スギホールディングス株式会社の連結子会社である株式会社スギ薬局(代表取締役社長:杉浦 克典/以下、スギ薬局)と、国立大学法人東京医科歯科大学(学長:田中 雄二郎/以下、東京医科歯科大学)は、2024年4月1日付けで包括連携基本協定書(以下、本協定)を締結しましたので下記の通りお知らせいたします。
記
■締結の背景・目的
スギ薬局グループは、関東・中部・関西・北陸エリアに 1,700店舗以上を展開し、約4,000名の薬剤師と約500名の管理栄養士を擁する調剤併設型ドラッグストアを強みに、地域の生活者の病気予防・介護予防・健康管理に生涯にわたって関わり、健康増進に貢献する「トータルヘルスケア戦略」を推進しています。近年では、様々な医療機関から生活習慣病などの処方せんを年間約 1,400 万枚応需している調剤事業に加え、リアルとデジタルを連携させたヘルスケア領域の事業展開を強化しています。
一方、東京医科歯科大学は、医学部と歯学部からなる唯一の国立大学であり、英国の世界大学評価機関であるクアクアレリ・シモンズによる分野別QS世界大学ランキング2023において、医学分野 日本4位(世界136位)、歯学分野 日本1位(世界3位)を獲得するなど、医療系総合大学として高い研究力と人材教育力を有しています。また、医学的知見に加えて医歯学が融合する附属病院の臨床現場などの強みを活かした革新的な医療イノベーションの創出を積極的に推進しています。
本協定は、両者がこれまで築いてきた知見・ノウハウと店舗・人材ネットワークを融合することで、「調剤併設型ドラッグストアを拠点とするヘルスケアネットワーク」の実現に向けた共同研究及び専門人材の育成などを行うことを目的としています。スギ薬局の店舗網をフィールドに、東京医科歯科大学の高い研究力をもって「革新的な共同研究」を行い、経済価値のみならず、社会価値の創出にも資する新たな価値創造に挑戦していきます。
■今後の取り組み
4つの領域に分けて、地域医療・ヘルスケアに関する様々な共同研究や、それらの領域で活用できる専門人材の育成を推進します。
1.予防・未病領域
健康的な生活を継続できるようにセルフケアを推進する研究。
2.外来医療領域
急性期や慢性期の外来治療の効果最大化を推進する研究。
3.在宅医療領域
在宅療養ケア最適化によりQOL(Quality of life)改善を推進する研究。
4.医療DX領域
デジタル技術を活用し医療現場における質や効率の向上を推進する研究。
なお、初期の研究テーマとして、以下の共同研究を今後検討して参ります。
① オーラルケア商品を通じた口腔機能の維持・改善
オーラルフレイル予防を起点とした健康な「からだづくり」をテーマに、ドラッグストア店舗・商品を活用した共同研究。
② 在宅医療における医歯薬連携の構築
地域包括ケアシステムの推進をテーマに、医科・歯科・薬局の共同介入による在宅療養QOL改善の共同研究。
■締結式の様子