7月6日、浜松科学館「みらいーら」リニューアルオープン 乃村工藝社がAIを活用した展示から運営まで総合的にサポート
2019年7月6日(土)、開館33年目を迎える「浜松科学館」がリニューアルし、「みらいーら」という愛称で新たにオープンします。これからの新しい時代に向けて、市民に親しまれる科学館として、市民の科学的リテラシーを育むとともに、科学好きな子供と未来を担う人材を育成する施設を目指します。
「みらいーら」は科学館として世界初※の「AIによる科学学習情報システム」を導入しました。主体的な学びを支援し、科学館内での体験の質を高めることができます。来館者は、人工知能(AI)による対話機能を備えたスマホアプリ「コンパス」を活用することにより、展示物について解説を受けたり、質問することができます。この体験により、次の学習行動を促し、発展的な学びにつなげることができます。また、来館者レベルにあわせた、アクティブ・ラーニング型の学びの場を提供することで、学びや経験を社会の中で活かせる力=生きる力を育みます。
(※当社調べ)
当社は本施設のリニューアルに関して、館のコンセプトづくりから、展示や内装の設計・施工、イベントの企画、ロゴマーク制作、公式ホームページ制作など、総合的にサポートさせていただきました。また、指定管理者として当社および株式会社SBSプロモーション(本社:静岡県静岡市)が共同で施設の運営管理を担当します。浜松科学館が目指すアクティブ・ラーニングを実現させるため、展示とコミュニケーションをつなぐ空間創造活性化のお手伝いをしています。
プロモーション動画
観察・実験・工作を行える2つのラボ「サイエンスラボ、ものづくりラボ」を新装。参加型ワークショップのさらなる充実を図りました。
1階(カフェ・ミュージアムショップ)
ライブラリー機能を有したカフェとミュージアムショップを新設しました。当社の商業施設を手がけるデザイナーが担当し、 より多くの方の利用を促進する空間に仕上げています。
■中2階(みらいーらステージ)
みらいーらステージでは、楽しみながら科学の原理などを理解できるサイエンスショーを実施します。
上層階からも見えることを考慮し、ショーマンシップあふれる演出を行ないます。
■2階(音、光、力、宇宙ゾーン、新技術コーナー)1階(自然ゾーン)
常設展示では、浜松の地域産業とも関連の深い「音」「光」「力」に、「自然」「宇宙」「新技術」を加えた6つのテーマを設けます。街の地域活性化や子供の未来につなげるため、地場の企業が展示の一部を企業協賛しています。
音の性質、音が聞こえる仕組み等を体を動かして学べます。
身近な光の技術、光の性質等を学べるアイテムが揃います。
手を動かして試せるアイテムを通じて、力の法則を学べます。
宇宙ゾーン
宇宙の姿や宇宙への挑戦を体感できます。
新技術コーナー
研究開発が進む新しい技術を紹介します。
浜松の豊かな自然を、様々な視点で切り取ります。
また、専門性の高いスタッフが、子供から大人まで楽しめるコンテンツを提供します。
■屋外(サイエンスパーク)
屋外にあるサイエンスパークにおいても展示アイテムをリニューアルし、開放的な空間で学びのきっかけを提供します。市中心部における賑わいづくりのイベントに参加・協力し、賑わいの相乗効果を生み出します。
自然観察園をフィールドとした催し等、屋内のコンテンツと連動した催しを企画していきます。キッチンカーを誘致し、来館者の満足度向上を図ります。また「天のリバー」と名付けた歩道を整備し、ライトアップすることを予定しています。
■スマホアプリ「コンパス」の機能
展示ガイド機能
展示に関連した発展的な情報を学ぶための情報を提供します。科学クイズにチャレンジもできます。
持ち帰り機能
展示アイテムで作成した写真や音声データを持ち帰ることができます。これにより、振り返り学習を支援します。
AI対話機能
AI対話システム(会話ロボット)を利用することで、答えを与えるだけでなく、疑問を引き出したり、
次の学習行動を促したりすることに繋げます。
ポイント機能
来館や教室参加等により、体験ポイントが付与されます。ポイントに応じて、オリジナルグッズや特別体験の機会を提供します。
■施設概要
住所 :浜松市中区北寺島町256-3
設置者(所管課) :浜松市(創造都市・文化振興課)
指定管理者 :乃村工藝社・SBSプロモーション共同事業体
開館時間 :9:30~17:00 ※7月20日~9月1日は9:30~18:00
休館日 :毎週月曜日(祝日の場合は開館)・年末年始(12月30日~1月2日)ほか
利用料金[通常料金] :常設展入場料:大人600円、中人(高校生)300円、小人(中学生以下)無料
常設展+プラネタリウム1回観覧料:大人1,100円、中人(高校生)550円、
小人(中学生以下)無料
※別途、団体料金設定や年間パスポート設定あり
一般の方のお問い合せ先:TEL:053-454-0178 FAX:053-454-0184 E-Mail:info@mirai-ra.jp
公式サイト :https://www.mirai-ra.jp/
■当社担当者プロフィール、コメント
株式会社乃村工藝社 プランニング統括部
【プロフィール】全国の科学館・博物館の事業・展示企画、地域創造をテーマにした場づくりをテーマにクリエイティブ活動をおこなう。北海道大学観光学高等研究センター客員教授
【コメント】「10年間の事業運営、企画、デザイン、制作が一体となった、乃村工藝社初のDBO方式※の事業コンペの獲得から1年半、7月6日にオープンをむかえます。新しい『学び』と『地域創造』の拠点として掲げたコンセプト『サイエンス・ベースキャンプ』の活動と空間を味わってください。」
※DBO方式:Design / Build / Operation方式で設計・建設と運営・維持管理を民間事業者に一括発注するもので、公設民営の一つの方式
プロジェクトマネジャー(全体統括):小笠原 明徳
株式会社乃村工藝社 第三事業本部 文化環境事業部
【プロフィール】ミュージアムなどのプロジェクト開発から、企画から運営までトータルプロデュースするチームの総合マネジメントを担当。東海エリアを中心にお客様のパートナーとして新規事業やリニューアルなどもサポートしている。
【コメント】「浜松のやらまいか(やろうじゃないか)スピリッツと乃村工藝社の総合力が生み出したサイエンス、テクノロジー、そしてアートが融合する、全く新しいミュージアム体験を、社内外の多様なメンバーでお客様とともにつくりあげました。ぜひ楽しんでいただければと思います。」
クリエイティブディレクター(設計業務責任者):鈴木 敦
株式会社乃村工藝社 クリエイティブ本部
【プロフィール】歴史から科学、公共から民間、学習からエンターテイメントまで、ミュージアムを中心に多岐にわたる施設を、体験を重視したクリエイティブスタンスで手がける。
【コメント】「子供や科学に興味のある人はもちろん、保護者の方々、カップル、浜松を訪れる企業の方々、誰もが行きたくなる科学館を作りたい。科学原理とエンターテイメント性という、一見相反するものを展示体験として共存させる事で、来館者の方々の科学に対する考えに化学反応が起こるような施設を目指しました。」
デジタルコミュニケーションディレクター(システム開発責任者):美馬 弘宜
株式会社乃村工藝社NOMLAB
【プロフィール】 デジタルコンテンツの企画ディレクターとして、2016年より社内の専門組織「Nomura Open Innovation LAB」メンバーとして活動。空間とデジタルの融合の更なる拡大に取り組んでいる。
【コメント】「今回の挑戦は『アクティブラーニングを最大化するために、AIを取り入れることで効果的なコミュニケーションとなるか』ということが課題でした。AIはIBM Watsonを導入し、自らが能動的に学習できる仕組みとなるよう、設計・制作を行いました。」
※Nomura Open Innovation LAB(通称ノムラボ):デジタルイノベーション× 場づくり」をテーマに新しい集客創造を目指すラボ
管理運営業務責任者:木幡 明彦
株式会社乃村工藝社 第三事業本部 PPP事業部
【プロフィール】公共施設運営のマネジメント、物販・飲食店舗の企画開発をおこなう。
【コメント】「面白くてタメになるサイエンスショーや生解説のプラネタリウムを毎日開催しています。館内には科学的好奇心を刺激するミュージアムショップやライブラリーを兼ねたカフェもあり、すべての来館者が科学の楽しさを再発見できるような科学館にしたいと考えています」
プラニングディレクター(企画業務責任者):森 誠一朗
株式会社乃村工藝社 プランニング統括部
プロダクトディレクター(制作責任者):奥田 敦
株式会社乃村工藝社 プロダクト本部 プロダクト・ディレクション1部
テクニカルディレクター(技術管理):鈴木 俊幸
株式会社乃村工藝社 プロダクト本部 クリエイティブ・エンジニアリング部
企業協力展示 営業:饗庭 健介
株式会社乃村工藝社 第三事業本部 中部支店
企業協力展示 制作責任者:矢野目 篤
株式会社乃村工藝社 第三事業本部 中部支店 プロダクト・ディレクション部
浜松科学館副館長 統括責任者:浅賀 一美