水素混焼発電における環境価値管理に関する実証開始
本実証では、姫路第二発電所エリア内で製造した低炭素水素に加え、福井県で製造された原子力由来の低炭素水素や、山梨県で製造された再生可能エネルギー由来のグリーン水素に対して、個別に30分単位で、CO2排出量の算定と水素のトラッキングを行います。その上で、水素混焼によって発電された電力が、低炭素水素やグリーン水素由来であることの識別が可能であるかを検証します。また、トラッキング方法についても、第三者認証機関であるDNV※2の支援を受けて、国際規格に則った方法であることを検証します。この取組みを通じて、水素製造のエネルギー源や製造時間・場所といった由来を明らかにした電気を、お客さまへお届けすることを目指します。
3社は、本実証による、水素発電における環境価値管理モデル構築を起点とし、低炭素水素の価値向上ならびに利用拡大に向けた取組みを推進します。さらに、今後の事業化に向けた共同検討も進め、水素サプライチェーンの確立と将来のゼロカーボン社会の実現に貢献していきます。
※1:再生可能エネルギーなど、二酸化炭素を排出しないエネルギー源が持つ、電気や熱そのものの価値に加えて、環境への貢献を示す付加価値。
※2:ノルウェー・オスロに本部を置く国際的な第三者認証機関・船級協会。世界最大級のサービス・プロバイダーで、オイル&ガス分野のリスクマネジメント、風力/電力送配電分野のエキスパート。