世界最大級のメタネーションによるCO2排出削減・有効利用実用化技術開発事業における試験設備の建設開始について
~都市ガスのカーボンニュートラル化の実現に向けて~
当該試験設備は、メタネーション、原料供給及びユーティリティーの設備等で構成され、INPEX長岡鉱場(新潟県長岡市)越路原プラントに接続される予定です(【参考】3.参照)。本事業では、INPEX長岡鉱場内から回収した二酸化炭素を用いて合成メタン(e-methane*)を製造する実証実験を2025年度から実施します。また、実証事業で製造した合成メタンはINPEXの都市ガスパイプラインへ注入し需要家に届けられる予定です。
*2022年11月に、一般社団法人 日本ガス協会より、国際認知度向上を目指して合成メタンの呼称を「e-methane」に統一していくことが発表されている
INPEXは、2017年から長岡鉱場で合成メタン製造能力8 Nm3-CO2/hでのCO2-メタネーション基盤技術開発を行っており、その経験を活かし、本事業全体の取りまとめや商業化検討、設備の建設を進めており、完成後の操業を担う予定です。一方、大阪ガスは、石油系原料を用いて都市ガスや代替天然ガスを製造していた頃から培った、省エネルギーで合成メタンを製造できる触媒技術やスケールアップに関する設計ノウハウ等のエンジニアリング力を活用し、CO2-メタネーション設備の設計とプロセスの最適化を進めています。
本事業を通じて、INPEXと大阪ガスは、CO2-メタネーションによる都市ガスのカーボンニュートラル化の早期社会実装に向けて、取り組んでまいります。
【参考】
メタネーション実証事業の概要について
事業イメージ
試験設備の3次元モデル