【日本財団ボラセンリリース】指さし会話シート ぼ活!×ゆびさし ウクライナ避難民支援ver.が完成
ウクライナ避難民支援活動に参加した学生ボランティアが制作協力
日本財団ボランティアセンター(東京都港区、会長 山脇康)では、ウクライナ避難民支援に活用するため、文章を指さしで示してやり取りをすることで意思疎通を図る「指さし会話シート」のウクライナ語版を、株式会社ゆびさし(東京都港区、社長 田村 隆宗)の協力のもと制作いたしました。このシートは、日本財団ボラセンが実施しているウクライナ隣国への避難民支援「The Volunteer Program for Ukraine」に参加した学生ボランティアを中心に、現地での活動経験を踏まえ、避難民の方とのコミュニケーションに役立つ語句をまとめました。9月3日より本プログラムGroup5へ派遣される学生ボランティアより、ポーランド等での避難民支援活動に使用します。■ ウクライナ隣国で支援活動に参加した学生ボランティアが検討した190語句を記載
「指さし会話シート ぼ活!×ゆびさし ウクライナ避難民支援ver.」は、「あいさつ」「食べ物・日用品」「場所・地図」「数字」などのジャンルから190語句を、日本語・英語・ウクライナ語の3言語とイラストで表現しています。ウクライナからの避難民とのコミュニケーションはもちろんのこと、世界中から集まるボランティアとのコミュニケーションにも活用することを考えて作られました。ウクライナ語表記の下にはウクライナ語の読み方がカタカナで配置されています。
制作にあたっては、日本財団ボラセンがウクライナ避難民支援のため、日本人学生ボランティアをウクライナ隣国に派遣するプログラム「The Volunteer Program for Ukraine」に参加した学生ボランティア5名が参加しました。学生ボランティアたちは、5月~6月の間に約2週間、ポーランドの避難民一時滞在施設で活動した経験をもとに、シートに掲載する語句を考えました。活動では、避難民の子どもたちと接する機会が多かったことから、「かっこいい」「かわいい」「上手」など、子どもたちとのコミュニケーションで多く使われた語句も、学生たちの発案により掲載されました。
完成したシートは、9月に派遣されるGroup5,6で派遣される学生たちから、現地での支援活動で使用します。
■ ぼ活!指さし会話シートウクライナ語版 概要
言語:日本語、英語、ウクライナ語(3言語)
単語数:190語句
内容:あいさつ、食べ物・日用品、体調・薬、場所・地図、数字・人 など
サイズ:A3サイズZ折り
発行:公益財団法人日本財団ボランティアセンター
企画編集:株式会社ゆびさし
※「指さし」および「YUBISASHI」は株式会社ゆびさしの登録商標です。
※「YUBISASHI」は株式会社ゆびさしの国際登録商標です。
■ 指さし会話帳(指さし会話シート)について
話したい単語を相手に見せながら指さすだけで、世界中の人たちとコミュニケーションがとれる!
書籍累計 510 万部突破のベストセラー旅行会話集『旅の指さし会話帳』、アプリシリーズ累計 370 万ダウンロードを超える旅行会話ツールの決定版です。現在は旅行会話だけでなく、インバウンド対策ツールとしても力を入れています。
■ 学生ボランティア 参加メンバーのコメント(五十音順)
上田 琳(うえだ りん)さん
(兵庫県立大学 看護学部 2年、兵庫県出身、Group1参加)
そのため、簡単なあいさつから日用品、薬の名前など、私たちが避難民一時滞在施設にて、子どもと遊ぶとき、日用品の受け渡しをするときに使用した言葉を重点的に集め、シートを制作しました。このシートが、今後派遣される学生ボランティアの活動を行うに当たって手助けになれば嬉しいです。そして、少しでも彼らの心の痛みに寄り添えることを願います。
太田 澪(おおた みお)さん
(京都産業大学 外国語学部ロシア語専攻 2年、愛知県出身、Group1参加)
収録単語をリストアップするにあたって、英語ではカバーしきれない、英語と発音が大きく異なる単語や、自身が活動で多く使用したもの、知っていたら役立つと思った単語を挙げました。また、幼児とその母親を対象とした場所での活動や子どもたちとの交流経験から、避難民の年齢に応じた単語選択を意識し、その方々に寄り添った単語をリストアップするようにしました。このシートを活用することで、今後派遣される学生ボランティアが少しでも言語の壁を感じずにスムーズに支援活動ができるようになったら幸いです。
後藤 一磨(ごとう かずま)さん
(東北学院大学 文学部英文学科 3年、宮城県出身、Group1参加)
自分が活動するときに、このシートがあればよかったのにな!と思うくらいのクオリティになっていると思います。このプロジェクトに参加することができて、とても光栄です。
指さし会話シートを使うことで、皆さんのコミュニケーションの助けになることができたら幸いです。
齋藤 凜花(さいとう りんか)さん
(早稲田大学 社会科学部 2年、愛知県出身、Group1参加)
今回の制作にあたり、特に一時避難所で活動していた際に自身がよく使った、日常的な挨拶の単語や、犬や水といった名詞、地名などを導入していただき、対話への大きな一歩を踏み出す手助けになれるよう工夫しました。
一方で避難民の方々は、"ウクライナ避難民"というレッテルを貼られてしまうことを気にしていました。異文化異言語を理解することを前提条件におきつつも、社会で共に生きていく仲間として彼らのことを捉えていくことが大事なのだと感じています。 今後も私自身、自らにできることについて、考え、行動し続けます。 この度は制作に携わることができて光栄でした。貴重な機会をありがとうございます。
藤田 晃矢(ふじた こうや)さん
(同志社大学 法学部政治学科 3年、栃木県出身、Group2参加)
■ The Volunteer Program for Ukraine 概要
日本財団ボラセンでは、日本財団(東京都港区、会長 笹川陽平)と連携し、ウクライナから隣国へ退避した避難民を支援するため、日本人の学生ボランティアを派遣しています。派遣は、5月末〜10月頃にかけて、最大15名を 1グループとして各 2週間程度、7回に分けて約100人をウクライナ隣国に派遣する予定です。これまでに、3回の派遣が終了し、学生ボランティアは、ポーランドにて、避難民一時滞在施設や駅などで、清掃や支援物資の配布や管理などの活動を行いました。現在、4回目の派遣となるGroup4が8/31(水)まで活動し、今後、Group5(派遣期間:9/3(土)~9/19(月))、Group6(派遣期間:9/17(土)~10/3(月))を派遣する予定です。
日本財団ボラセンは、2010年にNPO法人日本学生ボランティアセンターとして設立し、学生のボランティア活動を支援してきました。2015年に一般財団法人日本財団学生ボランティアセンターへ、2017年に公益財団法人へ移行。そして2022年に「日本財団ボランティアセンター」へと名称変更し、学生だけではない幅広い世代を対象に、ボランティアに関する事業を実施しています。
所在地:〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-11-2 日本財団第二ビル4階
会長:山脇 康