BASF、中国 南京におけるDMAPAおよびPEAの生産拡張と操業開始10周年を祝う

BASF、中国 南京におけるDMAPAおよびPEAの生産拡張と操業開始10周年を祝う
  • 今回の拡張により、BASFの南京拠点におけるDMAPAの年間生産能力は約2倍に、PEAの生産能力は約25%増強
  • アジア市場における顧客需要の増大に信頼性と安全性を兼ね備えた生産体制で対応
  • BASFの南京拠点のアミン類ポートフォリオは100%再生可能な電力への移行により、年間CO₂排出量を約9,800トン削減、製品カーボンフットプリントを4%低減

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、南京拠点における3-(ジメチルアミノ)プロピルアミン(DMAPA)およびポリエーテルアミン(PEA)の生産拡張ならびに操業開始10周年を祝う式典を開催しました。2025年7月に稼働を開始した拡張プラントにより、同拠点の年間DMAPA生産能力は約2倍に、PEAの生産能力は約25%増強されました。

BASFのアジア太平洋地域化学品中間体事業本部のシニアバイスプレジデントであるマイケル・ベッカーは次のように述べています。「この10年間、当社の成功の鍵はお客様との緊密な連携にありました。今回の拡張により、当社の対応力と、信頼性の高い供給および高品質な製品の提供能力がさらに強化され、アジア太平洋地域で増大するお客様の需要に確実に応えるための強固な基盤が築かれました。」

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BASF、中国・南京におけるDMAPAおよびPEAの生産拡張ならびに操業開始10周年を祝う式典を開催。
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顧客が式典に出席し、BASF南京拠点の拡張設備を見学。

南京拠点のアミン類を100%再生可能な電力で生産、顧客のCO₂排出量削減に貢献

2023年より、BASFは南京拠点で製造するアミン類ポートフォリオ全体において、使用する電力を100%再生可能な電力へと切り替えてきました。 これはDMAPAおよびPEAに加え、tert-ブチルアミン(tBA)、n-オクチルアミン(NOA)、ならびに1,2-プロピレンジアミン(1,2-PDA)にも適用されています。この変更により、基準年である2020年と比較して年間CO₂ 排出量が約9,800トン削減され、BASFの南京拠点におけるアミン類ポートフォリオ全体の平均製品カーボンフットプリント(PCF)は約4%低減しました [1]。この切り替えは、顧客側での変更が不要であり、スコープ3排出量を削減できるため、顧客にも付加価値をもたらします。

BASF中間体事業本部アジア太平洋地域 アミン/アセチレン/カルボニル誘導体部門 ビジネスマネジメント担当バイスプレジデントであるヨアヒム・シュミット=ライトホフは次のように述べています。
「世界最大級のアミン類製造企業の一社として、BASFは南京拠点で生産されるアミン類を100%再生可能な電力に切り替えることで、サステナビリティ達成の目標に向けて一歩前進しました。この取り組みによってCO₂排出量の削減を実現し、BASFと当該地域のお客様双方の競争力を強化するとともに、BASFが持続可能な化学品中間体を提供するパートナーとして選ばれる存在になるでしょう。」

BASFの多様なアミン類は、アジア太平洋地域の産業におけるサステナビリティ変革をサポート

DMAPAはベタイン類の重要な構成要素であり、低刺激性の液体石鹸、シャンプー、食器用洗剤に使用されています。また、DMAPAは水処理剤や、農薬製品、潤滑油添加剤、ポリウレタンフォーム、エポキシ樹脂硬化剤の製造にも使用されています。この拡張により、BASFはDMAPAの世界における年間生産能力を20%以上、約85,000トンに拡大し、DMAPAの世界有数のメーカーとしての地位をさらに強化しました。
PEAは、プラスチック、ポリウレア塗料、接着剤、反応射出成形、風力発電所用ブレードの複合材の製造に使用されるエポキシ硬化剤の化学中間体です。BASFはBaxxodur®(バクソデュアー)[2]というブランドでPEAを提供しています。


[1] 削減にはスコープ 1、2、3.1 の排出量が含まれ、BASF の製品カーボンフットプリント(PCF)算出と各拠点における段階的な電化が始まった基準年 2020 年との比較で計算しています。計算は 2020 年の同等の生産量に基づいています。BASFのPCF の算出は、ISO 14067:2018の要件およびガイダンスに準拠しています。テュフ ラインランドは手法の審査において、BASF SE が開発し使用している PCF 算出ツール(SCOTT)が科学的根拠に基づいており、ISO 14067:2018 および Together for Sustainability PCF ポリシー ( https://www.tfs-initiative.com/app/uploads/2024/12/TfS-PCF-Guidelines-2024.pdf )に準拠し、最新の状況を反映していると認定しました(ID-Nr. 0000080389: BASF SE-Certipedia)。( https://www.certipedia.com/quality_marks/0000080389?locale=en
[2] https://chemicals.basf.com/global/en/Intermediates/Systems-and-solutions/epoxy_curing_agents


※この資料はBASFが2025年10月16日に中国で発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。
※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

■BASF化学品中間体事業本部について
BASFの化学品中間体事業本部は、化学品中間体の開発、製造、市場におけるグローバルリーダーであり、持続可能な化学品中間体を提供するパートナーとして選ばれる存在を目指しています。とりわけアミン、ジオール、多価アルコール、酸、スペシャリティなど、ポートフォリオには600種類以上の製品を取り揃え、コーティング剤やプラスチックから医薬品、作物保護に至るまで、幅広い産業に革新的なソリューションを提供しています。当社の中間体は、最終製品の特性を向上させ、生産プロセスの効率を高めることが可能です。私たちはCO₂管理、リサイクル製品、バイオ/再生可能製品に重点を置くことで、お客様のサステナビリティ目標達成を支援するソリューションと製品を提供しています。ISO 9001認証を取得した部門として、当事業本部は欧州、アジア、北米に生産拠点を置き、グローバルなネットワークを展開しています。

■BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。私たちは、持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、経済的な成功とともに環境保護と社会的責任を追求しています。また、お客様のグリーントランスフォーメーションを可能にする、選ばれる化学会社になるという意欲的な目標を掲げています。全世界で約112,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献しています。ポートフォリオは、コア事業の事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、ニュートリション&ケア)、スタンドアローン事業の事業セグメント(サーフェステクノロジー、アグロソリューション)から成ります。2024年のBASFの売上高は653億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は https://www.basf.com/global/en.html をご覧ください。
本件に関するお問合わせ先
BASFジャパン広報事務局 (カーツメディアワークス内)
TEL: 03-6427-1627
basf@kartz.co.jp

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この企業の情報

組織名
BASFジャパン株式会社
ホームページ
https://www.basf.com/jp/
代表者
石田 博基
上場
非上場
所在地
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町3-4-4OVOL 日本橋ビル3階
連絡先
03-5290-3000

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