台湾CPC社向け LNG受入基地建設に係わるコンサルティング業務の受注について
~台中LNG受入基地 第四期拡張プロジェクト~
近年、台湾政府は脱原子力発電政策と温暖化ガス削減政策を進めており、その一環として2025年までに国内の発電量における天然ガス火力発電の比率を50%まで引き上げることを計画しています。これに伴いCPC は積極的に LNG 輸入や貯蔵容量の拡張に取り組んでいます。
本案件は台中市で運用中の台中LNG受入基地の第四期拡張プロジェクトに係わるものです。当該拡張エリアの設備はLNGタンク(18万kl × 4基)、気化設備、外航船受入設備とそれらの付帯設備から構成され、DGPSは全ての設備に係わる基本設計業務及び技術コンサルティング業務を担当します。本案件の完了は2029年を予定しており、本拡張プロジェクトの完成により、CPC台中LNG受入基地の受入能力は1300万トン/年まで増加する予定*1です。
大阪ガスは、1972年のLNG輸入開始以来、国内2ヵ所のLNG受入基地の運営を通じて、オペレーション、メンテナンスを安全かつ効率的に行うノウハウを蓄積してきました。またDGPSは、その前身である大阪ガスエンジニアリング株式会社が1990年にCPCの永安LNG受入基地の初期工事における試運転を支援して以来、現在も桃園市の観塘LNG基地(第三LNG受入基地)の技術コンサルティング業務を遂行*2するなど、同社のLNG受入基地に関わる事業へ継続的に従事し、強い信頼関係を築いてきました。本案件の受注は、当社グループの国内外におけるLNG基地の設計・建設・運用に関する高い技術力、ならびに台湾における当社の絶え間ない貢献と実績*3が評価されたものです。
Daigasグループは、今後も国内で培ったノウハウやこれまでに構築した海外事業基盤を最大限活用し、上流から中下流まで海外エネルギー事業の拡大を進めることを目指していきます。
*1:CPC公開の「台中工場港外拡張(四期)実行可能性研究」より
*2:2018年5月17日 DGPSの前身の一部である大阪ガスエンジニアリング株式会社により「台湾におけるLNG受入基地建設に係るコンサルティング業務の受注について」で公表済
*3:DGPSはこれまで、台湾をはじめとした9か国40件のLNG受入基地の建設や運転、保守に関するコンサルティング業務を実施