駒澤大学が「禅籍目録 電子版」を公開 -- 入手困難な『新纂禅籍目録』に加え、新たに『敦煌禅宗文献目録』などもデータ化

駒澤大学

駒澤大学(東京都世田谷区/学長:各務洋子)は、同大図書館が1962年に刊行した『新纂禅籍目録』を電子データ化した「禅籍目録 電子版」を正式公開した。これは、同大の禅ブランディング事業の一環として2019年から試行運用していたもので、入手が困難な同目録を広く一般に公開し、「禅籍」に関する有益な情報を発信することを目指す。なお、正式公開にあたり新たに『敦煌禅宗文献目録』のデータベースの一部を追加したほか、『禅籍抄物』のデータも順次追加していく予定。  駒澤大学は、文部科学省「平成28年度私立大学研究ブランディング事業」に採択され、「『禅と心』研究の学際的国際的拠点づくりとブランド化事業」(禅ブランディング事業)を実施している。  このたび、同事業「禅の受容と展開研究チーム」の成果として『新纂禅籍目録』を電子データ化した「禅籍目録 電子版」を公開した。  電子版は2019年から試行運用を開始し、2021年6月に正式公開。今回は新たに『敦煌禅宗文献目録』および『禅籍抄物』に関するデータベースの一部も追加した(『禅籍抄物』については準備が整い次第、順次追加公開予定となっている)。  『禅籍目録』は、1928年に同大図書館竣工に合わせて同図書館より刊行された、禅関係文献の目録。『新纂禅籍目録』はその修訂、追補版として1962年に刊行されたものである。 『新纂禅籍目録』が刊行されてから約60年が経ち、同目録の入手が困難な状況にあるなか、学内外の関心のある方々に広く「禅籍」に関する有益な情報を発信することを目指している。 ■『禅籍目録 電子版』  https://zenseki.komazawa-u.ac.jp/  ■禅ブランディング事業ホームページ  https://zen-branding.komazawa-u.ac.jp/  【禅の受容と展開研究チーム 事業概要】 ・高度な中国文化である禅が、院政期以降、日本社会においてどのように受容されてきたのかを研究する。 ・各時代における禅僧の活動、禅宗寺院のありかたを通して、禅が日本社会に及ぼした影響を考察する。 ・鎌倉時代末から南北朝期に成立した五山、周縁的存在であった林下、その歴史的展開を踏まえ、多様な禅僧の活動に注目する。特に、戦国期以降、日本語による教義問答、その理解に基づく禅の言説に焦点を当て、日本的受容を明らかにする。江戸時代における禅籍の出版、注釈史的研究を行う。 ・禅の影響を、文学や芸能、美術など、日本文化の中に見出す試みを行う。 ・コンテンツ作成に特に力を注ぎ、禅語解説(禅僧の言葉、公案など)、禅僧の紹介、頂相・墨蹟の解説などを行い、『新纂禅籍目録』のデータベース作成を通じて、駒澤大学の所蔵する禅籍を紹介する。 ▼本件に関する問い合わせ先 駒澤大学総務部広報課 住所:〒154-8525 東京都世田谷区駒沢1-23-1 TEL:03-3418-9828 メール:koho@komazawa-u.ac.jp 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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