近畿大学附属湯浅農場(和歌山県有田郡湯浅町)は、天保11年(1840年)創業の老舗蔵である高垣酒造株式会社(和歌山県有田郡有田川町)の協力のもと、附属湯浅農場で栽培した酒米「山田錦」を100%使用した純米酒「近大酒」を製造し、令和3年(2021年)3月3日(水)から、和歌山市内の酒店等で販売開始します。
【本件のポイント】
●地元の酒蔵である高垣酒造株式会社と共同開発し、純米酒「近大酒」を製造・販売
●実学教育の一環として、農学部生が実習中に栽培に携わった酒米「山田錦」を使用
●文芸学部の学生が授業の課題としてラベルデザインを担当
【本件の内容】
和歌山県の酒米の生産量は約70トンとごくわずか(全国生産量の0.1%以下)であることから、近畿大学附属湯浅農場では、地域活性と地産地消を目的に、酒米「山田錦」の栽培に取り組んできました。
このたび、令和2年(2020年)10月に、農学部の学生約20人と教職員が協力して収穫した酒米を使用し、天保11年(1840年)から続く地元の酒蔵である高垣酒造株式会社との共同事業として、純米酒「近大酒」を製造しました。水は弘法大師が発見したといわれる「空海水(くうかいすい)」を使用し、やや辛口でスッキリとした口当たりと華やかな香りが特徴です。
また、酒瓶のラベルは実学教育の一環として、文芸学部芸術学科の学生がデザインを担当しました。全学部のイメージカラーを虹色の日本の伝統的な波文様として表現し、文字や数字の一部を米の形にしたラベルは、希望に満ちた明るい未来を連想させるデザインとなっています。
純米酒「近大酒」は、令和3年(2021年)3月3日(水)から、和歌山市内の酒店等で販売するとともに、近畿大学水産研究所各店にて提供開始します。
【商品概要】
商品名 :近大酒(きんだいさけ)(720ml)
発売日 :令和3年(2021年)3月3日(水)
販売価格 :1,650円(税込)
販売店 :酒やの鍵本(和歌山県和歌山市手平1-4-26)
松尾酒店(和歌山県和歌山市南材木丁2-25)
WEB販売ページ(
https://www.iisake.net)
株式会社近大アシスト 東大阪営業所
(大阪府東大阪市小若江3-4-1 近畿大学内)他
提供飲食店:近畿大学水産研究所 グランフロント大阪店
(大阪府大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪北館6階)
近畿大学水産研究所 銀座店
(東京都中央区銀座6-2-2 東京高速道路山下ビル2階)他
※ 新型コロナウイルス感染症に関連し、営業時間短縮等の場合があります。
酒類種別 :清酒 純米酒
アルコール度数:16度
味わい :やや辛口
精米歩合 :60%
原材料 :米(和歌山県産)、米麹(国産)
※ 原料米は近畿大学附属湯浅農場で栽培した山田錦100%使用
醸造元 :高垣酒造株式会社
お問合せ :高垣酒造株式会社(担当 高垣)TEL(0737)34-2109
【酒米「山田錦」について】
山田錦は「酒米の王」とも言われ、生産量日本一を誇る酒米品種です。1923年(大正12年)に兵庫県明石市の兵庫県立農事試験場(現:兵庫県立農林水産技術総合センター)で誕生しました。一般的な食用米に比べ、背丈が高いため倒伏しやすく、病害虫にも弱いため栽培しにくい品種です。特徴は比較的大粒で、デンプンの隙間によって生じる大きい心白(しんぱく)は吸水性に優れ麹菌(こうじきん)が入り込みやすく、醪(もろみ)に溶け出しやすいため酒造りに優れます。また低タンパクで華やかな吟醸香とスッキリとした味わいの酒に仕上がります。
【高垣酒造株式会社について】
天保11年(1840年)高野街道筋空海ゆかりの地、金屋(かなや)で創業。有田川上流早月峡谷(はやつききょうこく)に湧く石清水を、いつの頃からか人は不老長寿の「空海水」と呼ぶようになりました。初代高垣又右衛門はこのまろやかな霊水から酒を醸(かも)すことを思いつき、酒造りを始めました。以来、山里で独自の発酵法を編み出し、伝統の技術に支えられて今も手造りの味を守りつづけています。「紀勢鶴(きせいつる)」、「龍神丸(りゅうじんまる)」、電球の型の瓶に入ったユニークな電球の酒「てんきゅう」など幅広くお客様から愛されています。
所在地 :和歌山県有田郡有田川町小川1465
代表者 :代表取締役 高垣 任世
事業内容:酒造販売
設 立:平成17年(2005年)
資本金 :1,000万円
URL :
http://takagakishuzo.com
【関連リンク】
近畿大学附属湯浅農場
https://www.kindai.ac.jp/farm/
▼本件に関する問い合わせ先
広報室
住所:〒577-8502 大阪府東大阪市小若江3-4-1
TEL:06‐4307‐3007
FAX:06‐6727‐5288
メール:koho@kindai.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/