木造ビルを全国に普及していく一大プロジェクトが始動! 中大規模木造建築 共創〈ともつく〉ネットワークで47都道府県に“純木造”の森を創出
地場建築企業に提供する「技術」、「場」、「機会」という3つの価値。
「ともつくネット」で施工実例など共有し、全国普及を目指す
①「AQ木のみ構法」を軸とした技術
②加盟企業同士が高め合う場
③技術だけでなく経営を学ぶ機会
日本国内における中大規模木造建築の実践例は非常に少なく、耐震性能や耐火性能、遮音性などをクリアするには高度な木造建築技術が求められます。地域のゼネコンや工務店がチャレンジするにはハードルが高く、大手企業に寡占化されているのが現状です。また、中大規模木造建築の多くは低層階を鉄筋コンクリート造や鉄骨造とし、上層階を木造にする“混構造”が主流。一方、「ともつくネット」加盟で提供する「AQ木のみ構法」は柱や壁、梁などの主要構造部に鉄やコンクリートを一切使わない“純木造”です。日本伝統の木造軸組工法をベースとし、一般住宅用の流通材を組み合わせて建築する建築方法。特殊な木材や金物の使用が抑えられるため、低コストで建築が可能になるほか、工期の短縮にもつながります。
また、中大規模木造建築のネックとされていた耐震性、耐火性、遮音性などは一般的な鉄筋コンクリート造と同等以上の性能を実現。弊社が2025年5月に完成させた純木造4階建て賃貸マンション「AQフォレスト大宮桜木町」は耐震等級、耐火等級、劣化等級でいずれも最高等級を取得。遮音等級は高級賃貸マンションで求められる1級を実現させており、「これまでの常識を覆す次世代型木造マンション」として、多方面から注目されています。「ともつくネット」は、このような弊社の施工実例なども共有し、日本全国の地場建築企業と共に、まずは47都道府県に中大規模木造建築を広めていくプロジェクトとなっています。
記念すべき第1号加盟企業、長野県の池田建設株式会社は
2026年秋に純木造5階建て複合ビルを計画
「ともつくネット」第1号加盟企業は長野県にある池田建設株式会社(長野県長野市広田、代表取締役:池田章)です。1960年の創立以来、総合建設業者として地域に密着して経営を展開。弊社の木造建築に対するビジョンに共感いただき昨年、まずは「AQダイナミック構法」で戸建て住宅を手掛けるAQビルダーに加盟しました。「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が2010年に施行されて以降、中大規模建築にも尽力してきた同社は2025年8月に「ともつくネット」へ加盟。2026年秋には「純木造5階建て複合ビル」を計画しています。
9月10日に開催された「木造ビル全国普及プロジェクト始動!全都道府県に“純木造の森”が今、ここから~中大規模木造建築共創ネットワーク(ともつくネット)記者発表会~」には、第1号加盟企業である池田建設と、初期メンバーとして加盟した株式会社コラム建設(神奈川県秦野市鈴張町、代表取締役:樺島進一郎)が参加。埼玉県、長野県、神奈川県と、確実に中大規模木造建築の普及プロジェクトが広がりをみせています。