新日鉄住金 鉄道車両用アクティブサスペンションが九州旅客鉄道・クルーズトレイン「ななつ星in九州」に採用
- 新日鐵住金株式会社
- 2013年10月11日
- 13:28
新日鐵住金株式会社(代表取締役会長兼CEO:宗岡正二 以下、「新日鐵住金」)の鉄道車両用動揺防止制御装置(アクティブサスペンション)が、10月15日(火)より運行を開始する九州旅客鉄道の豪華寝台列車クルーズトレイン「ななつ星in九州」に採用されています。九州の鉄道では初の採用となります。
当社が開発したアクティブサスペンションは、鉄道車両の横揺れを低減させます。車体に備えられたセンサーで車体の振動を検知して、逆方向の力をアクチュエーターより発生させ、振動を打ち消すようにコンピュータで制御する仕組みとなっています。ワンランク上の乗り心地を提供する優れた振動制御装置です。空圧式のアクティブサスペンションは2001年に営業車として世界で初めて東北新幹線E2系(※1)に搭載されて以来、秋田新幹線・山形新幹線のE3系(※2)の他、東日本旅客鉄道、京成電鉄、小田急電鉄等の在来線特急車、最近では近畿日本鉄道の観光特急「しまかぜ」にも採用され、その乗り心地が高く評価されています。
更に、今後は2014年度末に開業が予定されている北陸新幹線でも、東日本旅客鉄道、西日本旅客鉄道両社の新型車両で採用が決定しています。このほか、電気式のアクティブサスペンションは東北新幹線のE5系(※3)、秋田新幹線のE6系(※4)にも採用されています。
「ななつ星in九州」は、機関車1両と客車7両で編成される豪華寝台列車です。JR博多駅を発着し、1泊2日や3泊4日の日程で由布院・鹿児島・宮崎・阿蘇・長崎などの九州の観光地を巡ります。客車は、スイート、DXスイート、ラウンジカー、ダイニングカーで構成され、和洋・新旧の融合した豪華な内装などが特徴です。
なお今回、当社のアクティブサスペンションは、「ななつ星in九州」のDXスイート(7号車)、ラウンジカー(1号車)に採用されています。
新日鐵住金の鉄道車両品は、今後もより快適で安全な乗り心地を実現し、世界の鉄道の発展に貢献してまいります。
※1:「東北新幹線E2系」は、「はやて」や「やまびこ」の名称で走行しています。
※2:E3系は、秋田新幹線は「こまち」、山形新幹線は「つばさ」の名称で走行しています。
※3:「東北新幹線E5系」は、「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「なすの」の名称で走行しています。
※4:「東北新幹線E6系」は、「スーパーこまち」の名称で走行しています。
*写真提供:九州旅客鉄道株式会社
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