探索的データ分析ソフトウェアJMP、最新バージョン「JMP® 14」を発表
~最新バージョンでは、データの読み込み、クリーニング、編成、モデリングなどが、さらに容易に~
アナリティクスのリーディング・カンパニーであるSAS Institute Japan株式会社 (本社:東京都港区、代表取締役社長:堀田 徹哉、以下 SAS)のJMPジャパン事業部は、探索的データ分析ソフトウェア「JMP(ジャンプ)」の最新バージョン「JMP® 14」と、JMPにさらに高度な分析機能を追加した「JMP® Pro 14」を、全世界同時に2018年3月22日(米国東部時間)より出荷開始すると発表しました。探索的データ分析ソフトウェア「JMP」の最新バージョンでは、データソースへの新たな接続方法、データのクリーンアップをより効率的に行える機能、データの視覚化と実験計画のオプションなどが追加され、分析ワークフロー全体のより迅速で深い洞察を可能にします。
「JMPの新バージョンは、私たちにとって誕生日プレゼントを開けるようなものです。JMP 14には、新しいおもちゃが沢山詰まっています」と、Eastman Chemical Companyの応用統計学グループリーダー、ケヴィン・ホワイト(Kevin White)氏は述べています。
「テーブルが大量になり、データサイズは大きくなり、また、モデルに要約すべき特性も増えるため、私たちは、それらを編成し、入れ物に収め、モデル化する機能の改善を追求しています」と、SAS共同創立者兼上級副社長でありSASのJMP事業部を率いるジョン・ソール(John Sall)は述べています。「JMP 14では、これらすべての操作に新機能が追加されました」と、ソールは、3月14日からドイツ、フランクフルトで開催中のDiscovery Summit Europeでの基調講演 (演題: Projections and Encapsulations) でJMP 14を紹介しました。
JMP® 14の主な新機能
- ファイルを整理し、ドラッグ&ドロップタブ付きインターフェースで複数のウィンドウを管理できる新しいJMPプロジェクト
- データを分析可能な状態にするための準備を容易にする「再コード化」の機能拡張
- 何百、何千ものファイルを一度に読み込み、ひとつのJMPデータテーブルにまとめる処理を行える[複数ファイルの読み込み]機能
- ツリーマップとパレート図の要素を組み合わせたような、新しい[詰め込み]棒グラフの実装、より細かいグラフのカスタマイズ、独自の誤差バーを作成できる機能など、「グラフビルダー」の改良
- Pythonとのインターフェース:Pythonへの接続、データ送信、Pythonコードの処理、そして分析・視覚化のためにJMPへデータを戻すことなどが可能に
- JMPスクリプト言語(JSL)に追加されたHTTP RequestによるWebサーバーへのアクセスと、JSON解析機能を合わせて実現する、Webデータの容易な取り込み
- 個々の効果に異なる重みを設定し、特定の効果に重点を置いたA最適計画を作成する機能
- 官能検査データなどで、類似の商品の発見や、消費者や熟練ではない検査者からなるパネルで、外れ値を探すことなどに役立つ「多重因子分析」プラットフォーム
- 「工程のスクリーニング」における、ドリフトの検出、ゴールプロット、3種の管理図(three-way control chart)に基づく計算機能の追加、およびユーザーインターフェースの改善
- 「寿命の二変量」でのBayes推定のサポート
- センサーデータ、信号データ、バッチ処理データなどの配置を揃えたり、近似的なモデルをあてはめることができる「関数データエクスプローラ」
- 「テキストエクスプローラ」での判別分析のサポート
- 「テキストエクスプローラ」の結果をもとに予測モデリングを行う際に有用な、検証列のサポート
- 「一般化回帰」の応答変数に対する分布として、ガンマ分布や指数分布など新しい確率分布サポート
- 「再コード化」の計算式を計算式デポに発行する機能
- 「K近傍法」と「単純Bayes」へのプロファイルの追加、および「K近傍法」におけるモデルの適合度を確認できる機能の追加
「JMPプロジェクトが一新され、作業の整理と共有機能が非常にパワフルになりました」
–The Procter & Gamble Company、統計家、ベアトリス・ブラム(Beatrice Blum)氏
「現実の問題を分析する上で、これ以上生産的なツールはありません。また、エンドユーザーに行動を促す説得力がある点でも有用です」
–Houston Astros(メジャーリーグベースボール)、ゼネラルマネージャー付プロセス改善担当特別アシスタント、シグ・メジャル(Sig Mejdal)氏
「一般化回帰プラットフォームは使いやすく、高速です。そして、テスト/検証変数を即座に作成できる点が素晴らしいです」
-Williams College、統計学教授、ディック・デボー(Dick De Veaux)氏
「JMPはデータを扱うすべての科学者、エンジニア、データサイエンティストにとって不可欠な財産です。命のないデータを生きた情報に変えます」
–SY64社、社長、 シィ・ウェグマン(Cy Wegman)氏
「JMP 14のいくつかの分野に革新が見られますが、特にテキストエクスプローラの機能向上と新しいJMPプロジェクトに興奮しています」
– ThotWave社、 CEO兼創設者、グレッグ・ネルソン(Greg Nelson)氏
「JMP 14の管理図ビルダーの新しい群間+群内シグマ工程能力は製薬業界の検証作業に大変革をもたらすでしょう」
– NNE社、業務担当、パー・ヴェイス(Per Vase)氏、
JMPの機能を30日間無料でお試しいただけるJMPトライアル版は、弊社のWebサイトよりダウンロードいただけます。
【JMP(R) 14 およびJMP(R) Pro14の動作環境】
■Windows
-OS: 32 bitまたは 64 bit版
-Windows 10(Windows 10 Sエディションを除く)
-Windows 8.1 (RTエディションを除く)
-Windows 7 SP1 (Windows 7 スターターおよびWindows 7 Home Basicエディションを除く)
-Windows Server 2008 R2 SP1 (x64)
-Windows Server 2012 (x64)
-Windows Server 2012 R2 (x64)
-CPU: 32 bitシステム: x86プロセッサ
64 bitシステム※: x64 プロセッサ
-RAM: 32 bit システム:1GB以上(推奨 2 GB)
64 bitシステム※: 4GB以上推奨
-ドライブ領域 : 最低1GBの空き領域
■Macintosh
-OS High Sierra (10.13)
-OS Sierra (10.12)
-OS X El Capitan (10.11)
-OS X Yosemite (10.10)
-RAM: 4GB以上推奨
-ドライブ領域 : 最低600MBの空き領域
※ 64bit版のJMPおよびJMP Proを使用する場合は64bitシステムが必要です。
<JMPについて>
JMPは、1989年に米国で販売が開始されて以来、主に企業の製品企画開発部門や品質管理部門、データ分析担当者や医師、大学および公共の教育、研究機関などにおいて統計学のリファレンス的ソフトウェアとして利用されてきました。日本では1990年に販売が開始されて以来、主に製造業の品質管理やデータ分析を行う部門や、医師、大学および公共の教育、研究機関のユーザーに支持され、毎年2桁の伸びでユーザー数を増やしてきました。2001年以降、JMPの日本語版を市場に投入し、より多くの日本のユーザーに提供できるよう努めています。
<SAS Institute Inc.について>
SASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。SASは、革新的なアナリティクス、ビジネス・インテリジェンス、ならびにデータ・マネジメントに関するソフトウェアとサービスを通じて、83,000以上の顧客サイトに、より正確で迅速な意思決定を行う支援をしています。1976年の設立以来、「The Power to Know®(知る力)」を世界各地の顧客に提供し続けています。
*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。Copyright © 2018 SAS Institute Inc. All rights reserved.