関西学院大学は、「国連ユースボランティア(UNYV: United Nations Youth Volunteers)」として2019年9月から約5カ月間、開発途上国に派遣された学生6名による帰国報告会を9月22日、オンラインで開催しました。「国連ユースボランティア」は、本学が国連ボランティア計画(UNV)との協定に基づいて派遣しているプログラムで、今回は本学のほか、大阪大学、国際教養大学、筑波大学、明治学院大学、立教大学からの派遣生が参加し、報告しました。
「国連ユースボランティア」には現在、基幹校である本学以外に、大阪大学、国際教養大学、筑波大学、東洋大学、明治大学、明治学院大学、立教大学が連携校として参加しています。2019年度は16名の大学生がカザフスタン、バルバドス、アゼルバイジャン、ジンバブエなどの国連諸機関に派遣され、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、厳しい環境の下で様々な活動を行いました。
報告会で本学からは、アルバニアの国連女性機関(UN Women)に派遣された中岡航太郎さん(2020年総合政策学部卒)が説明。UNYVで培った経験を今後どう活かすかというテーマにおいて、「社会貢献の分野でビジネスや収益モデルを作り出せば、もっと持続可能でより良い社会を作り出せると考えている。将来、SDGsやソーシャルグッドに関するビジネスにも携わりたい」などと話しました。そのほか、報告した学生からは、活動を通じて感じた言語の壁の乗り越え方について、「言葉が違うからとコミュニケーションを諦めるのではなく、自分のことを現地のたくさんの人に知ってもらおうと意気込む気持ちが重要と感じた」といった話もありました。
報告会には、高校生や大学生、社会人の方々など180名が参加し、聴き入りました。特に参加者と派遣者によるQ&Aセッションでは、「長期間の海外での活動を通じて、何か日本について気づいたことはありますか」「現地の生活面での苦労は何がありますか」といった質問があり、派遣された学生たちは「海外と比較すると日本のIT分野などがまだまだ遅れており、今後発展する伸びしろがあると感じる」「日本食や馴染みの調味料の入手が難しく、代替品を探し、工夫して生活した」などと答えていました。
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