がセットになったクラウド型健康管理サービスです。2002年から運用開始されており、約 2,000 の健診機関から約400万人の従業員等の健康診断データ(以下、健診データ)を直接受領し、データ形式を統一した上で高品質な健診データベースを構築します。人事労務担当者・医療スタッフ は”スタッフサイト“から健診データ、ストレスチェックデータ等を組み合わせながら健康課題の抽出やアドバイス等の産業保健業務を実施し、従業員等は”個人サイト“ から自身の健康状態を確認することができます。今般、スマートライフパス柏の葉と連携し、初めて一般利用者向けにサービス開始することとなりました。
■「Health Data Bank for スマートライフパス」導入により、利用可能となる新サービスについて
(1)心身の状態を把握することができる「バイタルデータ測定」と「パルスサーベイ」機能
「HDB for SLP」では、PHR※3 (パーソナルヘルスレコード)を蓄積・管理し、PHRの推移グラフ等を参照することで体調不調やメンタル不調の迅速な把握が可能になります。特にバイタルデータ測定に関しては、スマートフォンカメラで撮影した顔の動画解析により心拍数等の推定値※4が取得できる世界最先端技術を活用することで、非接触によるデータ取得を実現します。NTTデータは、このスマートフォンカメラによるバイタルデータ測定サービスの2021年7月の商用開始を目指しており、一般生活者に向けたサービス提供は「HDB for SLP」が国内初となります。サービス稼働後は、エリアマネジメントを担うUDCKタウンマネジメントが利用者や学術機関などの街のステークホルダーから生の声を聴き、それを開発につなげることで、サービスレベルの向上につなげる活動を予定しています。
<「HDB for SLP」の主な機能>
・「バイタル測定」:顔の動画撮影で、心拍数、メンタルストレスレベルなどの推定値を測定。
・「パルスサーベイ」:アンケートの回答により、ストレス状態などをチェック。
※3 PHR:パーソナルヘルスレコード。健康診断結果や、心拍数、メンタルストレスレベルなどのバイタルデータなど。
※4いずれも、医療機器の測定値とは異なるレベルの“参考値”となります。(Health Data Bankのバイタル測定サービスは医療機器ではありません。医療目的に利用されることを意図したものではなく、疾病の診断、治療、予防を目的とするものではありません。)
(2)「カロママプラス」とのデータ連携により、将来の生活習慣病リスクを予測し、AI管理栄養士が健康アドバイス
「スマートライフパス柏の葉」に「HDB for SLP」が加わることで、HDBの疾病リスク予測AI機能と「カロママプラス」のサービスで取得する健診データの連携が可能となりました。これにより「カロママプラス」のAI管理栄養士による健康アドバイスは、健診データから予想される将来の生活習慣病リスクに応じたより精度の高い食事指導サービスの提供が実現します。
通常であれば、個々のサービスで取得したデータを事業者間で連携させることは、その都度個人に同意をとる必要があり、困難でした。「スマートライフパス柏の葉」では、三井不動産と日本ユニシス株式会社が共同で開発したプラットフォームサービス「Dot to Dot※5」という個人の同意と提携サービス間のデータ連携を紐づける仕組みにより、提携サービス間におけるパーソナルデータの連携が可能となり今回のサービスの提供を実現しています。なお、パーソナルデータは、生活者の方の同意がないと連携はされません。
「スマートライフパス柏の葉」では、サービスを拡充させ流通データを増大させるとともに、事業者間連携による既存サービスの強化および、新サービスの創出を目指していきます。
※5 生活者が所有するパーソナルデータを、本人の意思に基づき、安心・安全に業種・業界を横断して流通させることを可能とするプラットフォーム
<参考リリース>
三井不動産、日本ユニシス パーソナルデータが、本人の意思に基づき、安心・安全に流通する プラットフォーム「Dot to Dot」を共同開発
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2020/1126_02/
■各企業・団体 概要
三井不動産株式会社
([WEB]柏の葉スマートシティ:
https://www.kashiwanoha-smartcity.com/)
街づくりを通じて社会課題の解決に挑戦し、新たな価値を創っていく総合デベロッパー。柏の葉スマートシティにおいては、AI/IoTなど新技術の導入によるデータ駆動型のスマート・コンパクトシティの形成を目指しており、国土交通省「Society5.0」の実現に向けたスマートシティモデル事業の先行モデルプロジェクトに選定されました。
今後、健康・医療に係る医療機関サービスのスマート化に取り組んでいきます。また、三井不動産グループは、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)を意識した事業推進、すなわちESG経営を推進することで、日本政府が提唱する「Society5.0」の実現や、「SDGs」の達成に大きく貢献できるものと考えています。
一般社団法人 UDCKタウンマネジメント(URL:
https://www.udcktm.or.jp/)
柏の葉の街づくりを推進する公・民・学連携組織「柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)」を母体とし、公共空間の管理運営を担う法人組織を設立。「都市再生推進法人」の指定を受け、UDCK全体の活動と一体性を保ちながら、必要な独自事業を担い、柏の葉の街づくりを支えています。
株式会社NTTデータ(URL:
https://www.nttdata.com/jp/ja/)
NTTデータは、豊かで調和のとれた社会づくりを目指し、世界50ヵ国以上でITサービスを提供しています。デジタル技術を活用したビジネス変革や社会課題の解決に向けて、お客さまとともに未来を見つめ、コンサルティングからシステムづくり、システムの運用に至るまで、さまざまなサービスを提供します。
株式会社リンクアンドコミュニケーション(URL:
https://www.linkncom.co.jp/)
「社会の健康課題を解決し、自然に健康になる世界を創る」をミッションとし、ICT×専門家ネットワークで「専門家がもっと身近にいて健康をサポートするシステムの構築」を目指しているヘルステック企業です。全国で1万人以上の管理栄養士・栄養士のネットワークをもとに、食と健康、栄養分野のリーディングカンパニーとして、食を中心とした健康アドバイス事業、健康情報の発信事業に取り組んでいます。
■三井不動産グループのSDGsへの貢献について
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/esg_csr/
三井不動産グループは、「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」の理念のもと、人と地球がともに豊かになる社会を目指し、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)を意識した事業推進、すなわちESG経営を推進しております。当社グループのESG経営をさらに加速させていくことで、日本政府が提唱する「Society 5.0」の実現や、「SDGs」の達成に大きく貢献できるものと考えています。
*なお、本リリースの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)における4つの目標に貢献しています。
目標3 すべての人に健康と福祉を
目標8 働きがいも経済成長も
目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう
目標17 パートナーシップで目標を達成しよう。