『DBJ環境格付』4回連続で最高ランク取得
融資をリチウムイオン電池用電解質イオネルの事業拡大に充当
今回は、DBJの新たな融資メニューであるKPI設定型環境格付制度に基づき、融資を受けました。同制度は、社会課題解決と企業価値向上との両立を目指す取り組みを支援していくことが特徴です。
調達資金は、当社の環境貢献製品の一つであるリチウムイオン電池用電解質「イオネル®」(リチウムイオン電池の種々課題を解決する素材)の事業拡大に充当します。
今回の格付では、以下の点が高く評価されました。
- 社長をトップとするテクノアメニティ推進委員会にて中長期な成長戦略を検討した上で、国内外の生産子会社を含めた環境マネジメントシステムを通じて中期経営計画に紐付く目標を展開し、グループ一体となって経営戦略と整合した環境経営を推進している点
- 製品ライフサイクル全体の環境負荷低減に向けて、社内審査会によるアセスメントを経て環境貢献製品を認定し、その売上拡大に向けた中長期目標を設定しているほか、環境貢献量を算出して製品の環境価値を可視化するなど、製品・サービスを通じた社会課題解決に注力している点
- 2030年の長期ビジョン「TechnoAmenity for the future」にて自社のありたい姿を明確化し、その実現に向けた具体的なアクションとしてポートフォリオ変革を掲げ、水素の利用拡大やCO2の回収などの新たな社会価値の創造に資する研究開発を加速している点
当社は世界最大の車載用リチウムイオン電池市場である中国において、大口顧客の獲得とコスト競争力を持つ製販体制の早期確立を進めています。昨年9月に合意した湖南福邦新材料有限公司(大手電解液メーカー深圳新宙邦科技股份有限公司の子会社)への資本参画*2については出資が完了し、現在設備増強の協議に着手しています。
日本触媒グループは、長期ビジョン『TechnoAmenity for the future』で掲げた「事業の変革」「環境対応への変革」「組織の変革」の3つの変革を推進しております。環境対応に関するさまざまな社会課題を新たな事業機会と捉え、イオネルをはじめ、自社の強みを発揮できる製品や技術を通じてさらなる成長を目指し、2050 年カーボンニュートラルの実現と持続可能な社会構築へ積極的に貢献してまいります。
【日本触媒の環境貢献製品の詳細】
製品を通じた環境保全
https://www.shokubai.co.jp/ja/sustainability/environment/our-product/
*2 詳細は2022.9.12リリース「中国におけるリチウムイオン電池用電解質リチウム塩製造会社への出資について」をご参照ください。
1941年の創業以来、自社開発の触媒技術を核に事業を拡大。酸化エチレンやアクリル酸などを世の中に送り出し、紙おむつに使われる高吸水性樹脂では世界1位の生産能力を有しています(当社調べ)。現在は、ソリューション事業に注力しており、イオネル(LiFSI)はその中核を 担うべく、事業拡大を加速させています。日本触媒は「テクノロジー(技術)」を通じて「アメニティ(豊かさ)」を提供する、という企業理念「TechnoAmenity」のもと、グローバルに活動する化学会社です。