ノロウイルスの流行が本格化。アルコール消毒では代用できない、「正しい手洗い」の重要性

エコラボ合同会社

親指付け根のねじり洗い、手の保湿ケアも効果的

衛生管理の世界的リーディングカンパニーであるエコラボの日本法人、エコラボ合同会社(本社:東京都中央区、代表:下元 紳志)より、手洗いの重要性に関する情報をお送りします。

ノロウイルスにはアルコール消毒では不十分
 
感染性胃腸炎や食中毒を引き起こすノロウイルスの流行が本格化しています。例年11月頃から流行し始め、12月から翌年1月にピークとなるノロウイルスは、ごくわずかに体内に入るだけでも感染が成立してしまう非常に強い感染力を持つウイルスです。二枚貝などの食品だけでなく、汚染されたヒトの手を介してドアノブや手すりなどの身近な場所にウイルスが広がるため、日頃から手指衛生に対する意識を持つことが大切です。
最近では新型コロナウイルス対策としてアルコール消毒が主流となっていますが、一般的なアルコールはウイルスの持つ膜(エンベロープ)の破壊に作用するため、ノロウイルスをはじめとする膜を持たない非エンベロープウイルスに対しては十分な効果を発揮することができません。

手指衛生は、何よりもまず「正しい手洗い」から
 
そこで重要となるのが、石けんによる手洗いです。ここでは、一層の個人衛生が必要とされる飲食店などの食品事業者でも基準となっている手洗いの方法を紹介します。
 





< 飲食店などでも基準とされている手洗いの方法 >
  1. 流温水ですすぎ洗い(10秒程度)し、石けんをつけてよく泡立てる
  2. 指・腕を洗う。特に、指の間・指先をよく洗う(30秒程度)
  3. 石けんをよく洗い流す(20秒程度)
  4. 使い捨てペーパータオル等で拭く(タオル等の共用はしないこと)
  5. 消毒用のアルコールをかけて手指によくすりこむ
    ※1から3までの手順は2回以上実施する
これらの基本の手洗いに加え、手指衛生を保つためには以下のポイントが挙げられます。

< 手指衛生を保つためのポイント >
  • 排便後はトイレットペーパーで覆われていない親指の付け根が最も汚れやすいため、ねじり洗いが効果的。長袖の場合は袖口にも汚れが付着しやすいので袖をまくるようにする
  • 手の皮膚が荒れていると、ひびやうろこにウイルスが入り込みやすくなるため、日頃からハンドクリームを塗るなどして保湿ケアをする
  • 手が濡れていると有効エタノール成分が薄まってしまい、期待する効果が得られないため、アルコール消毒は手の水分を十分に拭き取ってから使用する
エコラボ 正しい手洗い方法の紹介動画
https://youtu.be/p0cwjOmHuAI



「不顕性感染」で、症状がない人からも感染が拡大
(エコラボ合同会社 シニアトレーナー 田島 勝久)
 
ウイルスに感染しても下痢・発熱・嘔吐などの症状が出ないことがあり、これを「不顕性感染」と言います。不顕性感染者も通常の患者と同じように便からウイルスを排出し続けます。さらに自覚がない分、無造作に手から手、手から施設へと汚染を広げてしまうため注意が必要です。ウイルスのタイプや感染者の健康状態にもよりますが、集団食中毒事件の調査では非発症者の20%がノロウイルスに感染していたという事例もあります。ノロウイルスの感染を予防するためには、たとえ体調に問題がないとしても、個人個人が日常生活で衛生管理をしっかりと行っていくことが大切です。



エコラボについて
エコラボは、300万カ所に及ぶお客さまの現場で信頼されるパートナーとして、水、衛生、感染防止のソリューションとサービスのグローバルリーダーです。世界170カ国以上において食品、ヘルスケア、ホスピタリティ、産業分野のお客さまに、食品安全の促進、清潔で安全な環境の維持、水・エネルギー使用の最適化、オペレーション効率とサステナビリティの向上のための包括的ソリューション、データ活用によるインサイト、個々に適したサービスを提供しています。年間の売上高は120億ドル、従業員数は約44,000人です。
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