業務用・産業用分野においてDaigasエナジーが2023年度省エネ大賞を2件受賞(デジタル燃焼制御システム「Dr.Flame」、業務用小型圧力調理器)
省エネ大賞は、国内の産業・業務・運輸部門に属する企業、工場、事業場などの省エネを推進している事業者および省エネ性に優れた製品を開発した事業者の活動を発表大会で広く共有するとともに、優れた取り組みを行っている事業者を表彰することで、省エネ意識の浸透、省エネ製品の普及促進、省エネ産業の発展、および省エネ型社会の構築に寄与することを目的としたものです。
1.製品・ビジネスモデル部門「資源エネルギー庁長官賞」
従来の燃焼制御方式では空気比の調整に熟練技術が必要で、理想的な空気比に調整することが困難でしたが、「Dr.Flame」では幅広い燃焼量において自動で精密な空気比制御を行うことができるため、省エネルギー・省CO2や労働者不足の解消などの工業炉全体の課題を解決するソリューションです。
(1)省エネルギー・省CO2に貢献
「Dr.Flame」は、精密な空気比制御や温度変化に対するエア流量補正を自動で行うことで常に最適な空気比での運転が可能となります。これにより過剰な空気を温めることやエア不足が原因で生じる不完全燃焼を防止することで、エネルギーロスを削減し省エネルギー・省CO2に貢献します。
(2)技術伝承が不要となり、熟練者不足に対応
「Dr.Flame」では、空気比変更や初期設定がタッチパネルのボタン操作のみとなり、熟練技術を持った労働者不足への対応に貢献できます。さらにオプション機能として、試運転やメンテナンスなどの燃焼調整時において、燃焼させることなく最適な状態への自動調整が可能な「Dr.Flameアドバンス」を用意しております。
(3) メンテナンスの効率化により設備の安定稼働に貢献
燃焼状態を常時監視し、流量調整弁の開度やガス圧力・エア圧力の異常情報を発報することで設備の予知保全が可能となります。またトラブル時には異常ログを表示することで異常箇所の早期発見、早期復旧に寄与します。
「Dr.Flame」に関するプレスリリース(2022年5月31日)
https://www.osakagas.co.jp/company/press/pr2022/1307250_49634.html
2.製品・ビジネスモデル部門「省エネルギーセンター会長賞」
本製品は、小型・低価格でありながら、美味しさはそのままに、手間なく大幅なエネルギー使用量を削減することのできる製品として、2022年11月より発売を開始しています。
(1)調理時間の短縮、省コスト・省CO2
本製品をお使いいただくことで、煮込み料理の調理時間※1が大幅に短縮(図1)し、ランニングコスト※2の削減(図2)、CO2排出量※3の削減(図3)が図れます。
(2)小型・低価格
従来の業務用ガス式圧力調理器にはない小型モデル(調理容量18L)です。これまでガス式の大型モデルをお使いで調理量が比較的少ないお客さまにとっても、本製品への取替えにより余剰スペースが生まれ、スペースの有効活用、労働環境の改善が可能となります。
また、同等の調理容量の電気式小型モデルと比べ、低価格(税抜104万円)を実現しました。
(3)多様な調理機能、安全機能
最適な圧力になるように温度調節できる「自動温調モード」、点火ツマミでお好みの火力に調整できる「タイマーモード」の2つのモードを使って調理が可能です。調理終了後はブザーでお知らせするなど、初めて圧力調理器をお使いになるお客さまも簡単にお使いいただけます。
また、圧力や温度を適切にコントロールできる制御プログラム(特許出願中)を搭載し、圧力急上昇の抑制によって蒸気吹出音を低減した心理的ストレスの少ない圧力調理器です。
さらに、業務用圧力調理器では初めて日本ガス機器検査協会の認証※4を取得しました。
・調理食材等:大豆1.2kg(6L)、水4.8L(最大調理量)
・本製品(圧力あり):加熱時間20分、蒸らし60分
・普通の鍋(圧力なし):加熱時間180分(豆の硬さが圧力調理時とほぼ同等になった時間)
※2 ランニングコスト(ガス代)の算出条件(月21回、※1の調理を実施)
・大阪ガスの一般料金G(1ヶ月の使用量が500㎥をこえ1,000㎥まで)の基準単位料金にて算出(基本料金、従量料金単価調整額を除く)。基準単位料金は2022年11月時点の金額(消費税含む)を使用しています。
・お客さまの実際の契約形態や使用状況によりガス代は異なります。
※3 CO2排出量の算出条件(月21回、※1の調理を実施)
・大阪ガス供給ガスのCO2排出係数を使用しています。
※4 取得した認証は、「形式認証」および「ガス機器防火性能評定」です。
https://www.osakagas.co.jp/company/press/pr2022/1310839_49634.html
<ご参考>省エネ大賞ホームページ
https://www.eccj.or.jp/bigaward/winner23/index.html
以上