~産業排熱などの未利用熱の有効活用を提案し、事業者の脱炭素経営を伴走支援~
湯まわり設備メーカーの株式会社ノーリツ(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:竹中 昌之)は、7月16日より兵庫県明石市が推進する「あかし脱炭素経営パワーアップ制度」のサポーターに就任しました。給湯器開発で培ったコア技術を活用し、産業排熱や自然エネルギーなどの未利用熱を活かしたソリューション提案を通じて、市内事業者の脱炭素経営とエネルギーコスト削減を支援してまいります。
キックオフセレモニーの様子(後方左から2番目、ノーリツ取締役兼専務執行役員池田)
「あかし脱炭素経営パワーアップ制度」について
明石市が本年度より新たに創設した制度です。市内事業者の脱炭素化を促進し、市内事業経営改善や脱炭素マーケットを拡大することで、地域の環境と産業の好循環を生み出していくことを目的としています。産官学金の多様な支援機関(サポ―ター)と連携し、市内事業者の脱炭素経営を伴走支援します。
▶明石市HP:
https://www.city.akashi.lg.jp/kankyou/kankyou_souzou_ka/cnkeieisien.html
ノーリツの支援内容
未利用熱とは、有効活用できる可能性がありながら利用されていない熱エネルギーのことで、省エネルギー化に向けた未利用熱の活用に注目が集まっています。主に、工場などでの加熱・冷却の過程で発生する「産業排熱」と、太陽熱、冷却塔の蒸発潜熱、井戸水などの「自然エネルギー」に分類されます。
当社は、未利用熱を有効活用するソリューション提案を通じて、市内事業者の脱炭素経営をサポートしてまいります。案件ごとに企画・設計・開発を行うオーダーメイド型のソリューションモデルを提供し、熱エネルギーを中心としたマネジメントにより、CO₂排出量とエネルギーコストの削減を実現するシステムを提供いたします。
■ 支援サービス「知る・測る・減らす」の3ステップ
以下の3ステップを通じて事業者様の脱炭素経営を支援いたします。
- 知る(基礎知識の習得):熱の専門家として、施設における脱炭素・エネルギーコスト削減のポイントをWebセミナーで解説。排熱・自然エネルギーの活用術を紹介します。
- 測る(現状分析・提案):施設の熱利用状況を分析し、最適な使用方法を提案。効果や改善費用をレポートとして提供します。
- 減らす(実装・導入):施設の現場状況に応じて、最適な排熱・自然エネルギー活用設備をオーダーメイドで設計し、導入。実効性の高い脱炭素施策を実現します。
ノーリツ 取締役兼専務執行役員 国内事業統括本部長 池田英礼コメント
当社は、2024年度から2026年度の中期経営計画「Vプラン26」において、カーボンニュートラルを中心としたサステナビリティ経営を重点戦略に掲げ、製品と事業活動の両面からCO₂排出量の削減に取り組んでいます。
現在、国内で供給される石油・石炭・天然ガスなどの一次エネルギーは約6割が活用されずに排出されているという課題があります。私たちはこの未利用熱に着目し、非住宅分野でのCO₂削減への貢献を目指して、2024年12月より「熱ソリューション事業」を本格展開しています。
70年以上にわたる給湯器開発で培った技術と知見を活かし、「知る・測る・減らす」の3ステップで企業の経営改善とカーボンニュートラル社会の両立を支援します。明石市およびサポーター企業との連携を通じて、地域全体の脱炭素化を推進し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
ご参考:熱ソリューション事業について
本事業は、未利用熱の有効活用支援を目的とする、ノーリツ初のソリューション型ビジネスです。工場やプラント施設、農業・漁業といった非対人事業者を対象に、給湯器開発で培ったコア技術を起点とする未利用熱の活用により、CO₂排出量とエネルギーコストの削減に貢献します。
■「熱ソリューション事業」の詳細に関するプレスリリース(2024年12月19日発表)
https://www.noritz.co.jp/company/news/2024/20241219-005766.html