京都産業大学現代社会学部の宮木一平ゼミ生3人は、子どもたちを笑顔にできる絵本作りを目指す「絵本プロジェクト」に取り組み、子どもたちに環境への問題意識を早期に身に付けさせることを目的とした絵本「くじらのおなら」を出版した。
現代社会学部の宮木ゼミは、地域や職場、学校、インターネット空間などあらゆる「場」を、居心地の良いものにする「場のデザイン」について学んでいる。宮木ゼミ3人は、ゼミ活動の一環として実施したワークショップで、建築家で絵本作家の一面を持たれている松村 正希氏と知り合ったことをきっかけに、子どもたちを笑顔にできる絵本作りを目指す「絵本プロジェクト」を2019年12月に始動。大学生の目線や意見を交えて、より柔軟かつ多角的な観点から絵本制作を進め、2020年7月23日に絵本「くじらのおなら」を出版した。
宮木ゼミ生3人は、絵本作りを進めるうえで、「学び」の面も強く意識した。絵本の物語は、くじらが海洋汚染の原因を探す旅に出かけることから始まり、おならの力を使って山や川を大掃除することで海洋汚染を解決するという内容になっている。環境問題をテーマに取り上げ、子どもたちに笑いを交えながら環境への問題意識を早期に身に付けさせることを狙った。また、絵本の対象層を未就学児としながら、「小学校への学び」に繋げることを意識し、小学1年生で学ぶ漢字を絵本で使用している点も「学び」へのこだわりの一つ。今後は、点字や樹脂インクを盛り上げて印刷する触図による翻訳も予定しており、聴覚障害や視覚障害をもつ子どもたちにも絵本を楽しんでもらえるように取り組んでいく。
むすんで、うみだす。 上賀茂・神山 京都産業大学
<関連リンク>
・絵本の力で環境問題を子どもたちの身近なものに!現代社会学部宮木ゼミ生が絵本「くじらのおなら」を出版
https://www.kyoto-su.ac.jp/news/20200716_345_release_ino01.html
・現代社会学部 現代社会学部 宮木一平 教授
https://www.kyoto-su.ac.jp/faculty/professors/fs/miyaki_ippei.html
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