駐日オランダ王国大使館は2023年12月7日(木)、関西の欧州連合文化機関(以下、EUNIC関西)と共同でドキュメンタリー映画上映とパネルディスカッションのイベントを開催します。本イベントでの上映作品は、女性の権利と性的暴力に焦点を当てたドキュメンタリー映画、『レイハネの願い‐テヘランの7回の冬‐』。この作品は、映画を通して人々が人権について目を向けることをミッションにするオランダ・ハーグの映画祭、Movies that Matterから提供されました。上映後はパネルディスカッションを通し、“ジェンダー平等への個人的アプローチ”について考え、他者と経験や意見を交わしながら本テーマへの理解を深めます。同時に開催されている「女性、命、自由」についてのポスター展も含めたこれらのイベントを通して、あらゆる人々への平等な権利が、平和で持続可能な世界を構築するために不可欠なものであることを解いていきます。
【レイハネの願い‐テヘランの7回の冬‐】
原題: Seven Winters in Tehran 監督: Steffi Niederzoll
2023年/99分/英語・日本語字幕あり
女性の権利の象徴となった勇敢なイラン人、レイハネ・ジャバリの物語。レイハネは19歳のとき、レイプしようとした男を正当防衛で刺し、殺してしまう。被害者の家族が彼女を許せば、死刑判決は取り消される。レイハネにとって、それは自分の命と信念の選択となる。
Zora Rux (ツォーラ・ルックス)
ツォーラ・ルックスはドイツ映画テレビアカデミーと、ニューヨークのコロンビア大学で映画監督を学んだ。大学で学ぶ前には、ロイ・アンダーソン監督作品「ホモ・サピエンスの涙」や「さよなら、人類」でキャスティング・ディレクターを務めた。短編映画「Geschützter Raum」と「What happens in your brain when you see a german word like…?」が数々の賞を受賞した後、初の長編映画「Ich Ich Ich」が、チューリヒ映画祭、サンパウロ国際映画祭、台北映画祭、マックス・オフュルス賞映画祭等で招待作品に選出された。