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大阪電気通信大学(大阪府寝屋川市・四條畷市/学長:塩田邦成)はこのたび、エレコム株式会社(本社:大阪市中央区/取締役社長:柴田幸生)との産学連携プロジェクトとして「はじめてのキーボード''KEY PALETTO(キーパレット)''」を開発した。これは、2020年度からスタートした小学校におけるプログラミング教育に対応したもので、はじめてキーボードに触れる子どもでも楽しく学ぶことができるよう、さまざまな工夫が施されている。同製品は5月中旬発売予定で、4モデルから使用環境に合わせて選ぶことができる。
【本件のポイント】
◆2020年度より小学校におけるプログラミング教育が始まり、子どもたちに「タイピングができた」という経験をした上で、楽しく学習に取り組んでほしいという思いから産学連携プロジェクトがスタート
◆パソコンを操作する際の混乱を防ぎ、楽しく学べるさまざまな工夫
◆使用する環境条件に合わせて選べる4モデル
【本件の内容】
大阪電気通信大学は情報教育に力を入れており、学内だけにとどまらず、学外にもICTのノウハウを蓄積してきた。それらを社会に還元することを目的として、2018年度にはICT社会教育センターを設立。寝屋川市、四條畷市、大阪市、守口市の各教育委員会に加え、茨城県教育委員会とも連携協定を締結し、学生や大学院生、教員を教育現場へ派遣している。
超スマート社会の到来に備えた人材育成に寄与するために同センターは精力的に活動を展開しており、エレコム株式会社との産学連携プロジェクトもその一環として行われた。
【開発の経緯】
2020年度から小学校におけるプログラミング教育がスタートしたが、さまざまな課題も顕在化。はじめてパソコンに触れる子どもたち、プログラミングを教える教師、家庭で子どもの学習を見守る保護らが、それぞれの立場で学習につまずくなどし、多くの現場で適切に教えることができていない状況にある。
こうした中、子どもたちに「スムーズにタイピングができた」という経験をしてもらった上で、楽しく学習に取り組んでほしいという思いから、同大副学長の兼宗進教授をはじめとする監修チームとエレコム株式会社との産学連携プロジェクトがスタート。このたび、「はじめてのキーボード''KEY PALETTO(キーパレット)''」を開発した。
同製品には、パソコンを操作する際の混乱を防ぎ、はじめてキーボードに触れる子どもでも楽しく学べるようさまざまな工夫が施されており、パソコンとの接続方法や使用するOSによって4つのモデルから選ぶことができる。
■KEY PALETTO(キーパレット)の4つの特長
(1)学習が進む:はじめてキーボードにふれる、子どもたちが楽しく使える設計
子どもの手の大きさに合わせた、タブレット端末などでも使用しやすい17mmピッチのコンパクト設計。指先の形に合わせてデザインされたキー形状と、丸みを帯びた優しい手触りで、子どもたちが親しみを感じられるよう仕上げられた。軽い力でもサクサクと打つことができる新設計のメンブレン方式を採用している。
本体は約10度の傾斜をつけられるキーボードスタンドを備えており、キーが打ちやすく、手や腕への負担がかかりにくい。また、正しい指の位置が覚えやすく、それぞれの色同士を見分けやすい配色になっている。
(2)混乱しにくい:間違いを防ぐキー印字やスイッチ機能などを搭載
アルファベットに不慣れな子どもたちの混乱を防ぐため、実際に入力される文字と同じ印字デザインを採用。使用頻度や機能などによってキー形状に変化をつけることで、これからタッチタイピングを学ぶ子どもたちが押し間違えしにくくなるよう工夫されている。押し間違いによる混乱を避けるため、使用頻度の低い機能を排除することで、より楽しくキーボード操作を学習できるよう配慮した。
また、無意識に有効にしてしまいやすいCapsLock機能をスイッチのON/OFF によって無効にする''CapsLock機能無効化スイッチ''を搭載。小さな指でも操作しやすく、ロック状態がひとめでわかるデザインを採用している。
(3)長くつかえる:丈夫さ、紛失のしにくさなどの細かな配慮
キーのすき間にペンの先端や定規を差し込みにくく、いたずらにも強い構造で、最大500万回の打鍵に耐えられる丈夫なキーを採用。紛失や取り間違えの防止対策として、本体裏面に名前記入スペースを設けている。
無線タイプに付属しているレシーバーはオレンジ色にし、さまざまな色の床に落としても見つけやすい。単3形乾電池1本で約2年使える長寿命設計となっている(Bluetooth(R)タイプ、無線タイプのみ)。
(4)子どもたちが使いやすいユニークな工夫
製品にはローマ字入力サポートカードや、メモなどを立てかけられるカードスタンドが付属。また、カードスタンドのサイズに合い、自身でオリジナルカードを作成できるテンプレートデータや、プログラム言語などの学習に便利なカードのデータを無料で公開している。
さらに、キーに貼っても手触りがほとんど変わらず、必要に応じてはがすことができる''よみがなシール''も付属。アルファベットや記号になじみのない子どもでも、キーボードにシールを貼ることでキーの名前や読み方を覚えられる。
・動画URL:
https://youtu.be/t7WhmnIA18U
※音がでますので、音量にご注意ください。
■使用する環境条件に合わせて選べる4モデル
<Windows11/10・Crome OS対応 Bluetooth(R)タイプ>
Bluetooth(R) Low Energyに対応したパソコンなどの機器で、USBポートをふさがずにワイヤレス接続できる。レシーバーを挿す必要がないため、USBポートが少ない薄型パソコンやタブレット端末にもおすすめ。本体の表面には電源をオフにできるスイッチがあり、不使用時の電池の消耗を防止できる。単3形乾電池1本で約2年使える長寿命設計。
<iOS16・iPadOS16対応 Bluetooth(R)タイプ>
Bluetooth(R) Low Energyに対応した iPhoneやiPadにワイヤレス接続が可能。本体の表面には電源をオフにできるスイッチがあり、不使用時の電池の消耗を防止できる。単3形乾電池1本で約2年使える長寿命設計。キーボード上部にあるマルチファンクションキーは、iOS、iPadOSでの使用に便利な仕様となっている。
<USB2.4GHz無線タイプ>
パソコンのUSBポートにレシーバーを挿すだけですぐに使用できるワイヤレスタイプ。むずかしい設定は不要で、レシーバーをパソコンにつなぐだけですぐに使用できる。本体の表面には電源をオフにできるスイッチがあり、電池の消耗を防止できる。レシーバーは超小型タイプを採用し、キーボード本体への収納も可能で、紛失しにくく持ち運びにも便利。レシーバーには、さまざまな色の床に落としても見つけやすいオレンジ色を採用している。単3形乾電池1本で約2年使える長寿命設計。
<USB有線タイプ>
むずかしい設定は不要で、USBケーブルをパソコンにつなぐだけですぐに使用できる有線接続タイプ。コネクターは弱い力でも抜き挿ししやすく、裏表の向きが分かりやすいデザインを採用している。パソコンからの給電で動作するため電池が不要で、電池切れの心配をせずに使用できる。VCCI CLASS B(電磁波ノイズの規格)を取得。
■監修チーム
・兼宗進 教授
大阪電気通信大学副学長。小学校から大学までの情報科学教育を専門とし、プログラミング言語の開発や指導方法などを幅広く研究・提案。教育用のプログラミング言語・ドリトルや教育用プログラミング環境ビットアローの開発、小学校・高等学校における学習指導要領の策定・執筆、中学校・高等学校の理科・技術・情報の教科書執筆に携わる。
・長瀧寛之 教授
大阪大学スチューデント・ライフサイクルサポートセンター(SLiCSセンター)教育IR・教学データ基盤部。前・大阪電気通信大学メディアコミュニケーションセンター特任准教授。情報科学・教育工学が専門。大学や高等学校でのコンピュータの活用教育にも関心が高い。
・大村基将 特任講師
大阪電気通信大学共通教育機構人間科学教育研究センター。教育学・技術教育・情報教育が専門。研究テーマは、初学者に適したソフトウェア開発プロセスに関する研究。
●エレコム株式会社 概要
【代表者】 取締役社長 柴田幸生
【本社所在地】〒541-8765 大阪府大阪市中央区伏見町4丁目1番1号 LAタワー9F
【設 立】 昭和61年(1986年)5月
【URL】
https://www.elecom.co.jp/
●大阪電気通信大学 概要
【学 長】 塩田邦成
【所在地】
・寝屋川キャンパス:〒572-8530 大阪府寝屋川市初町18-8
・四條畷キャンパス:〒575-0063 大阪府四條畷市清滝1130-70
【学 部】 工学部、情報通信工学部、医療健康科学部、総合情報学部
【在籍者数】 5,703名(2023年4月28日現在)
【URL】
https://www.osakac.ac.jp/
▼本件に関する問い合わせ先
法人事務局広報部広報課
住所:大阪府寝屋川市初町18-8
TEL:072-824-3325
FAX:072-824-1141
メール:kouhou@osakac.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/