「ウッドデザイン賞2022」を受賞
◆国産材を積極活用した未来共創型オフィス『TOKYO BASE』
◆木造木質化のプラットフォーム『KIDZUKI』
三菱地所ホーム株式会社(本社:東京都新宿区新宿 社長 加藤 博文)は、木に関する取り組み『TOKYO BASE』と『KIDZUKI(キヅキ)』の2件の提案において、「ウッドデザイン賞2022」を受賞しましたのでお知らせいたします。
三菱地所ホームは、今後も高い顧客ニーズに応えるため高品質・高付加価値な提案に努めると同時に、国内の森林資源の適切な活用・SDGs・脱炭素化という観点から、地球環境に配慮したサステナブルな資源である「木」を活用し、木造木質化事業を推進して、持続可能な社会の実現に貢献して参ります。
【受賞の概要】
<概要>
自社事業で使用する構造材(国産材)を、社員の感性を刺激する素材として活用し、自社事業に直結するイノベーションだけでなく、社会課題解決に向けた新たな価値を創発できるオフィス「TOKYO BASE」を企画設計しました。オフィスでは社員がイキイキと主体的に働くことができる環境整備も行っています。
国産材をオフィスで活用するにあたり、暖かさや居心地の良さを生み出すといった機能的側面からのアプローチだけではなく、木が持つ力強さや林業に携わる方々の木への想いを伝えることで、オフィスで働く社員や来訪する顧客などステークホルダーにも国産材の魅力やカーボンニュートラルを考えるきっかけを与え、社内外にSDGsの浸透を図っていくことを狙いオフィスの設計を行っています。具体的には、スギ・ヒノキ・カラマツの原木をオフィスに展示したほか、林業に携わる方々の仕事へのこだわりや想いをメッセージとしてオフィスの壁面で伝えています。木のサプライチェーンは単なる商品(製材)の受け渡しではなく、木に込められた人の想いも受け渡されていることを周知していくことでオフィスに集まる人の感性を豊かにすることを狙いました。
社員がイキイキ働くことができる環境整備として、業務やタスクの内容に応じて最適な座席を選択する働き方であるABW(Activity Based Working)を三菱地所グループとして初めて採用しています。
また、執務スペースにある外部空間に見立てた「Mori」と呼ばれるエリアには、原木と人工芝やハイレゾ音源で再生する自然音の音響を施し、社員がリチャージしながら最新情報をインプットできる空間を創出しました。後述の『KIDZUKI』の取り組みの一環で制作された木工プロダクトに収められるデジタルサイネージや雑誌・書籍からSDGsをはじめとする社会課題や最新の外部情報に触れ、自らの知識や知見を常にアップデートすることを目指しています。
共創空間「Ground」においては、注文住宅事業で使用する岩手・福島・山梨・南九州産の国産材に加え、現場で発生する端材を活用し、顧客や取引先との商談・打合せ、イベントスペースとして使用できるオープンなカフェ空間を設計しました。当社の中核的価値である国産材を活用した原木・カフェカウンター・造作家具に触れることで集まる人の感性を開き、共創して新たな価値創造を生み出すことができる空間設計を行っています。
■KIDZUKI(ソーシャルデザイン部門 コミュニケーション分野)
<概要>
長年にわたり木造住宅をつくり続けてきた三菱地所ホームが、より木のことを深く知り、さらなる魅力を見出すために始めたプラットフォームです。木を媒介としてさまざまな課題に取り組む方であれば、事業者、行政や教育機関、クリエイター、木と身近に過ごす生活者など、幅広くネットワークに参加していただけます。様々な背景を持つ方々が課題を持ち寄り、フラットにディスカッションを行い、共に協力してソリューションを見出します。
参加者によってつながれたネットワークを通じて、社会課題に対するソリューション、木の価値の向上、木造木質化産業の活性化、事業者の健全な利益追求、「木」を通しての喜びや安らぎにより人々の心を豊かにすること、といった多種多様で新たな価値を創出し、木造木質化を促進、持続可能な豊かな未来の実現に貢献します。
▲「KIDZUKI」の構想イメージ
▲「KIDZUKI」のネットワークの概念図
<ネットワーク例>
◆教育機関との連携:学校法人玉川学園との協定締結
▼「Tamagawa Mokurin Project」の取り組みについて
https://www.tamagawa.jp/sdgs/article/detail_010.html
<三菱地所グループのウッドデザイン賞受賞に関するリリースはこちら>
https://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec_221111_wooddesign2002.pdf