陶芸家澤田痴陶人(さわだ ちとうじん 1902-1977)は、最初は日本画家を志し、後に陶磁デザイナー、陶芸家として岐阜、佐賀、長崎で活躍した陶芸家です。 没後20年を経た1997年(平成9年)に、ロンドンの大英博物館で日本人陶芸家として初めて個展が開催され、「陶芸の棟方(志功)」、「20世紀陶芸家における優れた作家の一人」などと最高の評価を受け、その名が国内外に広く知られるようになりました。
昨年度、これまで遺族のもとに保管されていた氏の遺作や関連資料が九州陶磁文化館へ寄贈されました。
今回の展覧会は、それらの寄贈を受けた氏の陶磁器作品や絵画、スケッチなどの関連資料を「新収蔵品展1 寄贈記念 澤田痴陶人の世界」と銘打って初展示します。
多くの皆様の御来館をお待ちしています。
記
1 主催 佐賀県立九州陶磁文化館
2 会場 佐賀県立九州陶磁文化館 第1,2展示室
3 会期 平成24年5月19日(土曜日)~6月17日(日曜日)9時~17時
※ ただし、月曜日は休館となります。
4 展示内容 澤田痴陶人の陶磁器作品や絵画、スケッチ、道具、書簡などの関連資料約200点
5 展示構成
(1)痴陶人、ふたたび
没後、脚光をあびた痴陶人の代表的な陶磁器、絵画などの作品を紹介します。
(2)岐阜から佐賀へ- 澤田米三から痴陶人へ-
陶磁器デザイナーとして活躍した岐阜時代、そして劇的に個性を開花させた佐賀時代の作品を時代別に紹介します。
(3)人間痴陶人-関連資料
器や文様のスケッチ、道具類や書簡など人間、痴陶人を知ることのできる関連資料を紹介します。
6 展示解説 5月26日(土曜日)14時~15時(無料/事前申込不要)