城西大学が埼玉県小川町と包括連携協定および覚書を締結 ― 大学推薦による町職員採用制度を全国初導入、推薦学生は一次試験を免除

城西大学

城西大学(埼玉県坂戸市/学長:藤野陽三)はこのたび、埼玉県比企郡小川町(町長:島田康弘)と包括連携協定および大学推薦制度導入に関する覚書を締結。これにより、大学から推薦を受けた学生について、町職員採用試験の一次試験を免除する新たな制度が同町で導入されることとなった。こうした制度は町村レベルでは全国初の取り組みである。さらに、大学と連携し、職員育成に適したカリキュラムを策定・運用したうえで、その履修状況等を踏まえて推薦を行う仕組みは、全国初の試みである。なお、協定締結式は12月19日(金)に小川町役場で執り行われる。 【概 要】  協定の正式名称は「小川町と城西大学との包括連携協力に関する協定」であり、同時に締結する「大学推薦制度導入に関する覚書」に基づき、次のような運用が行われる。 ・城西大学が提供する指定カリキュラム(単位取得可能)を履修・修了した学生に対して、大学が小川町への推薦を実施。 ・小川町は推薦を受けた学生について、職員採用試験における一次試験(筆記等)を免除。 ・推薦学生は、二次試験(面接など)から採用選考に参加。  この制度により小川町は、自治体への理解と実践経験を積んだ意欲ある学生を早期から職員候補として育成・確保することを目指す。 【制度導入の背景と意義】  近年、多くの自治体では応募者数の減少、内定辞退、若手職員の早期離職といった採用・定着に関わる課題が深刻化している。小川町も例外ではなく、将来の行政運営を見据えた人材確保が急務である。  小川町と城西大学は、こうした課題に対する先進的な解決策として「小川町と城西大学との包括連携協定」および「大学推薦制度導入に関する覚書」を締結。学びの中で自治体と関わり、やりがいを見出した学生を、制度的に迎え入れることにより、公務人材の質と志を両立させた採用を可能にする。  また、カリキュラムは単位認定されるため、学生は安心して学びに取り組むことができる。町と学生の双方にとってメリットがあり、地方公務員を志す若者の裾野を広げる効果も期待される。 【推薦対象カリキュラムの内容】  小川町と城西大学が共同設計する大学カリキュラムは、学生に自治体職員としての基本的な素養と実務理解を育むことを目的としており、主に以下の3領域で構成される。 1.自治体理解とミスマッチ防止  職務の実態を学ぶ講義により、自治体職員の仕事への理解を深める。学生が業務内容や公務員の使命を正しく理解し、固定観念を払拭することで入職後のギャップによる離職を防ぐ。 2.早期離職防止と実務経験  役場での短期会計年度職員やインターンなどによる実地経験を提供。守秘義務や職場階層の理解も重視し、職場定着を促進。 3.政策研究と発表  自治体の実課題をテーマに、学生が調査・政策立案・提言を実施。地域貢献の視点と課題解決力を養う。  こうしたカリキュラムを通して、単なる「試験免除」の制度ではなく、職務理解・現場経験・政策能力を兼ね備えた人材を推薦対象とすることで、採用後の定着や即戦力化を強く意識した制度設計としている。 ◆連携協定締結式 概要 【協定名称】小川町と城西大学との包括連携協力に関する協定/大学推薦制度導入に関する覚書 【日 時】 12月19日(金) 13:00~ 【会 場】 小川町役場 庁舎2階 町長公室(埼玉県比企郡小川町大字大塚55番地) 【出席者】 <城西大学> 学長 藤野 陽三 ほか関係職員 <小川町> 町長 島田 康弘 ほか関係職員 ▼本件に関する問い合わせ先 <小川町>  総務課 人事文書グループ 青木 洋  住所: 〒355-0328埼玉県比企郡小川町大字大塚55  TEL: 0493-72-1221(内線216)  FAX: 0493-74-2920 <城西大学> ・経済学部 准教授 小関 一史  住所: 〒350-0248 埼玉県坂戸市けやき台1-1  TEL: 090-1105-3099 ・地域連携センター事務室 奈良 博恵  住所: 〒350-0248 埼玉県坂戸市けやき台1-1  TEL: 049-271-7713(直通)  FAX: 049-271-8098 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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