「世界水の日」に、水と気候変動の関係性を考える
スマートな水管理で気候変動にプラスの影響を
衛生管理の世界的リーディングカンパニーであるエコラボの日本法人、エコラボ合同会社(本社:東京都中央区、代表:下元 紳志)より、水関連の取り組みの情報をご紹介します。気候変動に対応するためには、「目に見えない」水の影響への対処が急務
世界における温室効果ガス(GHG)排出量のうち10%が、水の使用、貯蔵、分配、廃水処理の欠如に起因するものであり※、気候変動に対応するためには「目に見えない」水の影響に対処する必要があります。
エコラボでは、このような現状に着目し、今年の世界水の日のテーマに「MAKING THE INVISIBLE VISIBLE - The “invisible” impact of water on energy and carbon emissions」を掲げ、節水、エネルギー効率、GHG排出量の削減につながるスマートな水管理の重要性に焦点を当てます。
※ CDP Global Water Report, 2020 https://www.cdp.net/en/research/global-reports/global-water-report-2020
事業活動において使用される水は、移動・冷却・加熱・処理の過程でエネルギーを必要とします。例えば、大規模商業ビルでは1日に83,000リットルもの水を使用し、その移動と処理に対して、自動車170台の年間排気量に匹敵するGHG排出量780トン相当ものエネルギーを要します。エコラボが企業における効率的な水の使用を支援することは、省エネルギーにつながり、ひいてはGHG排出量の削減に貢献することと強く結び付いているのです。
<ケーススタディ> スマートな水管理で、Digital Realtyの水関連グローバル戦略を実現
同社はエコラボとのパートナーシップのもとスマートな水管理に向けたアクションプランを策定。Smart Water Navigatorを使用して早急な対応が求められるリスクの高い施設を特定し、多様なコネクテッドケミストリーやデジタルサービスを用いて施設ごとの調査・評価を行いました。
これらのプロセスを通じ、同社では1億2000万ガロンの節水に成功したほか、資産保護、エネルギー、生産性、安全性面でのさまざまな成果を得て、全体として590%もの価値の向上を実現しました。
Digital Realtyの年間節約
- 1億2,000万ガロンを節水し、343,000ドルを節約
- ライフサイクル交換費用を年換算で1,120万ドル節約し、資産保護
- 6,700万kWhのエネルギーを削減し、660万ドルを節約
- ダウンタイムの削減とオペレーション面での安全リスクを軽減し、1,180万ドルを節約
合計で、2,990万ドルに相当する価値を提供
- OMNI for Data Centers(https://ja-jp.ecolab.com/nalco-water/offerings/omni)
- ECOLAB3D
(https://ja-jp.ecolab.com/nalco-water/expertise-and-innovation/ecolab3d-iiot-platform) - 3D TRASAR(https://ja-jp.ecolab.com/offerings/3d-trasar-technology-for-cooling-water)
- Smart Water Navigator(https://www.smartwaternavigator.com/)
- Water Risk Monetizer(https://waterriskmonetizer.com/)
- Water Flow Intelligence(https://www.ecolab.com/offerings/water-flow-intelligence-powered-by-ecolab3d)
https://ja-jp.ecolab.com/expertise-and-innovation/exponential-value-eroi
また、世界中のお客さまとの取り組みを通じて年間1兆ガロン以上の水を管理しているエコラボでは、2030年に向けた意欲的な目標「2030 Impact Goals」において、10億人分の飲料水に相当する3,000億ガロンの水の節約を目指しています。エコラボは、国連「持続可能な開発目標」SDGsを支援しており、目標6として定められている清潔な水へのアクセスと持続可能な管理の確保の実現に向けて、国際的なパートナーシップやプログラムを推進しています。
- Alliance for Water Stewardship(AWS)の創設メンバー
- 国連CEO Water Mandateを通じたWater Resilience Coalitionの創設メンバー
- The Nature Conservancy(ミシシッピ川源流の保護活動)とのパートナーシップ
- Project WET Foundation(次世代に向けた水資源保護の教育活動)とのパートナーシップ
https://ja-jp.ecolab.com/sustainability/sustainability-goals-and-performance/2030-impact-goals
エコラボの水関連をはじめとした環境への取り組み
https://ja-jp.ecolab.com/corporate-responsibility/environment
エコラボについて
エコラボは、水、衛生、感染防止のソリューションとサービスのグローバルリーダーです。300万カ所に及ぶお客さまの現場で信頼されるパートナーとして、人、地球、ビジネスの健康を守る取り組みを支援します。世界170カ国以上の食品、ヘルスケア、ホスピタリティ、産業分野のお客さまに、科学に基づくソリューション、データ活用によるインサイト、世界レベルのサービスの提供を通じて、食品安全の促進、清潔で安全な環境の維持、水・エネルギー使用の最適化、オペレーション効率とサステナビリティの向上を実現します。年間の売上高は130億ドル、従業員数は約47,000人です。詳しくは www.ecolab.com をご覧ください。
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