【調査レポート】世界のM&A 業界別動向:2024年の見通し
PwCアドバイザリー合同会社
PwCアドバイザリー合同会社(以下、「PwCアドバイザリー」)は、この度PwC米国が取りまとめた「2024年の見通し 世界のM&A 業界別動向」の日本語訳版を公開しました。本レポートは半期に一度、LSEG( London Stock Exchange Group plc:ロンドン証券取引所グループ)より提供されたデータを基に世界のM&A動向についてデータを分析し、今後予想されるシナリオについてPwCの見解をまとめています。
2024年のM&A市場は、過去10年で最悪の弱気相場に終止符が打たれ、新たな局面を迎えると見られています。M&A活動の本格的再開は、インフレの減速と金利の引き下げ予想による金融市場の回復、ディールに対する需要(およびその供給)の高まり、ビジネスモデルの見直しやトランスフォーメーションに対する企業の戦略的ニーズという3つの要因が裏付けています。
業界ごとにみると、エネルギー、テクノロジー、製薬ではM&A の回復がすでに始まっていますが、銀行やヘルスケアなどその他のセクターでは、より広範な市場の状況を反映して、依然として動きが鈍いままなど、セクターごとに重要な違いが見られます。
小売、不動産、建設などのセクターでは、多くの企業がまだ回復途上にあるか、再編中であり、M&Aの潜在的機会が創出されているところです。
各業界の2024年M&A動向見通しの概要は以下のとおりです。
- エネルギー・ユーティリティ・資源:エネルギートランジションは引き続き投資家の関心を集めており、ディール金額・件数ともに良好なトレンドが続くと予想
- テクノロジー・メディア・情報通信:戦略的M&Aを主流に、新しいパターンと関係を示す経済環境において好機が拡大すると予測
- 金融サービス: 厳しい状況は継続するも、金融機関がトランスフォーメーションの必要性に迫られ、M&Aは不可欠な要素であり続けると予測
- プライベートキャピタル:価値創造の機会とディールメーキングの新時代に突入、投資環境の安定化によりM&A活動は着実に回復すると予測
- ヘルスケア:革新的技術をめぐる競争がさらに激化し、ディールメーキングへの逆風も落ち着くことでM&Aが加速すると予想
- 消費財・小売:マクロ経済の状況が堅調に推移する前提の下、2024年の消費者市場におけるM&Aの増加は慎重ながら楽観できる見通しと予想
- 産業機械・自動車:主に革新的技術と電動モビリティへの戦略的投資、ポートフォリオの見直しや売却がM&Aを活性化すると予想
- 不動産業界:戦略の調整、トランスフォーメーション、サステナビリティといった重要な優先課題がM&Aを増加させると予想
本レポート詳細につきましては、以下URLよりご覧ください。
世界のM&A 業界別動向:2024年の見通し
https://www.pwc.com/jp/ja/knowledge/thoughtleadership/dealsinsights/deals-trends2024.html
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