近畿大学建築学部(大阪府東大阪市)は、令和3年(2021年)6月2日から7月30日にかけて、コロナ禍における''学生の思い''を共有するための調査とワークショップを実施し、その成果を報告書としてまとめました。この取り組みによって共有した、学生の思いや悩み、表層的理解ではない「気づき」を、今後の心理的支援や教育的対応に生かします。
【本件のポイント】
●学生有志が参画、全教員が協働してコロナ禍の学生の思いや悩みを調査し、建築学部生の約8割が回答
●回答者約1,000人のうち、半数は「感染者が身近にいる」
●コロナに関する情報の入手先は、新聞やTVのニュースが70%、SNSは15.6%
【調査方法】
調査期間:令和3年(2021年)6月2日~7月30日(4月26日~5月6日にプレ調査)
調査対象:近畿大学建築学部生および教員 約1,100人
調査項目:COVID-19の感染者または濃厚接触者等が身近にいるか、COVID-19に関する情報の入手先、コロナ禍についてどのように受け止めているかなど全33項目
調査結果:別紙参照
【調査及びワークショップの結果】
COVID-19の陽性・濃厚接触を経験した学生が参画し、教員が協働して実施した今回の調査とワークショップでは約1,000人の回答、400を超えるコメントが集まりました。ワークショップの中で学生や教員から出てきた100の提案は、今後の学生支援や教育に生かす取り組みです。以下、一部回答を紹介します。詳細は添付の結果報告書をご参照ください。
・回答者の約半数が、感染者が身近にいると回答。
・COVID-19の情報入手先は、新聞やTVのニュースが70%、SNSは15.6%。
・COVID-19について、約7割が深刻に受け止め、危機意識を持っていたが、本ワークショップによって深刻に受け止める層は全体の9割に増え、約3割が改めて高まったと回答。
・「自粛」の必要性はわかるものの、自分や家族の生活環境が厳しい者もおり、先の見えない現状に関するフラストレーションがあり、学生のストレスは大きくなっていることがわかった。
・学生時代をこんな形で過ごさなければならない状況について、「自粛」(の長期化)しか示さない社会への違和感、緊急事態宣言解除と自粛要請の齟齬などへの違和感も吐露された。
・今欲しいもの、あったらよいものについて、半数がCOVID-19環境下での情報交換・交流、3割超が教員との学びの場を求めている。
・コロナ収束後に注目するテーマについて、約半数が「テレワークなど新しい生活スタイルを受け止めるデザインや技術」、「感染症対策を契機とした建物のデザインや計画」に興味をもっている。
【関連リンク】
建築学部
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