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神田外語大学(千葉市美浜区/学長:宮内孝久)イベロアメリカ言語学科ブラジル・ポルトガル語専攻の学生2名が、2020年2月29日(土)~3月9日(月)の期間、外務省の「Juntos!!中南米対日理解促進交流プログラム」に参加しました。同プログラムは、在日ブラジル人の支援やブラジルとの交流活動に従事するNPO関係者等をブラジル(サンパウロ、パラナ)に派遣し、日系人やブラジルに関する理解を促進し、ブラジル訪問経験を日本での活動につなげてもらうことを目的としています。
神田外語大学イベロアメリカ言語学科では、環太平洋のキーエリア「イベロアメリカ」の言語と文化を学びます。スペイン語圏とポルトガル語圏は歴史的にも現代社会においても日本と密接な関係を持っています。その 2つの言葉が話される地域を「イベロアメリカ」という単位で広く捉え学ぶことで、より広い視点で世界を見つめ直す力を身に付けます。現在、事実上の世界共通語は英語と言われていますが、芸術や文化面ではラテン語系列のスペイン語が共通語の役割を果たしているという一面もあります。
外務省「Juntos!!中南米対日理解促進交流プログラム」は1月に応募が始まり、本学からは2名の学生が選考に合格し、ブラジルに派遣されました。現地で、学生たちは若者日系人グループとの意見交換、出稼ぎ帰国者との懇談、日本関連施設等への訪問を行いました。イベロアメリカ言語学科ブラジル・ポルトガル語専攻の渡辺風香さん(3年生)は、在日ブラジル人の進学率の低さに関心を持ち、それを上げるために大学生という立場で何かできないかという想いで参加しました。同プログラムは、短期間ながら、学生たちにとってブラジルという多国籍国家の中で約200万人の日系社会について理解を深める機会になりました。
◆参加学生インタビュー
神田外語大学イベロアメリカ言語学科ブラジル・ポルトガル語専攻 3年 渡辺風香(わたなべ ふうか)さん
これまで在日ブラジル人についての授業や著書を通して、日系社会について学んできました。私は、在日ブラジル人の子どもたちの教育に関心を持っており、進学率の低さや、日本語教育の重要性、アイデンティティ等に特に関心がありました。「Juntos!!」の募集を知った時に、ブラジルにいる日系人たちは、在日ブラジル人と同じような問題を抱えているのか、どのようにコミュニティを形成しているのか、日系人の教育は日本と比べてどのように違うのか、実際にブラジルを訪れて知りたいと思い、応募を決めました。ブラジル滞在中には、教育現場や市の教育局の担当者から話を聴く機会がありました。日本の教育現場だと、同一性を重視され「みんな同じように」行動し、個性が尊重されないような雰囲気があると感じていました。一方、ブラジルの教育では、生徒の個性を重視し、教師も一人一人に寄りそって教育を進めていました。「Juntos!!」に参加した経験から、在日ブラジル人に日本語を教えるボランティアに参加し、日系コミュニティを訪問し、交流する場を増やしていこうと考えています。将来は、ブラジルはもちろん、海外にルーツを持つ子どもたちへの教育支援や、その家族のサポートをしたいと考えています。
※本学から配信されるプレスリリースはSDGsに基づいた教育環境充実の一環として、UD(ユニバーサルデザイン)フォントで作成されています。
https://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/news/52433/
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