高知大学では11月29日から30日にかけて、朝倉キャンパス(高知県高知市)から室戸岬(高知県室戸市)まで約90kmを歩く伝統行事「室戸貫歩」を開催した。65回目を迎える今年は、一般参加を6年ぶりに再開。学内外から191名が参加し、夜通し歩き続ける過酷な道のりを乗り越え、135名が完歩した。参加者からは「仲間と励まし合いながら歩き切った達成感は忘れられない」といった声も寄せられ、地域と大学の絆を深める機会となった。
室戸貫歩は、空手道部の鍛錬として始まったもの。近年は新型コロナウィルス感染症の影響による中止を経て、学内参加者のみで規模を縮小して実施していた。
65回目となる今年は、高知大学校友会員を対象とした一般参加を6年ぶりに再開し、学内外から191名が挑戦した。
当日は晴天に恵まれ、スタート地点の朝倉キャンパスでは受田浩之学長が参加者の健闘を祈り挨拶。続いて、空手道部の大原遼子主将が「頑張るぞー!」と気合のかけ声をあげ、11月29日午前9時、参加者たちは最終到着期限である翌30日15時までのゴールを目指して一斉に出発した。
室戸貫歩のコースは、国道33号線から55号線を通り室戸岬中岡慎太郎像前広場へと向かう、約90kmの道のり。道中では地域の住民らから声援や励ましを受け、交流を楽しむ参加者の姿も見られた。
室戸岬へと続く国道55号線では、太平洋の雄大な景色を望みながら、水平線まで広がる青い海が目の前に広がる。室戸市に近づくにつれ、海岸沿いには奇岩が並ぶ室戸ジオパークの迫力ある景観も現れ、高知の大自然を感じながらゴールを目指すコースとなる。
29日19時49分に、トップの参加者が室戸岬に到着。30日午前2時14分には、学生トップとなる高知大学ワンダーフォーゲル部所属の男子学生3人組がゴールした。
多くの参加者は夜通し歩みを進め、朝日が昇るなかでゴールする姿も見られた。最終到着期限の30日15時までに、挑戦者の70.1%(135名)が完歩した。
参加者からは「仲間と励まし合いながら歩き切った達成感は忘れられない」「夜通し歩くことで自分の限界に挑戦できた」といった声が寄せられた。
室戸貫歩は学生・卒業生・地域の人々が一体となって伝統を守り続けている行事であり、高知大学は今後も地域とともに歩む大学として、こうした特色ある取組を続けていく。
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