国内最大級のモーションキャプチャースタジオ「オパキス」 国内初となる30人同時モーションキャプチャー撮影に成功!

合戦や大人数でのダンスシーン等でよりリアルな映像制作が可能に

 円谷フィールズホールディングス傘下の株式会社デジタル・フロンティア(本社:東京都渋谷区、代表取締役会長:植木英則、以下「デジタル・フロンティア」)は、東京・お台場にある日本最大級のモーションキャプチャースタジオ「オパキス」に2025年1月に新たに世界最高水準の高精度カメラ100台を導入。これを機に、国内初の30人同時モーションキャプチャー撮影に挑戦し、成功いたしました。
 「オパキス」は現実の⼈物や物体の動きをデジタルデータとして記録するための設備を備えたモーションキャプチャー撮影に特化したスタジオです。これまでの国内のモーションキャプチャー業界では最大撮影人数が16人だったのに対して、「オパキス」では、およそ2倍となる30人での迫力ある撮影が可能となりました。
 時代劇における合戦のシーンや大人数でのダンスシーン等、それぞれの動きをデジタルデータで取り込むことで、さらに迫力のあるリアルな映像制作が可能となります。そのほか様々な場面での活用が期待されています。
  • 実際の撮影風景:業界初の30人同時モーションキャプチャー撮影に成功したデモ映像と画像
動画を視聴する(Youtube)https://youtu.be/IM3nDvA-I4A

  • 30人同時モーションキャプチャー撮影挑戦の背景
 映画やドラマ、ゲームにおけるグラフィックスはますますリアルで没入感のある表現が求められており、それに伴って3DCGの撮影・編集といった制作作業量も増加傾向にあります。こうした中、モーションキャプチャーの高精度化・同時撮影人数の拡大は、撮影回数と撮影時間を削減できるだけでなく、撮影時のシステム修正作業が減り、3DCGアーティストが対応する制作業務の効率化が図れるため、よりクオリティの高い映像を制作することができます。
  • 最先端カメラにリニューアルしたオパキスが更に進化
  1. 最大30人分の5本指データの同時取得が可能に
  2. フルエリア対応:15m×10mの全範囲で5本指のデータ取得が可能
  3. システム修正・データ修正作業の大幅削減を実現

1. 最大30人分の5本指データの同時取得が可能に
 従来は撮影時に3本指のデータをとり、その後データを5本指に修正して納品することが多かったですが、システムのアップデートにより、最大30人分の5本指データを同時にキャプチャーできるようになりました。これにより、より複雑かつ大規模なシーンの収録にも対応可能となりました。


2. フルエリア対応:15m×10mの全範囲で5本指のデータ取得が可能
 これまで5本指のデータ取得はスタジオ中央(約8m×4m)の範囲に限られていましたが、今回のリニューアルにより、15m×10mの収録可能エリア全体での5本指キャプチャーが可能になりました。広範囲での演技やアクションにも対応でき、演出の自由度が飛躍的に向上しました。
3. システム修正・データ修正作業の大幅削減を実現
 最新のシステムでは、指の自動識別精度が向上し、撮影時の設定調整や手作業でのデータ修正が大幅に軽減されました。これにより、収録からポストプロダクションまでの作業効率が飛躍的に向上しました。


  • 実験を行ったモーションキャプチャーチームからのコメント
 「今回の30人同時キャプチャーの成功は、長年取り組んできた多人数撮影における限界への挑戦の集大成です。リニューアル以前のオパキスでは、最大16人までの同時撮影の実績がありましたが、それ以上の人数での高精度なキャプチャーは困難でした。今年1月の最新鋭カメラ100台の導入により、20人を超える大人数での同時撮影が可能であるという確信を得ることができました。
 この進化した技術を通じて、これまで表現しきれなかった大規模な群衆シーンや複雑なインタラクションを、よりリアルに映像化できると期待しています。
 業界初の30人同時キャプチャーの成功は、オパキスが新たなステージへと進むための重要なマイルストーンです。このリニューアルによって、より効率的かつ高品質なモーションキャプチャーを提供できる体制が整いました。 今後の展開として、この進化した技術を積極的にアピールし、様々な映像制作現場での活用を促進することで、業界全体の発展に貢献していきたいと考えています。」
 —— CG制作部 モーションキャプチャーディビジョンマネージャー 越田 弘毅

 今後もデジタル・フロンティアは世界中の人々を楽しませる総合エンタテインメント・プロダクションとして時代の最前線(フロンティア)に立ち、高い技術力、発信力を持つスタッフたちと共に、さらなる驚きと感動を与える作品作りを目指して日々成長を続けて参ります。
  • 「モーションキャプチャー」サービスの概要
 モーションキャプチャーとは人や動物、物体の動きを3次元で計測し、その動きをデジタルデータとして記録する技術です。記録された情報は、ゲームやアニメ、実写映画、VTuberなどのキャラクターや物体の動きの再現に利⽤されています。デジタル・フロンティアのモーションキャプチャー撮影では、ご相談から、具体的な「撮影方法」、「アクターキャスティング」、「スケジュール」の適切なプランを柔軟にご提案いたします。「オパキス」では格闘技や軍事アクション、スポーツ、ダンスなど、あらゆるジャンルの演出ディレクターやアクターをコーディネート。さらに、ワイヤーアクション大道具、小道具まで収録に必要な道具全般の制作・手配も行っています。より効率的でスピーディーな撮影・納品体制が整っています。

サービスに関するより詳細な情報につきましては、下記ウェブサイトをご確認ください。
デジタル・フロンティア公式サイト
https://www.dfx.co.jp/services/opakis
デジタル・フロンティア公式X
https://x.com/DF_Inc

  • スタジオ概要
システム VICON Valkyrie VK26
カメラ台数 100台
解像度 2620万画素(業界最高解像度)
150FPS(データ精度を損なうことなくノイズの制御が可能に)
PC スペック Shogun PC
CPU:AMD Ryzen Threadripper PRO 5975WX 32-Cores 3.60 GHz
GPU:GeForce RTX 4080
ソフトウェア 最新バージョン:Shogun 1.15
最大収録人数 30人
設備 ワイヤーアクション収録対応
大道具から小道具まで、収録に必要な道具全般の制作・手配が可能
アクター控え室、更衣室 完備
スタジオサイズ 25m×25m
収録エリア ボディ&フィンガー収録エリア:
15×10×4.5m(長方形)
撮影対応案件 ゲーム/アニメ/実写映画/ドラマ/VTuberなど
お芝居、アクション、ダンス等の様々なモーション収録対応

株式会社デジタル・フロンティアについて
円谷フィールズホールディングス株式会社のグループ会社であるデジタル・フロンティアは、3DCG制作を中心とした日本の映像プロダクションです。国内におけるデジタルヒューマン研究開発のパイオニアであり、実在の人間と見間違えるほどの高品質なCGモデル制作技術を保有しています。実写合成のVFX、作画ベースのセルルックアニメーション、フルCGアニメーションなど、幅広いジャンルの制作を手掛けています。
主な作品実績に、Netflix『シティーハンター』、『幽遊白書』、Netflixシリーズ『今際の国のアリス』シーズン2、Amazon Prime Video『沈黙の艦隊 シーズン1~東京湾大海戦~』、映画『竜とそばかすの姫』、『劇場版ACMA:GAME アクマゲーム 最後の鍵』、ゲーム『龍が如く8』、『鉄拳8』、『FINAL FANTASY VII REBIRTH』などがあります。

本件に関するお問合わせ先
[本サービスに関するお問い合わせ] 
株式会社デジタル・フロンティア
お問い合わせフォーム:https://forms.gle/1kXXMMFxdT2ETYcX8

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この企業の情報

組織名
円谷フィールズホールディングス株式会社
ホームページ
https://www.tsuburaya-fields.co.jp/
代表者
山本 英俊
資本金
794,800 万円
上場
(旧)東証1部,東証プライム
所在地
〒150-0036 東京都渋谷区南平台町16-17渋谷ガーデンタワー
連絡先
03-5784-2111

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