ロボット支援直腸がん手術の5年全生存率を医療ビッグデータで解析 東京科学大学消化管外科学分野の花岡まりえ医師ら

メディカル・データ・ビジョン株式会社

 東京科学大学消化管外科分野の花岡まりえ医師らの研究グループがメディカル・データ・ビジョン株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 岩崎博之 以下 MDV)の保有する国内最大規模の診療データベースを活用して進行直腸がんステージII,IIIに対する5年全生存率(OS=5-year Overall Survival)を解析したところ、ロボット支援手術が腹腔鏡下手術および開腹手術に比べ有意に良好であることが示されました。
 

【研究グループの花岡氏】

 これはMDVの保有する診療データを解析した多施設の後ろ向きコホート研究で、2018年4月から2024年6月に直腸切除術を受けた3万7,191人のうち、直腸がんのステージを示すcT分類(※1)で、腫瘍が漿膜下層に浸潤している状態であるcT3と、直腸壁を越えた状態であるcT4a直腸がん患者1万7,793人を解析しました。
※1 治療開始前の臨床的病期分類における原発腫瘍の広がりや大きさを示す指標

 5年OSはロボット支援手術で最も高く、次いで腹腔鏡下手術、開腹手術の順番となりました。また、短期成績については、ロボット支援手術は術後合併症の発生率が最も低くなりました。入院期間についてはロボット支援手術が最も短くなり、さらに入院から退院までの総医療費も最も低くいことが明らかになりました。

 この研究は、東京科学大学消化管外科分野の花岡氏、絹笠祐介氏らのグループが取り組んだもので、その論文は、「Colorectal Disease」に掲載されています。
 
原著論文はこちら→ https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/codi.70278

 MDVの診療データベース(実患者数5502万人、2025年12月末日)となっており、リアルワールドデータ(RWD※2)として、実臨床での仮説を証明するためなどに、臨床医やアカデミアの研究に広く活用されています。
※2 臨床試験などの特定の環境下ではなく、日常生活や実際の医療現場で集められる健康・医療に関するデータの総称

【花岡氏のインタビューは以下のコラムをご参照ください】
臨床・薬学研究に貢献する医療ビッグデータ #8

https://www.mdv.co.jp/ebm/column/medical-big-data/article131/

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