GitHub、GitHub Copilotの新たなエンタープライズ向けコーディングエージェントを発表
GitHub Copilotコーディングエージェントは、ソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)の流れに組み込まれたGitHubのネイティブなコントロールレイヤー上で動作します。開発者がGitHub IssueをCopilot に割り当てる、またはVS CodeのGitHub Copilot Chatから作業開始を指示すると、エージェントは作業を開始します。エージェントは作業内容をドラフトプルリクエストへコミットとしてプッシュし、開発者は進捗をエージェントセッションログで随時確認できます。また、開発者はプルリクエストレビューを通じてフィードバックを与え、エージェントに反復的な改善を指示することができます。
GitHub Actionsを活用
社内チームおよび一部顧客とのプライベートプレビューでは、十分にテストされたコードベースにおいて、低〜中程度の複雑性を有するタスクに特に高い成果が確認されました。具体的には機能追加やバグ修正、テスト拡充、コードのリファクタリング、ドキュメント改善などです。
- Carvana社 Engineering および Analytics部門シニアバイスプレジデント Alex Devkar氏は、次のように述べています。「GitHub Copilot のコーディングエージェントは、当社のワークフローにシームレスに統合され、仕様書を数分で本番コードへ変換してくれます。開発速度が上がり、チームはより創造的な作業に集中できるようになりました」
- EY社 DevExリード James Zabinski氏は、次のように述べています。「Copilot コーディングエージェントにより、開発者は自分専用のエージェントチームを並列稼働させ、作業を増幅できます。これまで深く複雑な開発を阻んでいた付帯タスクをエージェントに任せることで、開発者は価値の高いコーディング作業に集中できるようになりました」
RedMonk社 シニアアナリスト Kate Holterhoff氏は、次のように述べています。「GitHubは自律型コーディングエージェントによって、GitHub Copilot を “エディター内アシスタント” から真の開発プロセスのコラボレーターへと進化させようとしています。この進化により、チームは実装タスクをエージェントへ委任し、ソフトウェアライフサイクル全体で開発リソースをより効率的に配分できるようになります」
AI 機能のさらなる拡大
GitHub は、開発者が安全かつ柔軟・効率的にビルドとデプロイを行えるよう、次のAI機能拡張も発表しました。
- GitHub Copilot のオープン化:AIが開発を変革する時代でも、主導権は開発者にあります。2025年6月よりGitHub Copilot Chat拡張機能をMIT ライセンスでオープンソース化(https://code.visualstudio.com/blogs/2025/05/19/openSourceAIEditor)し、その後、主要な AI 機能を段階的にVS Codeコアへ統合します。近い将来、すべての開発者が自分のエディター内でAIの動作を確認・拡張し、共同で進化に貢献できるようになります。
- GitHub Modelsの拡張:すべてのGitHubユーザーは、任意のリポジトリでModels タブを有効化(https://github.blog/changelog/2025-05-19-github-models-built-into-your-repository-is-in-public-preview/)し、AI機能の構築・テスト・管理を一元化できます。プロンプト管理、ライトウェイト評価、エンタープライズ制御を備え、ガバナンスとセキュリティを確保したまま最先端モデルを試行・ビルド・デプロイできます。
- GrokをGitHub Modelsに追加:モデルの選択肢を拡大するため、xAIのGrok 3がGitHub Modelsで利用可能(https://github.blog/changelog/2025-05-19-grok-3-is-now-available-in-public-preview-in-github-models/)になりました。
- エージェントモードの拡大:JetBrains、Eclipse、Xcode(https://github.blog/changelog/2025-05-19-agent-mode-and-mcp-support-for-copilot-in-jetbrains-eclipse-and-xcode-now-in-public-preview/)においてもエージェントモードのパブリックプレビュー版を提供開始し、すべてのGitHub Copilotユーザーが自身で選択した IDEでGitHub Copilot を活用できるようになります。
GitHub Press Release
英語:https://github.com/newsroom/press-releases/coding-agent-for-github-copilot
GitHub Blog
英語:https://github.blog/news-insights/product-news/github-copilot-meet-the-new-coding-agent/
日本語:https://github.blog/jp/2025-05-20-github-copilot-meet-the-new-coding-agent/
GitHubに関する情報は、こちらからもご覧いただけます。
Press Release:https://github.com/newsroom
Blog: (英語) https://github.blog (日本語) https://github.blog/jp
X: (英語) @github https://twitter.com/github
(日本語) @GitHubJapan https://twitter.com/githubjapan
【GitHub について】
GitHubは、すべての開発者のためのグローバルなホーム(家)として、安全なソフトウェアの開発、拡張、提供の実現に向けた世界有数のAI搭載開発者プラットフォームです。グローバル企業の総収入ランキングトップ100の『Fortune 100』に名を連ねる90%以上の企業の開発者を含む1.5億人以上が、GitHubを利用し素晴らしい共同作業を行っています。GitHubが提供するあらゆるコラボレーション機能により、個人やチームはかつてないほど容易に、より速く、より良いコーディングを実現しています。また、77,000を超える組織がGitHub Copilotを導入しています。
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https://github.co.jp (日本語)