日本製鉄 第10回「ものづくり日本大賞」経済産業大臣賞を受賞 ~日本製鉄の独自二相ステンレス鋼NSSC2351厚板の経済性、環境性能を評価~
「ものづくり日本大賞」は、日本の産業・文化の発展を支え、豊かな国民生活の形成に大きく貢献してきた「ものづくり」を着実に継承しさらに発展させていくため、経済産業省、文部科学省、厚生労働省および国土交通省の4 省連携により、2005 年8 月に創設され、2 年に一度実施されている表彰制度で、今回が10 回目を迎えます。
受賞案件の概要は、以下の通りです。
(1) 受賞
製品・技術開発部門*1 経済産業大臣賞
(2) 案件
「新素材を用いた次世代型ステンレスケミカルタンカーの開発とその大型化」
代表企業 : 北日本造船株式会社
代表者 : 久保田 聡(北日本造船)
グループメンバー : 豊川 剛・森 陽彦・三浦 一雄・力石 泰祐(いずれも北日本造船)、
橋本 剛志(日本製鉄)
(3) 受賞技術の概要
北日本造船が開発したケミカルタンカーは、独自の設計による高い省エネ性能と貨物の積載率を実現しました。更に、北日本造船が採用した日本製鉄の独自二相ステンレス鋼NSSC®2351 が有する経済性と環境性能が高く評価され、受賞に至りました。
日本製鉄のNSSC2351 は従来使用されてきたステンレス鋼SUS316L に比べてニッケルやモリブデンなどのレアメタルの添加量を削減しながらもSUS316L を上回る高い強度と耐食性を有し、更には大入熱による高能率な溶接が可能な優れた鋼種です。今回、NSSC2351(23Cr-5Ni-1Mo-N、SUS329J1)厚板の使用により鋼材使用量を削減できたことによるコスト抑制に加え、船体の軽量化とこれによる燃費の向上は、EEDI(エネルギー効率設計指標)規制*2 への対応にも貢献しました。
また、今回の技術開発にあたって日本製鉄は、NSSC2351 の溶接施工要領、利用加工技術の支援・サポートを行いました。
なお、北日本造船はNSSC2351 を使用したケミカルタンカーを既に複数隻受注しており、今年度より順次竣工する予定です。
日本製鉄は、これからも常に世界最高の技術とものづくりの力を追求し、国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)にも合致した活動と優れた商品の提供を通じて日本のものづくり産業の発展に貢献して参ります。
*1:「製品・技術開発部門」の表彰対象
日本国内において高度な技術的課題を克服し、従来にない画期的な製品・部品や生産技術の開発・実用化を実現させた個人又はグループ。
*2:EEDI(エネルギー効率設計指標)規制
国際海事機関(IMO)が策定した船舶のCO₂排出量を抑えるため、設計段階での燃費性能向上を義務づける国際基準。
<参考>関連ニュースリリース
NSSC2351 厚板がケミカルタンカーに初採用
https://www.nipponsteel.com/product/stainless/news/2021/20211104.html
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