2023年CEO年頭挨拶
当社代表執行役社長兼CEO 森重樹によるグループ従業員向けた年頭挨拶について、以下の通りお知らせいたします。
皆さん、あけましておめでとうございます。健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
昨年はコロナ禍の影響が依然残るなか、ロシアのウクライナ侵攻、エネルギー価格の急騰、インフレーションの進行など、次々に発生する課題の対応に追われた1年間でした。そのなかで、皆さんには、安定操業の維持や値上げの実施、そしてトランスフォ―メーション(事業構造改革)活動の展開などに精力的に取り組んでいただいたことに心から感謝申し上げます。皆さんの努力により、当社の収益改善とリスク軽減の道筋が見えてきたと考えています。
依然不透明感が残っていますが、2023年は中期経営計画RP24で掲げた構造改革を一歩ずつ前に進める一年にしたいと思います。来期2024年3月期はRP24の最終年度ですが、サステナブルな事業構造の構築は中期経営計画の期間で区切られるものではありません。継続してやるべきことに集中し成果を出すことに注力していきたいと思います。
さて、現在の世界は不確実性に満ちあふれています。2020年には新型コロナウイルス感染症が世界に蔓延し、人々の移動や行動の自由が大きく制限されました。昨年2月にはロシアがウクライナに侵攻し、悲惨な殺戮と破壊が繰り返されています。まるで100年前の世界に逆戻りしたようです。一方では、インターネットの発達により、世界は緊密につながり、情報は瞬時に共有化され、それが新たな変化を促しています。デジタル化の進展は、人々が扱う情報量を飛躍的に増大させ、それが世の中に様々な変化をもたらす原動力となっています。これらは不確実性をより増幅させ、予期されない出来事の発生要因にもなっています。
このような不確実な時代には、我々は世の中の変化と流れをより注意深く読み解き、いち早くアクションにつなげていくことが求められます。大事なことは、変化を予測することではなく、変化にいち早く対応できるようにしておくことです。
サッカーはピッチの中で時間をかけて予測や対策を検討することは出来ません。飛んでくるボールに瞬時に反応し、フォーメーションを柔軟に変えながらゲームを行うことが求められます。必要なことは、個人レベルでは想定を超えて変化に対応できる柔軟な知恵と行動力であり、組織レベルでは多種多様な人材をいつでも活躍させることができる多様性と包容力です。
NSGグループの未来を作っていくのは、究極的には「人と組織」です。本年も、人づくり・組織づくりをグループ全体で進めていきます。皆さんと共に「ワンチーム」で前進してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
以上
NSGグループ(日本板硝子株式会社およびそのグループ会社)について
NSGグループは、建築および自動車用ガラスとクリエイティブ・テクノロジー分野で事業を展開する世界最大のガラスメーカーのひとつです。
建築用ガラス事業は、各種建築用ガラス、太陽電池パネル用ガラス等を製造・販売しています。
自動車用ガラス事業は、新車用(OE)ガラスや補修用(AGR)ガラスの分野で事業を展開しています。
クリエイティブ・テクノロジー事業の主要製品は、プリンターやスキャナーに用いられるレンズや、タイミングベルトの補強材であるグラスコードや ガラスフレークを中心とする特殊ガラス繊維です。
NSGグループが掲げる「中期ビジョン」
NSGグループは、「中期ビジョン」として「高付加価値の『ガラス製品とサービス』で社会に貢献するグローバル・ガラスメーカーとなる」ことを掲げ、貢献したい3分野として「快適空間の創造」、「地球環境保護」、「情報通信分野」を定義しています。グループが持つ要素技術、生産技術をベースに、「中期ビジョン」実現を目指してまいります。